日本明慧
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人権聖火リレーがベルリンに到着、各界が中共による法輪功迫害を非難(写真) (明慧日本)五輪聖地ギリシャで点火された人権聖火は8月18日(ドイツ現地時間)、ドイツの首都ベルリンに到着し、ベルリン五輪競技場で引き継ぎ式典が行われた。式典では、ヒトラーが1936年、この競技場で五輪を主催したことが取り上げられ、講演者らは、「中共政権が2008年に五輪を主催すれば、1936年のときと同様に、五輪は独裁を粉飾する道具に悪用される」と歴史の過ちを繰り返してはいけないことを強調、中共政権による法輪功への集団迫害を即座に停止すべきと要求した。
去年3月、中国の病院に勤務していた医療関係者や、ジャーナリスト、軍内部の医者など複数の証人が、遼寧省瀋陽市蘇家屯の病院の地下壕における秘密収容所の存在を証言した。そこには、大勢の法輪功学習者が監禁され、生きたまま臓器が強制摘出・売買され、遺体が焼却処分されていると告発した。 4月4日、法輪大法学会と明慧ネットは公告を発表し、中国国内での全面調査を行う「法輪功迫害真相調査委員会」を結成すると宣言し、国際組織や、政府機構、メディアに対し、「法輪功迫害真相調査連盟」(略称・CIPFG)に参加するよう呼びかけた。同調査団の宗旨は、中国国内で独立かつ、直接的に、干渉を受けずに調査と証拠収集を行い、法輪功学習者を監禁する強制労働収容所や、秘密収容所などを全面調査し、法輪功への迫害真相を明らかにすることである。 2007年3月、世界各国の政界関係者や、医者、弁護士など300人以上が参加するCIPFGは国際社会に対し、「中共政権が2007年8月8日までに、監禁中の法輪功学習者の全員釈放などの3項目の要求に応じなければ、CIPFGは全世界規模で正義の力を集結し、2008年北京オリンピックのボイコット運動を発動する」と宣言した。 8月8日までに、中共政権はCIPFGの要求に明確な回答をせず、さらに、CIPFGのメンバーが中国で現地調査をするためのビザ交付を拒否し、法輪功や、宗教関係者、民主活動家などへの迫害をさらに強化した。そのため、CIPFGFは宣言を実行、8月9日に、「グローバル人権聖火リレー」を発起し、「オリンピックとジェノサイドが同じ国で同時進行してはならない」と、2008年北京オリンピックの開催をボイコットする運動を始めた。 前東ドイツと旧ソ連時代に共産党の迫害を受けた人々が結成した、35の協会を率いる「共産暴力統治の被害者協会」(UOKG)のワグナー会長は、「1936年のオリンピックは、国際舞台でヒトラーの独裁統治を一層強大化させた。あれは倫理道徳が欠けたオリンピックであり、ナチスの最大の宣伝ショーと化した。今日、我々はほぼ同じ状況に直面している。今回はドイツではなく中国であり、ナチスではなく中国共産党が率いる独裁国家であり、彼らは自国の人民を圧制している。まさに70年前のヒトラー・ナチスの行いと同様だ」と強く非難し、「もちろん、共産主義は中国で確かに変わったが、時代の変化に応じて衣を変えただけに過ぎない。この政権は本当によくなったのか? 人間性を有するようになかったのか? 答えはノーだ。彼らは一刻もその野獣の本質を捨てたことがない」と警告した。
「法輪功迫害真相調査連盟」(CIPFG)の欧州調査団の団長、イギリス上院議員キャロライン・コックス夫人が式典にメッセージを寄せた。その中で夫人は、平和・正義・博愛のオリンピックは、大勢の国民が拷問・迫害を受けている中国で開催してはならないと指摘し、「法輪功への集団迫害が始まってから今日までに、確認できただけで、3千人以上の愛好者が殺された。しかも、生きたまま彼らの臓器を強制摘出・売買する大規模な組織犯罪が進行している。我々は非常にこのことを憂慮している。今、全世界が中共政権に対し、もっと強硬な姿勢を示すべき時期がきた。正義を支持するすべての国々が一緒に北京五輪をボイコットするよう呼びかける。中共が即座に拷問とジェノサイドを停止し、法輪功への姿勢を変えない限り、我々はこの立場を変えることもない」と述べた。 「国際人権協会」(本部・フランクフルト)ドイツ支部の中国チームの責任者Koerper氏は発言の中で、「中国は依然、拷問と人権侵害が最も深刻な国である。数量だけではなく、その性質もそうである。特に法輪功愛好者への残酷な迫害はこれに該当する。平和を愛する人々へのこの信じ難い迫害は、2008年北京オリンピックをボイコットするには十分な理由になる」と述べ、「1999年法輪功への迫害が始まってから、すでに3千人以上の愛好者が強制労働収容所で拷問を受け、死亡したことが判明した。数千人の健康な愛好者は精神病院に閉じ込められ、中枢神経を破壊する薬物を強制注射されている。また、数十万人は全国各地の無数の強制労働収容所に監禁されている」と説明した。
