オーストラリア:法輪功修煉者が中国広東省副書記、陳紹基に対して欠席裁判を申請(写真)
(明慧日本) 2007年9月11日、広東省政治法律委員会の前書記を務め、広東省共産党委員会の現書記および同省政協主席である陳紹基の再審問が、ニューサウスウェールズの高等裁判所で行われた。訴訟はオーストラリアの法輪功修煉者・李富英さんと謝イエンさんが起こしたもの。高等裁判所が欠席裁判の申請を認可してから初めての原告二人の出廷となった。裁判所は、判定に関する書類その他の資料を準備するため、原告に二ヶ月の期間を与えた。原告弁護士の助手によると、現在、人権派弁護士が事件ファイルに目を通しており、原告の欠席裁判申請を援助している。オーストラリア法廷での正式な審問と公判は、法的正義を求める原告の助けになると、原告弁護士の助手は確信している。法輪功修煉者に対する犯罪の被告が法廷に現れることはまずありえない中国では、法的正義を求めることは全く期待できない。
| 原告弁護士の助手・牛頓さん、原告の李富英、原告の謝イエンさん、原告弁護士の助手・凱麗さん |
現在ニューサウスウェールズの高等裁判所では、法輪功修煉者が法輪功に対する迫害を理由に中国共産党の高官を起訴する、人権に関わる訴訟が他にも何件か提出されている。オーストラリア市民である章翠英さんは江沢民と羅幹を訴えており、 遼寧省前省長の薄煕来に対する訴訟が潘宇さんにより提出された。被告が二ヶ月以内に返答しない場合は、法輪功修煉者である章翠英さんと潘宇さんも欠席裁判を申請する。
1999年以降、現在に至るまで、中国に住む多数のオーストラリア市民・居住権所有者やその家族が、法輪功を修煉しているという理由で迫害されている。最近では、オーストラリア市民である法輪功修煉者、曾建玲さんの母へのビザの認可を、中共の610弁公室が拒否したため、高齢の母親がオーストラリアに居住する娘に会うことができない状態となっている。
陳紹基、訴訟の概要
2006年12月、オーストラリアの法輪功修煉者である李富英さんと謝イエンさんは、ニューサウスウェールズの高等裁判所に、不法監禁と拷問の犯罪者として陳紹基に対する訴訟を提出(陳紹基は現在、広東省610弁公室長であり、広東省政治法律委員会の前書記)。また、シドニーを訪問する広東省代表団の団長を務める被告に法廷への召喚状を送り付けた。1999年7.20から2005年10月までの間に、広東省では迫害による死者のケースが64件記録されている。数においては、中国全土において8番目にあたる。各省当局は法輪功修煉者を残虐な方法で迫害しており、深刻な状況が続いている。
この期間、陳紹基は、広東省政治法律委員会書記や広東省公安庁長など、いくつかの役職を務めてきた。陳は610弁公室が直接率いる迫害に積極的に関わり、警官に命令・監視・管理・援助・教唆し、法輪功修煉者に対する洗脳・攻撃を募らせた。このため、広東地域の法輪功修煉者が過酷な迫害を受けることとなった。現在、これらの陳紹基による犯罪責任が問われている。
80歳近い李富英さんは、法輪功を修煉する確固とした態度のため、広東省で二度も不法に監禁された。娘の顔海玉さんは、法的な手続きを経ずして、槎頭女子労働教養所に2年間送り込まれた。肉体的・精神的な拷問を受け、何度も無理やりに灌食されるなどの扱いを受けた。顔海玉さんは労働教養所で2年拘禁された後、広州市の法律学校洗脳センターに送られた。ここでは24時間に一度だけ外気を採り入れることが許される状況で、顔海玉さんは、ならず者による様々な拷問・洗脳、その他の残虐な迫害に遭い、精神的に大きな痛手を受けた。
謝イエンさんは法輪功の真相を伝える資料を配布したことで労働教養所に2年3ヶ月間拘留され、拘留期間に、残虐な拷問を受けている。
2007年10月24日
(中国語:http://minghui.ca/mh/articles/2007/9/18/162916.html)
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