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吉林省:修煉者・宋文華さんが生前受けた迫害の状況を補足

(明慧日本)吉林省通化市の鉄道従業員・宋文華さん(56歳男性)は、2003年5月強制連行され、朝陽溝労働教養所で迫害された。様々な虐待を受け、危篤状態であったが、治療することさえ許されなかった。死に瀕した宋さんは2004年10月8日に釈放されたが、10月17日夜、冤罪が晴れないままこの世を去った。情報筋によると、宋さんは釈放される直前に、教養所の医師に不明な薬物を注射されたそうである。

 邪悪な中国共産党が法輪功を迫害して以来、宋文華さんは時々職場の上司に呼ばれ詰問されていた。保安科の王科長らも日常的に宋さんの自宅に侵入し、私生活をかき乱していた。また工作員を派遣して宋さんを常に監視していた。2001年、鉄道支局の主催で、温泉で洗脳クラスを開催する際に、王科長は宋さんをその洗脳クラスに強制連行し、監禁・迫害した。

 2003年5月16日、宋文華さんは通化県の葫芦套郷(通化市の郊外)で真相資料を配布していた際に、新相を知らない人物に蜜告された。現地の警官らが宋さんを連行した時、その密告者も車の中に座っていた。ある情報によると、その人物は部隊(軍隊)から帰省する途中だったという。連行された時、宋さんは自分の名前も持っていた資料の入手先も言わなかったという。

 宋文華さんが強制連行され通化県国保大隊に送られる途中、県国保大隊長の于済生たちは車の中で、名前を言わない宋さんを脅迫し、もしまだ言わなければ、この治安橋から川に投げ落とすぞと暴言をはいた。目的地の県国保大隊に着いてから、数人の警官が宋さんの服を全部脱がせ、真っ裸のままで、蹴ったり殴ったりした。特に于済生は側でタバコを吸いながら、タバコの吸い殻を宋さんの裸の体に押しつけて焼いた。さらにエスカレートして、煙が出ている吸い殻を宋さんのパンツの中に押し込んだ。全くのごろつきで、これが共産党の「人民の警察」の本当の姿である。警官は宋さんを長時間にわたって殴った。また夜中に宋さんの自宅に侵入し、家財を没収した。現場に宋さんを連行し、車の中で宋さんの顎に警官が銃を突き付けていた。

 その後、警官は宋文華さんを留置場まで連行し、不法に2年間の労働教養を科し、2003年8月8日、長春朝陽溝労働教養所に監禁して、引き続き迫害した。

 2004年3月、宋文華さんの体調が悪化し、その時点で教養所は宋さんがすでにひどい肺結核に罹っていることを知っていた。もっと深刻なのは、片側の肋膜の80%に水が溜り、いつ死んでもおかしくないとても危険な状態にあったにもかかわらず、教養所の医師・李飛は「もしここの教養所で死んでも、だれも責任を取らないよ」と暴言をはいた。2004年6月、家族は宋さんの健康状態を大変心配し、重病のための一時出所をしての治療を求めたが、教養所は上層部が許さないと理由をつけて、治療を拒否していた。最後になって、家族との面会さえ拒否するようになった。親族が送ってきた栄養補給食品や仕送りを無理矢理に停止させていた。その後、宋さんは十数日連続して39度以上の高熱が出て、4、5日間続けて食事も摂れなくなり、徐々に目が見えなくなり、耳も聞こえなくなった。最後に家族が再び面会した時、宋さんは完全に自力で生活ができなくなっており、話もできず、衰弱して体が枯れ木のように痩せ、56歳の人が、今は迫害されてまるで70歳の人のようである。2004年10月8日、宋文華さんは自宅に戻されたが、数日後、冤罪が晴れないままこの世を去った。

 2007年10月26日

(中国語:http://minghui.ca/mh/articles/2007/10/25/165215.html