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日本の法輪功学習者、賈慶林を提訴(写真)

(明慧日本)神戸・大阪で開催される第9回世界華商大会開幕式に出席するため、訪日した中国政治協商会議主席の賈慶林は14日、法輪功学習者二人のの原告により「集団虐殺罪」「拷問罪」「名誉棄損罪」で大阪地裁に提訴され、今回で法輪功学習者からの起訴は4度目となる。賈慶林とともに華商大会に出席する予定だった、中国商務相の薄煕来も同様に提訴された。日本政府筋によると、薄煕来は突然、来日をキャンセルしたが、理由を明らかにしていないという。
NPO日本法輪大法学会の鶴薗代表(右)と、訴状を手にする代理人の徳永弁護士(大紀元)
徳永弁護士と鶴薗氏、2人の原告による記者会見


 賈慶林、薄煕来の犯罪事実

 2人の原告、日本法輪大法学会の鶴薗雅章代表および代理人の徳永信一弁護士は同日午後1時、大阪地裁に訴状を提出した。訴状によると、中国前国家主席・江沢民が発動した法輪功迫害で、被告・賈慶林は、北京市書記長当時、法輪功弾圧の先頭にたち、法輪功学習者に対する人権侵害を直接指揮、北京市における拷問死の49名に対する責任者として世界各国で告発されている。

 薄煕来は1998年に大連市長を務め、在職中に大連市職員に対して、法輪功学習者への暴力、洗脳、家宅捜査、不法な交流、拷問、長期にわたる労働教養を行わせ、大連市を法輪功迫害の最も残酷な地域に導いた。明慧ネットの報道によると、2004年から少なくとも21人の法輪功学習者が大連で迫害され死亡した。この他、薄煕来は遼寧省の省長在職中、遼寧省は法輪功迫害の最も残酷な省となった。2004年4月19日まで、国際人権組織による調査の結果、遼寧省の法輪功学習者のうち103人が迫害により死亡し、中国全土で4番目に迫害死亡者の多い省となった。

 訴訟案の意義

 法輪功学習者に対する迫害に参与している中共の高官は、外国を訪問する際に各国で提訴されている。薄煕来は2004年4月に米国で提訴されて以来、その他世界各地で14回も提訴されている。賈慶林は2004年9月、オーストリアとスペインで手段虐殺罪と拷問罪などで起訴され、2006年11月にウクライナで同様の罪名で提訴された。

 原告は(日本人と中国人)が北京滞在中、不当な拷問を受け、監禁された。また、駐日中国大使館のウェブサイトで、法輪功学習者の人格をそしる誹謗宣伝があったとして、拷問と誹謗中傷罪で提訴した。国際管轄権が行使できる集団虐殺罪に基づき提訴し、賈慶林及び薄煕來被告らの誹謗宣伝については、「日本国内にある中国大使館が管理するホームページ上でなされた不法行為に基づく損害賠償請求であり、民訴法5条9号に依拠して、我が国の国際裁判官が管轄を認めることができる」として、3000万円の損害賠償を請求した。

 原告の代理弁護士である徳永弁護士は、記者会見で今回の訴訟の背景について説明し、多くのメディアが取材に来た。第二次世界大戦の時に、ドイツで起きたジェノサイドは、国際社会で広く知れ渡ったが、現在、日本の隣国で起きている法輪功学習者へのジェノサイドはいまだ知られていない。そこで、法律の角度から日本で訴訟を提起することは、ただ法律の管轄権の問題を超えており、日本社会が中国で起きているジェノサイドを絶滅させるための手段であると訴えた。 


賈慶林、薄煕来の提訴を声援する法輪功学習者のパレード

 14日、法輪功学習者は大阪の繁華街でパレードを行い、日本社会に向けて、中共による法輪功への迫害を制止し、大量虐殺の犯罪者を法の下で裁くよう呼びかけた。

 2007年9月17日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2007/9/17/162862.html