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鞍山市の修煉者・王洪楠さんの死亡事件に関する補足

(明慧日本)遼寧省の法輪功修煉者・王洪楠さんは、2007年1月25日に大連南関嶺刑務所の迫害により死亡した。わずか35歳だった。

 2007年1月25日午後3時頃、王さんの姉は刑務所から電話を受けた。王洪楠さんが肺結核にかかり、危険な状況に陥っているという。そして当夜8時頃、刑務所から電話があり、王さんは既に死亡したと知らせた。王さんの姉は、すぐ刑務所に駆けつけた。遺族が遺体と対面していないにも関わらず、刑務所側は、遺体を焼却しようとしている。王さんの姉に断わられた。

 王さんの診断書には、「1月25日夜8時20分に病院に運ばれ、当夜8時24分に死亡」と書いてある。姉は、「なぜ、病気があることを家族に知らせなかったのか? どうして刑務所は治療させなかったのか?」と刑務所に問いただした。刑務所は、王さんは何年も肺結核の病歴を持っていると答えたが、姉は王さんが一度も肺結核にかかったことはないと言い返した。実際は、2006年8月4日に姉は王さんと面会した時、王さんはまだ相変わらず健康だったのに、わずか3カ月後、迫害によって死亡した。

 2003年3月14日午後、法輪功修煉者の王さんはポケットベルで修煉者の楊克志さんに3回にわたって呼ばれたが、当時もうすぐ退勤できるので、電話せず、仕事を終えるとすぐ楊さんの家に駆けつけた。楊さんの家の前に着いたとたん、そこに待ち伏せていた警官に手錠をかけられ、友好派出所に強制連行された。悪らつな警官らは、王さんの服をすべて脱がせ、手錠で王さんを窓の欄干に吊り上げた。王さんのポケットにあった800元(約1万3千円相当)は、所長の李継翔に取られてしまった。

 夕方、悪らつな警官らは王さんを拷問し始めた。李継翔は腰掛で王さんの頭を押さえ、他の4人の警官を王さんの両手と両足を縄で縛り、それぞれの方向に強く引っ張った。いわゆる「五馬分尸」(中国古代の拷問。5頭のウマに人の首と四肢を縛りつけて体をばらばらにすること)という。その場で王さんの肩はすぐ脱きゅうしてしまった。残忍かつ人間性をすべて喪失してしまった警官らに、王さんは「私が法輪功を修煉することは何の罪もない。貴方たちは必ず報いを受ける」と言った。所長の李継翔は「これが我々の法輪功に対する扱いだ。男性ならこうして片付ける。女性なら強姦する」と罵った。隣の部屋では、悪らつな警官は、「王の叫びを聞いたか? 見学しに行く?」と楊さんをからかった。

 王さんの身から価値のあるものが見つからず、彼らは王さんを手錠でラジェーターのパイプにかけた。翌日、警官は王さんの会社と家を捜査し、合計2400元(約4万円相当)のお金を巻き上げた。

 その後、王さんと楊さんを含む何人かの法輪功修煉者は鞍山市留置場に拘束され、迫害・拷問を受け続けた。2003年10月23日、鞍山市立山区中共裁判所と「610弁公室」は、秘密裏に開廷し、王さんと楊さんに、いわゆる「公務執行妨害」という無実の罪で、12年の重刑を言い渡した。

 2004年3月20日、王洪楠さんは大連南関嶺刑務所に送られた。拘束期間中、 王さんは残忍な拷問を受けた。胸に焼け傷があり、独房に閉じ込まれたこともある。これは、2004年5月に面会の時、家族が目にしたものに過ぎない。

 2007年10月28日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2007/10/26/165266.html