ドイツ人権聖火リレー大使を務める作家のアイネス・ガイペル氏(ベルリン芸術大学教授)は、東独時代の元陸上選手、女子4x100メートルリレーの世界記録保持者だった。ガイペル氏は、「自由の中国でのみ、オリンピックを開催することができる」と述べ、「北京在住の人々と我々はここで一緒に走り出している。目的は、行動を起こすこと。人権問題において、我々は必ず具体的な進展を得ることができると確信している。そのため、オリンピックは一つの機会であり、我々はこの機会を絶対に逃さない。自由中国への希望を抱きながら走り出す」と力説した。
ベルリンと北京は友好都市である。しかし、中共政権による法輪功とその他の政治異見者への迫害の真相を知った市民は、「絶対に許されるべきではない」と口を揃えた。 1人の若い男性は母親と式典を静聴した。彼はある病院の看護士であり、記者に対し、「オリンピックは絶対に虐殺と同時進行してはならない。ドイツ政府は公に中共政権の暴行を厳しく非難すべきだ」と話し、「北京と友好都市であるベルリンの市民として、私はこのような状況下で、北京でオリンピックを開催することを強く反対します」と強調した。 式典の現場を通りかかった市民のバーゲセさんとミシェルさんは足を止め、記者に心情を語った。バーゲセさんは、「我々は偶然に通りかかったが、法輪功への迫害の事実を聞いて足を止めた。以前にも、法輪功に関する情報を多く知っていたが、(東ドイツで)我々も(自由の世界と)隔離されたことがあり、自由を失うことは何を意味するのか理解できる。法輪功愛好者の中国における境遇は想像できる」と話した。 ミシェルさんは、「1936年のベルリンオリンピックは、2008年の北京オリンピックに非常に似ている。当時、ベルリンのナチス政府は、公正な政権ではなかったが、全世界が妥協する態度を取った。いま、北京オリンピックの問題で、国際社会がまた同じ過ちを犯そうとしている。だから、私は、この真相を明らかにする活動は非常に必要だと思う」と話した。 現地のある女性映画監督は、3年前に友人から聞いて法輪功迫害の真相を知り、当日わざわざ式典に駆けつけた。彼女は、「このような生きた人からの臓器強制摘出は許してはならない。我々の同類にこのようなことをしてはならない。北京の独裁者に向けて、すべての法輪功学習者を釈放するよう、そして信仰と思想の自由のために監禁されているすべての人々を釈放するよう呼びかけたい」と述べた。 オーストラリア在住の戴志珍さんも7歳の娘・法度ちゃんを連れて式典に参加した。法輪功学習者である彼女の夫は6年前に、中国で投獄され、拷問・虐待に耐え続けても、法輪功修練の放棄を堅くなに拒否した。その後、山小屋で夫は遺体で発見された。6年以来、戴志珍さんは幼い娘を連れて、世界45ヶ国を遍歴し、国際社会に対し、中国当局による法輪功への迫害を訴え続けた。今回の式典で、彼女は、「これは21世紀において、中国で発生している最大の悲劇。私たちは、あなた達と一緒に、強制労働収容所などに監禁されている数十万人の人々を救援できる。彼らは今も生きたままで臓器を摘出・売買されるのかもしれない」と呼びかけた。法度ちゃんは、人権聖火を掲げたガイペル氏と手をつなぎ走った。 市の中心部に位置するカイザー・ヴィルヘルム記念教会前では、舞台が建てられ、欧州合唱団は、「あなたのためにやってきた」、「人権聖火の歌」を熱唱し、ベルリンでの聖火引継ぎ式典は幕を下ろした。 2007年8月20日 (中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2007/8/20/161205.html) |
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