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衆生は本当に真相を探している


 文/中国大陸大法弟子

(明慧日本)衆生は真相を探しているという師父の説法を、ずっとよく理解できませんでした。表面上から見れば、大陸の邪悪はまだはびこっていて、衆生が、骨の髄まで染み込むようにして形成された恐懼(恐れ)と共産党文化の思惟を克服し、自ら進んで大法弟子のところに真相を聞きに来るなんて、とてもありえないと思っていました、しかし、最近の出来事でその考え方は変わりました。

 何週間か前、30年も連絡を取っていなかった両親の友達が、突然奥さんを連れて、両親のうちを訪れました。私はその日、たまたま両親の近所に用事があって、その用事を済ませて、最初は両親のところを訪ねるつもりはなかったのですが、しかし、なぜか分かりませんが、急に考えを変えて、訪ねて行くことにしました。30年前は、私はまだ子供なので、彼らのことを名前以外には何も覚えていなかったし、彼らも、私のことを何も覚えていなかったのです。その両親の友達は、ある市の規律検査委員会に勤めていて、夫婦とも悪党党員でした。その時、なぜ急に訪れて来たのかについては、あまり深くは考えませんでした。ただ本能的に真相を伝えたのです。最後には順調に脱退の勧告に成功し、「法輪大法がすばらしい、真、善、忍がすばらしい」と言う言葉を覚えてほしいとも伝えました。

 このすべてはごく普通で、何の変哲もないように見えましたが、両親の所にたどり着いた曲折の過程を聞いて、初めて、何か普通ではないというような気がしました。その友達は、実は他の町に住んでいるおばさんの仲間です。この2つの町は随分離れていて、この30何年の間、両親もおばさんも引っ越したことがあり、両親とその友達が連絡を取れるのは不可能に近いのです。1年前、両親のその友達が、急に両親のことを懐かしく思い、手紙を何通も出しましたが、届きませんでした。それから、おばさんのところにも手紙を出したり、電話をかけたりして、連絡をとろうとしましたが、取れませんでした。このように半年経って、どうしても諦められない両親のその友達は人脈を使って、おばさんの住んでいる町の戸籍管理部門に頼んで、何とかしておばさんの新しい住所を探し当て、それから、両親の住所が分かったのです。

 30何年も連絡をしていなかったのに、この1年の間、随分と骨を折り、やっと、両親のところにたどり着いたなんて、真相を探す以外には何の説明の由もないでしょう。しかし、両親は常人で、自ら進んで真相を伝えるわけがありません。それに、両親のその友達は、私と出会ってもいないし、私もあまり両親のところは訪ねないのです。彼らが真相を聞こうとしても、たまたまその時に私が両親のところを訪ね、かれらと会わなければできない事でしょう。小説でもこんなに巧みに作り上げられないでしょう。こうして見れば、大法弟子と縁を結び、大法弟子から真相を聞くなんて、どんなに珍しいことでしょう。

 この過程に説明の仕様もない「偶然」はあまりにも多く、それは必然としか考えられないと思います。正に師父が『道法』に説かれたように、「「自然」が存在せず、「必然」には必ず原因があるということを、皆さんははっきりと認識しなければならない」と、ここに来て、やっと分かったのですが、衆生は本当に真相を探しているのです。彼らは、自分で表面上はっきり意識していないものの、真相を探すことは衆生の本当の念願で、彼らの分かっている一面は彼らを支配して、意識的に或いは無意識的に真相を探しているのです。だから、私たちは、後で悔しい思いをしないように、色々なチャンスを利用して真相を伝えなければなりません。

 ここで師父の『米国首都での説法』を読んで、お互いに励まし合いましょう。「特に彼らに人類の最も良くない時期の様子が分かっているにもかかわらず、下りていこうと思う勇気があったのは、大法に対する揺るぎない信念を持ち、法を正すことが必ず成功し、法が必ず彼らを済度することができ、大法が必ず成功し(熱烈な拍手)、法を正すことが必ず成功すると信じているからです。ですから、 彼らは大胆にも人類にやってきました」。「次に行うことを今まで以上に良く行い、最後の道をしっかり歩み、行うべきことを更に良く行うべきです。何かを行ったから満足になってはいけません。まだ多 くの衆生が救い済度されていません。皆さんは限られている時間の中で、もっと大きな威徳が樹立できるようにし、最後のときこのことのために後悔しないよう にすべきです」。

 今、本当に身にしみて感じましたが、衆生を救い済度することほど重要なことはありません。しっかり法を学び、正念を発する、さらに効果的に、さらに多くの衆生を救い済度することができるのは、私たちが唯一しなければならないことです。だから、自我のすべてを放下し、時間とチャンスを大事にして、チャンスを探し、チャンスを作り、できるだけ多くの衆生を救うように頑張りましょう。

 2007年8月15日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2007/8/12/160673.html