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台湾:100人以上の議員が強制送還事件に対して、香港政府を譴責(写真)

(明慧日本)中共に屈した香港政府が800人近い台湾の法輪功修煉者を不法に強制送還した事件に対して、台湾の113人の議員は香港政府を譴責し、正式に謝罪声明を要求する連署議案を提出した。

 2007年10月1日午前、羅志明議員、黄昭順議員、王塗發議員、沈智慧議員ら立法議員が記者会見を開いた。新聞局の謝志偉局長、大陸委員会の童振源副主席、そして外務省アジア大洋洲局、国家安全局、大陸委員会香港・マカオ係、移民局などの官吏も参加した。台湾法輪大法学会の代表・張錦華教授が講演に招待された。廖本煙議員、曾燦登議員も出席し、立法機関や、行政機関の関係部門は事件に関心をもつようにと表した。
台湾議会は香港政府の暴力的強制送還事件を譴責し、正式な謝罪声明を要求
謝志偉さんは香港政府の不法行為を譴責
羅志明議員(左)は、法輪功修煉者が米国会で公聴会を開き支持を受けており、台湾政府も協力すべきだと話した
童振源副主席は、法輪功修煉者が香港で告訴を提出する時、大陸委員会の香港オフィスは協力すると承諾した


 超党派の議員が連署議案を提出

 台湾公民に対する基本的人権を侵害した事件に対して、台湾議会は民進党、国民党、台聯党、親民党といった超党派の議員が、香港政府を譴責する連署議案を提出した。

 羅志明議員は、法輪功修煉者が米国会で公聴会を開き、支持を受けており、台湾政府も協力すべきであると話し、もし法輪功修煉者が香港裁判所で告訴を提出することを中共が妨げるなら、この事件は国際裁判所レベルに上がることになるので、台湾政府にも協力してほしいと話した。

 法輪功修煉者は国連人権委員会に協力を求めるべきであると彼は話した。台湾人民の個人情報が流出し、中共のブラックリストに載ったことに対して、台湾政府は人民の個人情報や国家安全部門はさらに有効的な手段を採るべきであると話した。

 新聞局局長:政府は人権を保護すべき

 謝志偉氏は台湾人民、新聞局局長および内閣府のスポークマンとして記者会見に参加した。彼は、台湾人民はすべての人権迫害に対して、「立ち上がる」だけではなく、「立ち上がる義務」があると話した。この事件は法輪功と中共の事件ではなく、中共政権は権力を失うのを怖がり、人権を侵害したと謝志偉氏は強調した。

 謝志偉氏は台湾政府を代表し、信仰を固く守る法輪功修煉者を支持するとの意を表した。彼は、中共はなぜ法輪功を怖がるかについて、次のように話した。「共産党は民主運動家や、異議者、チベット人民などを分立という手段で、多数の力を少数化させた。しかし、その中にある法輪功団体は最も平和な方法で信仰を固く守りながら、人数も絶えず増えているという状況に、中共が暗闇からの恐怖と焦りのため法輪功を迫害した」。

 台湾人は党派や地区、統一か独立かを問わず、誰もが立ち上がって法輪功を声援すべきで、記者も、台湾人も、香港人も、中国人も声援すべきであり、さらに中国共産党党員に、民主と人権を支持するようにと呼びかけ、共に香港の後にある黒い手・中共を拒絶しようと呼びかけた。

 大陸委員会の童振源副主席は再び香港の一国二制度の虚言を非難した。同時に法輪功修煉者が香港で告訴を提出する時に、大陸委員会の香港オフィスは協力すると承諾した。

 国家安全局の黄副係長も参加し、中共がブラックリストを集める状況に注意し続けると表した。

 強制送還事件は国際社会に注目された

 人権弁護士・朱婉琪氏は、この事件はすでに台湾、香港、ヨーロッパ議会、アメリカ国会まで関心を持っている。しかし、事件発生以来、今まで香港政府は正式な返答や謝罪は行っていない。香港政府と中共の中央香港・マカオ事務官員の曾慶紅の態度に失望したと話した。

 彼女は、法輪功修煉者はすでに香港最高裁判所に上告し、暴力的強制送還という行政命令、およびブラックリストを証拠として信仰の自由を妨げたという行為は不法だと認定するよう要求した。この香港政府の司法に対する告訴は2カ月以内に、香港最高裁判所で審理されるという。この事件はすでに国際社会に注目されていると強調した。アメリカ議会の外務委員会オフィスは8月2日に公聴会を開き、事件に対する関心を表した。台湾の法輪功修煉者は今年12月、国連人権委員会に協力を求めるという。

 事件の背景

 1000人近い台湾の法輪功修煉者が今年6月から次々と香港ビザを申請し、「七・一」香港主権転移十周年記念の際、中国国家主席・胡錦濤が香港を訪問した時、中共の法輪功に対する迫害を制止するようにと呼びかけ、そして6月28日に香港の法輪功修煉者は最高裁判所に江沢民氏への告訴提出を声援する予定であった。6月24日から7月1日までの間、合法ビザを持った台湾の法輪功修煉者が香港政府に暴力により強制送還された。

 台湾法輪大法学会の統計によると、2007年6月24日から7月1日まで、500人近い法輪功修煉者が暴力的に強制送還され、22人が香港のキャセイパシフィック航空会社に搭乗拒否され、そして262人が香港ビザの申請を拒否された。

 2007年10月23日

(中国語:http://www.minghui.ca/mh/articles/2007/10/2/163717.html
(英語:http://www.clearwisdom.net/emh/articles/2007/10/4/90173.html