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豪州:APEC出席のため入国した薄煕来は法輪功学習者に訴状を手渡された(写真)

(明慧日本)(記者・欣宇)豪州でのアジア太平洋経済協力会議(APEC)の開催にあたり、2007年9月5日に、ニュー・サウス・ウェールズ州の法輪功学習者はハイドパークで記者会見を開き、胡錦濤に付き添って、豪州を訪問した中共商務部長・薄煕来は豪州の法輪功学習者により拷問及びその他残虐な行為で告訴され、告訴状は薄煕来がキャンベラに着いた当日の夜、確かに届けたと発表した。

 豪州の法律規定によると、薄煕来は必ず2カ月以内に応訴しなければならない。そうでなければ、原告は法廷に向け、彼に対して欠席裁判を行なうことを要求できる。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(Sydney Morning Herald)、日本通信社、台湾宏観テレビ、新唐人テレビ、大紀元時報などの中国語、英語のマスメディアは記者会見を取材し、豪州ラジオテレビ会社と7チャンネルテレビが報道した。

法輪功学習者は記者会見で訴状を届けたいきさつについて述べている

 記者会見で、訴状を届けた法輪功学習者・ジョナサン・ソロモンさんはマスメディアに向け、訴状を届けたいきさつについて詳しく述べた。9月4日の夜、ジョナサン・ソロモンさんとゲイリー・へイスティさんは訴状を持って、一緒にキャンベラのハイヤットホテルに行き、薄煕来の到着を待っていた。このホテルは今回胡錦濤一行がキャンベラで宿泊する所である。

 夜10時30分頃、胡錦濤がホテルのホールに入ってきた。胡錦濤のあとについて、薄煕来とその他の中国側の随行員が一緒にホールに入ってきた。ジョナサンさんは薄を見つけだし、彼から2メートル離れたところで、大声で薄煕来の名前を呼んだ。薄煕来は自分の名前を耳にすると、たちどころに微笑が満面の驚きに変わって、ジョナサンさんを見た。ジョナサンさんが薄煕来を確認後、中国側の保安が飛びかかり、彼らを遮り始める前にみごとに訴状を薄本人に手渡して、薄に「あなたの訴状は配達されました(You are served.)」と告げた。ただちに、ジョナサンさんとゲイリーさんは皆の前で「法輪大法は素晴らしい!」と叫び、中共官吏、保安と警官が呆然として驚いている中、まったく阻止されずホテルを離れ、引き続き付近の中国大使館の外で行われていた法輪功学習者のキャンドル追悼活動に参加した。

 今回、薄煕来は中国商務部長の身分で胡錦濤に付き添って、豪州でのAPECに参加しにやってきた。今週月曜日にニュー・サウス・ウェールズ州法輪佛学会はすでに豪州移民部長のケヴィン・アンドリュース氏に手紙を送り、移民法s501条項に基づき、薄煕来は法輪功に対する迫害に積極的に参加したため、彼の入国を阻止すべきであり、入国した場合はすぐに彼を国外追放にするよう要求した。

 豪州国民で、法輪功学習者・潘宇さんは薄煕来が中国国務院総理・温家宝に付き添って豪州を訪問した2006年4月に、拷問及びその他残虐な行為で薄煕来を高等裁判所に告訴した。潘宇さんは2000年に法輪功を修煉したため、遼寧省龍山労働教養所に監禁され、4万ボルトの電撃棒で拷問され、もう少しで命を失うところだった。

 原告の法律アシスタント・ニュートン氏は記者会見での発言で、今回、薄煕来に届けた訴状は2006年の訴状の増補版である、と述べた。今日みごとに訴状が届けられた後は、豪州の法律に従って、被告・薄煕来は必ず2カ月以内に法廷に応訴しなければならない。そうでなければ、原告は裁判所に薄煕来に対して欠席裁判を行なうことを要求できる。記者会見が終わった後、ニュートン氏はジョナサンさんとゲイリーさんを同伴して、本案件の処理に協力している弁護士の事務所に向かった。訴状を届けたいきさつを説明し、弁護士より訴状配達の証言を起草して、サインし、裁判所に提供する訴状の法律文書とした。本案件の次回の開廷日は10月8日である。弁護士はその時に裁判所にこの証言を提供する、もし薄がすぐに出廷して応訴しなければ、原告は欠席裁判を要求できると示した。

 「シドニー・モーニング・ヘラルド紙」は9月4日に「中国の指導者に慎重に対応する」をテーマとした報道の中で、この案件にふれ「中国の指導者・胡錦濤の豪州訪問は、北アジアの戦略対策、気候変遷、天然ガスの大きな契約の署名、また中国で発生している人権迫害に対する抗議など一連の敏感な話題が中心になる予定だ。法輪功団体は昨日連邦政府に明日APECに出席のため入国する中国商務部長・薄煕来の入国を拒否するよう呼びかけた。法輪功団体のスポークスマン・ジョン・ティラー氏は『薄煕来はすでにニュー・サウス・ウェールズ州高等裁判所に告訴された。原因は彼が遼寧省長在任中に発生した、法輪功に対する拷問、虐待に責任を負わなければならないからだ。移民法によると、豪州に入る人はみな品行テストを受けないといけないが、薄煕来はテストに合格できない、この理由で彼は必ず入国を拒否されるべきである』と示した」と書かれていた。

 薄煕来は遼寧省長在任中、積極的に法輪功に対する迫害に参加し、現在、米国、イギリス、カナダ、ドイツ、アイランド、豪州など十数カ国で法輪功学習者に殺人罪、反人類罪、虐待虐殺罪などで法廷に告訴されている。

 2007年9月8日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2007/9/7/162257.html
(英語:http://www.clearwisdom.net/emh/articles/2007/9/7/89330.html