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フランス・ノルマンディ:中国の人権問題に関するシンポジウムを開催(写真)

(明慧日本)

「今日の中国人権問題シンポジウム」のパネリスト

 フランス・ノルマンディの「世界平和と自由の都市」と呼ばれるカン(Caen)市の「平和記念館」(MEMORIAL POUR LA PAIX)で2007年10月11日夜8時、「今日の中国人権問題シンポジウム」が行われた。会議においてフランス法輪大法協会の主席・唐漢龍氏は、招待に応じ講演を行った。講演の中で、唐主席は、「今日の中国でもっとも広く迫害を蒙っているは法輪功の修煉者である。生きた法輪功修煉者を対象とする臓器摘出という中共政権の蛮行を直ちに停止させ、迫害を終わらせなければならない」と強調した。法輪功修煉者の陳頴氏は自らの体験をもって、中共の法輪功修煉者への迫害及び臓器摘出の蛮行の存在を証言した。


シンポジウムの会場で講演に耳を傾ける参加者

 今回のシンポジウムは、「人権行動協会」(AGIR POUR LES DROITS DE L’HOMME)の会長・マリア・フランクワセ・ランペレティ氏(MARIE-FRANCOISE LAMPERTIE)が主宰し、フランスチベット協会(FRANCE━TIBET)の会長・胡氏(MARCELLE ROUX)及び前フランス国際放送ラジオ局(RFI)の中文部担当者の呉葆璋氏等が、相次いで中国の人権問題を分析し、講演を行った。地元の約100人を超える各界の人々がシンポジウムに参加した。

 フランス法輪大法協会主席の唐氏は、講演の中で、次のように法輪功の状況を紹介した。「法輪功修煉者は「真、善、忍」に従って自らの行動を律する。1999年まで中国において既に1億を超える人たちが法輪功を修煉しており、当時、法輪功は中国ではもっとも人気のある気功であった。1999年から無実な罪で中共に禁止・弾圧され、8年にも及ぶ残虐な迫害により少なくとも3000人以上の修煉者が命を落した。昨年暴露された中共政権による生きた法輪功修煉者を対象とする臓器摘出の蛮行は、全世界を驚かせた」。講演の最後に、彼は全世界のより多くの人々が立ち上がって、この人道に反する蛮行を制止し、中共政権による法輪功及び中国各界の人士への迫害を終わらせようと呼びかけた。

 法輪功修煉者の陳穎氏も自らの体験を以って法輪功への迫害の実情について発言した。彼女が強制洗脳クラスで、自らの信念と良知を強制的に放棄させられたことによる精神的な苦痛を語った時、多くの観衆の目に涙が溢れた。

 講演が終わると、観衆は積極的に質問した。ある参加者は、「ヨーロッパ各国とフランス政府が、中国での人権迫害を制止するためにどういう努力をしたか。フランス国民の我々に何ができるか」と聞いた。

 ジェン・ルイス・二コル(Jean-louis Nicolle)氏は、常に記念館のシンポジウムに参加している。彼は今回の中国の人権問題シンポジウムに参加したことにより、中国の人権の現状を詳しく理解できたという。彼によると、以前、中国の人権の現状については少し聞いていたが、今回は本当に大いに衝撃を受けた。彼は、「国際社会は中国で五輪を開催させるべきではないと思う。もっとも受け入れがたいのは、『人権国家』としてのフランスが、常に人権を守ると言っているのに、彼らの原則では経済が何よりも勝っている。我々フランス人は輝かしい歴史を持っているが、独裁者や下劣な制度に直面している時、見てみぬふりをしている。そこに経済的な利益があるからだ。私は個人的につらく思っている」と指摘した。次いで、彼は、「中共にひざまずくだけでは中国の人権状況を改善できない。フランスは自らの立場を明らかにしなければならない」と強調した。

  カミーユ(Camille)さんは、カン市で生物を専攻している大学生である。彼女は、「我々西洋人は、より多く理解したい。我々のメディアは中国の民衆が彼らの政府に迫害されていることに沈黙を押し通している。しかし、我々は、我々の間で、自由を広めていきたい。我々は中国の人々が持っていない言論の自由を持っているのだから」と言った。

 2007年10月16日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2007/10/15/164577.html