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高校生が一人ぼっちに、70歳の年寄りがホームレスに

(明慧日本)河北省張家口市万全県の法輪功修煉者で、善良な住民である李軍さんは迫害され、冤罪で4年間も監禁されている。家の中の財産もすべて空になるまで奪われ、老人の義理の親も家があるにもかかわらず、帰れない現状が続いている。

 2003年5月16日、当時中国では重症急性呼吸器症候群(SARS)の流行時期であった。その中、万全県の法輪功修煉者・李軍さんと妻が迫害され、自宅に帰れず、外で転々と苦しい日々を送っていたが、借りていた家で中共の職員に強制連行された。その後、李軍さんは張家口市の職員によって秘密裏に懲役11年の違法判決を受け、極秘に唐山刑務所に送られ、その後また極秘に保定刑務所(河北省第一刑務所)に移送された。家に70代の父母が残っており、幼い子供の世話も、年寄りの世話も見る人がない。毎日息子の安否を心配して、足が不自由な両親も毎日眠れない夜を送り続け、体がもたなくなり、仕方なく李軍さんの家を離れ、自分たちの家に戻った。代わりに義理の親二人が李軍さんの家と子供の面倒を見ることとなった。2007年7月13日、留守だった李軍さんの家に中共の職員が侵入し、家にあった金品をすべて持ち去った。侵入された後の家は荒らし回され、まるで空き巣に遭ったようだった。

 8月、李軍さんの高校生になる娘は学校が始まり、祖母の家から実家に戻ると、家の中は物が散乱しており、祖父と祖母が孫のために用意していた3万元(日本円でおよそ50万円以上)も盗まれてしまった。盗んだのは普通の泥棒ではなく、中共の国家公務員と人民警察だった。彼らはいまだに李軍さんの家を占領し、私物として使っている。

 今年69歳になった退職教員の陳国佑さんは、万全町の誰もが知る良い人である。しかし現在、陳国佑さんと妻の蒋翠蘭さん夫婦は自宅があるにもかかわらず、帰れない状況が続いている。もっと酷いことに、中共の職員らは陳国佑さん夫婦の写真をバスに貼り、まるで潜伏している殺人犯を探しているように、真相を知らない町の人に呼びかけ、夫婦を見つけたら警察に連絡するようにした。それと同時に、夫婦の給料用に使っているすべての銀行口座を凍結させた。

 陳国佑さんは二回ほど訳もなく家から不法に強制連行され刑務所に送られた。何回もいわゆる「敏感時期」に無理矢理に所属学校などで監禁されていた。万全町は勝手に彼の給料を一年以上停止させている。年寄り二人は収入がなくなり、仕方なく重労働をしながら生活を維持してきた。いまだに給料は止められたままである。

 妻の蒋翠蘭さんは、彼らの言ういわゆる「敏感時期」である2002年5月13日、2004年10月3日、二回も自宅から強制連行され、秘密裏に労働教養所まで連れられ、監禁されていた。毎回、彼女の体は衰弱し、危険な状態に陥ってからやっと釈放される。かつて3回ほど県の監禁所で不法に監禁され、一回は主人と共に所属学校に監禁されていた。

 陳国佑さんの家族も迫害を受けている。長女は、自分の娘が3歳の時(幼い子供がいるにもかかわらず)労働教養所に監禁された。末の子供が生まれて生活が苦しいにもかかわらず給料を止めさせられた。さらに、2001年に労働教養所に送られた。

 二番目の娘もいまだに家に帰れず、転々としながら生活し、落ち着く場所もないままである。彼女の主人である李軍さんは、現在も不法に刑務所に監禁されている。

 2007年10月6日

(中国語:http://minghui.ca/mh/articles/2007/10/3/163809.html