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現世現報も神の衆生に対する慈悲である


 文/中国山東大法弟子

(明慧日本)師父が与えてくださった法を正す口決の中に「法正乾坤、邪悪全滅」の他に、「法正天地、現世現報」もあります。しかし、法理に対する理解が浅かったため、正念を発するときに、いつも前の口決は使っているのに、あとはめったに使いませんでした。私たちは「真、善、忍」を修めた以上、人に対し慈悲深く接しなければならないと思っているので、どんな場合、どんな人に対し、後ろの口決を使えばいいかずっと迷っていました。

 この間、私の同修と家族は迫害され、家族は今でも不法に拘禁されています。法を正す過程に従って、「直ちに迫害を終わらせなければならない」と悟った同修がたくさんいますが、私もこの法理を悟るようになりました。今最も大事なことは衆生を救い済度することで、大法弟子を迫害し、衆生を救い済度することを阻むすべての生命を清掃しなければならないと認識しました。しかし、迫害に参与した人に対し、「法正天地、現世現報」という一念を発するときに、やはり躊躇いを感じています。つまり、自分の一念でまだ救うに値する人を傷つけたら大変だと心配していたからです。要するに、法理をまだはっきり認識していません。

 最近、法を学び、同修と交流しあい、明慧ネットでの交流文章を読むにしたがって、この法理についての認識もはっきりしてきました。

 ある同修はこういうことを聞かせてくれましたが、何年か前に強制労働所に不法に拘禁されていたとき、彼女を洗脳しようとした邪な悟りをした者に「現世現報」と言う確固たる正念を発しました。また、そのように悪行を働くと、悪の報いに見舞われるとはっきり告げました。そうしたら、翌日、その邪な悟りをした者は気分が悪くなり、もう怖くてでたらめを言わなくなりました。つまり、「現世現報」という正念によって、彼女を制御する邪悪を力強く根絶し、邪な悟りをした者の悪行を停止させることができました。強制労働所を抜け出してから、彼女の姉も迫害される中、邪な悟りをしてしまい、いつも大法に不敬な言葉を口に出しました。その同修は直ちに悪の報いに見舞われるという正念を発しました。その結果、彼女の姉は本当に悪の報いに見舞われ、危篤状態になりました。彼女はそれをきっかけに、姉の背後の邪悪要素を一掃し、真相を伝えました。今彼女の姉は目を醒まして、すでに修煉の道に戻ったのです。

 こういう角度から見ると、この同修は「現世現報」の口決を使うことによって、衆生を救い済度する作用を果たしたのです。

 実は、師父は『転法輪』の中で、浴槽の清掃、蝿や蚊への対処、大蛇の壊滅などの例から法を正す過程で、救いようのない生命への対処法を教えてくださったのです。師父が法を正す目的は衆生を救い済度することで、それは異なる次元の衆生に対しての無量の慈悲であり、妨害や破壊をしているいかなる生命をも清掃すべきです。そうでないと、更に多くの衆生は救われるチャンスを失ってしまうのです。こうしてみると、現世現報は正に神仏の慈悲なのです。

 私たちは「真、善、忍」を修めた以上、師父がやらせてくださるすべては「真、善、忍」の法理を貫いているのです。「法正天地、現世現報」の口決も同じく大いなる善の表現なのです。救いようのない生命に「現世現報」で、無償の門に入らせることによって、迷いの中の衆生を驚かせ、目を醒まし、大法や大法弟子に悪行を働かないように戒め、彼らを救うことができます。また大法に業を作った生命は「現世現報」によって、彼らの業を消し、再び選択のチャンスを与えることができるのです。それも正に衆生への神仏の慈悲なのです。

 法理をはっきり認識してしないとき、自分の思った「善」は実は人心の障害で、邪悪を甘やかし、放任することになりました。法理が分かると、衆生を救い済度するための強大で慈悲な神の正念を発することができるのです。

 個人の悟りですが、不当なところがありましたら、ご指摘をお願いします。

 2007年9月6日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2007/9/4/162063.html