日本明慧
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安らかな状態を保ち、修煉者の善を表す


 文/海外大法弟子

(明慧日本)あるとき、ネット上の友達からのメールをもらいました。中にはこのように書いてありました。「昨日、電話をもらって、本当に嬉しかった。後であなたに感謝しなければと言ったのは、あなたたち(法輪功学習者)のおかげで、心のうちに隠れていた善が再びよみがえりました。昨晩夢の中に昔の敵が現れました。実は昔から彼を殺してやろうとずっと思っていましたが、皆さんの善良を目にしてから、その気持ちはぐっと弱くなってきたのです。ありがとう」。

 このメールを読んだ時、師父が『2005年サンフランシスコでの説法』の中で説かれた説法を思い出しました。「皆さんは正々堂々と、人間の生命を救うことを目標に真に人を済度しています。人間はこのことを感じるはずです。しかも、真相を伝える中で、皆さんが発した善の心、皆さんが発した正念はみな、邪悪を解体しており、救われ済度される生命を目覚めさせ、自分自身を取り戻し、理性的に真に自分自身でこれらの問題を認識できるようにさせています。もちろん、世の人々がいったん目覚めたら、すぐに変わります」。

 この説法は、本当に感じるところが深いのです。善の重要性を意識できるのですが、それを実践するのはもっと大事だと思います。ある時、ネット上の友達からメッセージをもらいました。彼は大法を誤解しており、悪党を擁護するのです。そこで、彼に電話をかけた時、私は大陸の一部の省で起こった権力保身事件、黒龍江省での「人権が要り、オリンピックが要らない」事件、広西博白での強制避妊事件から、法輪功学習者の生体臓器摘出事件までずっと話し続けました。

 その時、相手は「ひとつ言っていいですか」と言いました。どうぞと返事したものの、相手の言おうとするのは大法を汚す言葉だと分かると、すぐ、更に多くの真相を伝えようとしました。しかし、最後になっても、相手はやはり自分の考えを変えようとしませんでした。電話を切った後、自分でも悔しく思い、師父の説法を思い出すと、自分の不足もよく分かりました。つまり、更に多くの言葉で相手を押さえようとしており、相手に伝える言葉の中に善が足らなかったのです。

 後で思ったのですが、たとえ話が一度でうまくいかなくても、心を落ち着けて、相手に善の気持ちを伝えなければなりません。また彼に真相を伝えなければと思っていたところ、翌日またメッセージしてくれました。私はすぐ電話をかけ、自分のいらいらした態度を謝ると、相手も謝ってくれました。私が落ち着いて話せるようになったので、相手も聞くようになりました。

 真相を伝える時、意思疎通をしたいが、党文化に毒害されて、党と国を区別できず、党を愛することは即ち国を愛することで、「安定は何より大事だ」という悪党の虚言を信じ込んでいる中国大陸の友人は少なくありません。これらの党文化を打ち破らなければ、なかなか目を覚ますことはできません。真相を伝える時の力がまだ足りない、もっと心を使わなければならないと痛感しました。そこで、真相資料のデーターを覚えたりして、党文化を打ち破るように試みました。

 しかし、真相もはっきり伝えたいし、悪党の邪悪も分からせたいし、大法弟子の善と素晴らしさも表したいというようなさまざまな心を持ちながら、話すと、ネット上の友達は過激すぎると言い、私の話に賛成してくれないのです。そこで、自分の考えを人に押しつけるとかいらいらするとかいう心を絶えず修めています。

 情を取り除く

 長い間、ある学習者とメールで交流してきました。ほとんど毎日のように法の学習と真相を伝える時の会得を伝えました。その学習者とは矛盾があるものの、それを通して自分の執着心を見つけ、取り除いていたので、更にその学習者と交流したくなり、その学習者への依頼心が生じたことに気づかなかったのです。急に1週間もその学習者から何の連絡もなく、がっかりし、修煉の会得について交流しているとはいえ、その中に取り除かなければならない情も混じっていると分かるようになりました。

 しかし、このように無意識のうちに形成した執着心は他にまだたくさんあるでしょう、それを取り除かなければ、私たちの返本帰真の道は難しくなります。正念を持って、時間を大切にしてよく修めなければならないと自分自身に言い聞かせています。

 2007年9月2日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2007/8/30/161790.html