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オーストラリア首相が中共の法輪功に対する迫害に関心を示す

(明慧日本)オーストラリアのハワード首相は国際上級顧問のAndrew Shearer氏に委託して、2007年9月17日にオーストラリア籍の中国系画家の章翠英さん宛てに書簡にて回答した。この書類の中で「中共による法輪功の禁止及び迫害は人権侵害だ」という見地を示した。このほか、オーストラリア政府は章翠英さんの甥と、中共に不法監禁されている陳忠昇さんついての書簡をオーストラリア外務省に送り、慎重に扱うとの方針も強調した。

 オーストラリア内閣府は章翠英さんに宛てた2007年9月17日付けの手紙で、「オーストラリア政府はよく中国の高官や人権問題に触れている。中共の法輪功への弾圧及び法輪功修煉者への扱い方には、人間としての基本的人権を著しく侵害しているとして、オーストラリア政府はこれからも引き続き、この件に関して注目し続ける方針」と書かれている。また、中共政府の法輪功学習者に対する臓器狩り問題に対して告発すべきことも強調し、「あなたの甥と、注目すべきである陳忠昇さんの安全を確保するため、オーストラリア外務大臣・連邦上院議員であるHon Alexander DownerMP宛に貴方の手紙を手渡した」と返事した。

 章翠英さんは法輪功を修煉していたため、そして法輪功が受けている迫害について請願したため、1999年、中共当局に不法逮捕、監禁され、8ヶ月にも及ぶ酷刑などの虐待を受けた。2004年9月15日、章翠英さんはオーストラリアのニューサウスウェールズ州高等裁判所に「拷問・集団殺害、人道に反する罪」で法輪功を迫害した元凶である、前中国共産党総書記・江沢民、羅幹、及び中共のゲシュタポ組織である「610弁公室」(もっぱら法輪功を迫害する事務室)を提訴した。章さんは、9月3日に裁判所から「起訴状はすでに届いており、2007年7月24日に『1985年の外国に関する治外法権法案第24節』に基づき受理を完成させた」という正式通知を受けた。かつ、高等裁判所は被告人の江沢民への通知書に、2ヶ月以内に被告人が弁護提出できない場合、規則違反と見なし、裁判所から召喚状を発行せず、欠席代版を行う可能性があると明記され、被害者が要求した賠償金と訴訟費用を被告側から支給する判決を下す可能性がある見通しだと、高等裁判所は意思を表明した。

 章さんは「これは非常に喜ばしい一歩で、被告から2ヶ月以内に返答がなければ、弁護士は欠席裁判へ進む予定です。今回の江沢民訴訟案にオーストラリアの各界名士が関心を持ち、9月17日まで、すでに八十通以上の各国及び各政府部門および議員から、励ましの手紙が寄せられ、その中にカナダとニュージーランドの首相など国家元首からも送られた」と述べた。

 また章さんは「甥の陳忠昇は自らの信仰と法輪功を堅持したため、2000年、中共当局に三年間も不法に強制労務を科され、残忍な刑罰を受けた。その間に、一度、十日以上にもわたって「死人ベッド」(法輪功修煉者を痛めつけるための酷刑)に縛り付けられたことがあった。刑期が満了して釈放されてまもなく、2006年4月に再び拉致され、不法に二年の強制労働を強いられた。」と述べた。

 ハワード首相は、「中共に監禁されているすべての法輪功修煉者と陳忠昇さんも含め、彼らの安否に憂慮している。各国の国家元首と共に連携して迫害を受けている法輪功修煉団体を援護し、早くこの人道的な災難を終わらせる手助けをしてほしい」と語った。

 2007年10月8日

(中国語:http://minghui.ca/mh/articles/2007/10/1/163697.html
(英語:http://www.clearwisdom.net/emh/articles/2007/10/3/90140.html