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人権聖火リレー:ロンドンに到着、欧州議会副議長ら多くの政界要人が迫害を譴責(写真)

(明慧日本)グローバル人権聖火リレーは10月25日午後、ロンドンに到着した。グローバル人権聖火リレーは、全世界300人の政治家、医師、弁護士などから成る「法輪功迫害真相調査連盟(CIPFG)」が発起した活動で、国際社会に対し、中国で起きている残酷な人権侵害、特に法輪功への迫害に関心を寄せるよう呼びかけ、人類の平和と自由の象徴であるオリンピックが中共独裁によって「血生臭いオリンピック」になることを阻止するためである。イギリスのロンドンは、人権聖火が到着した18カ国、25番目の都市である。

人権聖火の記者会見

人権聖火の歓迎式典

発言する欧州議会のロバート・エブンス議員

発言するロンドン地方議会のブレオン・コルマン副議長

発言する英国上院(貴族院)議会議員のヒルトン卿

聖火を受け継いだ欧州議会のスコット副議長(右)

聖火を灯すオリンピックの元水泳選手ガフルイ・ドラパンダン氏

中国大使館前でろうそく追悼活動を行い、人権侵害に抗議

 2007年10月25日午後3時、CIPFGはロンドン外国記者協会で記者会見を行い、人権、自由、希望を表す人権聖火は、2012年オリンピック開催地のロンドンに到着したことを宣言した。イギリスなどヨーロッパ各国、アメリカおよび日本など十数社のメディアが取材、報道した。

 オリンピックの元有名選手、英国オリンピック選手協会の事務局長ジョーン・ベコート氏と、オリンピックの元水泳選手ガフルイ・ドラパンダン氏は記者会見で発言し、ロンドン地方議会のブレオン・コルマン副議長や、英国議会人権チームの副主席を務めるエバルイ卿などの英国議会上院議員らが出席した。

 記者会見では、欧州議会のスコット副議長が、「1999年から今日までに、3千人以上の法輪功修煉者が監禁され、拷問・虐待を受け、命を失った。我々は彼らの名前を知っている、彼らはどの時間で、だれに殺されたのかも知っている。過去数年間、ジェノサイドは中国で進行し続けていることを、人権聖火を介して世界の人々に伝えたい」と述べた。同副議長は、「法輪功迫害真相調査連盟」(CIPFG)のメンバーである。

 同日午後4時、トラファルガー広場の南側で人権聖火の歓迎式典が行われた。英国各地から数百人の支持者が参加、「人権をなくして、オリンピックなし」などのスローガンを打ち出した。「民主中国陣線」英国支部や、「中国支持連合会」、「自由チベット」、「ビルマ運動」などの人権団体の代表や、メンバーも参加した。

 ロンドン地方議会のブレオン・コルマン副議長は、「国民を強制労働収容所に監禁、生きた人の臓器の強制摘出を容認し、自由を認めない政権がオリンピックを主催することは、人間として受け入れ難い…、私はロンドン市市長に対し、来年の中国でのオリンピックに参加しないよう提案した。同じく、来年北京へ招待を受けた政界要人に対しても、その招待券を中国大使館に返すよう呼びかけている…」と発言した。

 元オリンピック水泳選手ガフルイ・ドラパンダン(Ghefari Dulapandan)氏は選手代表として演説を行った。同氏はガンジーの名言「最初、彼らはあなたを無視する、続いて、彼らはあなたを嘲笑う、そして、彼らはあなたに暴力を振る、最後、あなたは勝利する」を引用し、中国国民はいま第3段階にたどり着き、次には勝利が待っているとの見解を示した。

 ヒルトン卿は、ムスリムや仏教徒、キリスト教徒、法輪功修煉者を含め、すべての中国人の自由のために、声を発するべきと表明した。

 その後、聖火の受け継ぎが行われ、100人以上が市内での伝達リレーに参加した。沿線では多くの市民が署名をし、支持する意向を表明した。一行は、聖マーティン広場、レスター広場、オックスフォード街などを経由した後、中国大使館に到着、そこで人権迫害で亡くなった犠牲者を追悼する儀式が行われた。

 ロンドンは同人権聖火リレーの欧州地区における最終地点である。10月27日、オーストラリア大陸にステージを移す。

 2007年11月3日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2007/10/31/165663.html