ドイツ語雑誌:中共による法輪功修煉者からの臓器狩り犯行を公表
(日本明慧)ドイツ語雑誌『キケロ(Ciecero)』が今年「臓器のための殺人」と題した中共による法輪功修煉者からの臓器狩りに関する記事を8月号に掲載した。記事は「中国のようにこれほど大量の不法臓器売買をしている国はない、経済力のある外国人患者に腎臓や肝臓、心臓などの臓器を提供するため、法輪功修煉者と受刑者らは生体臓器バンクとみなされた。
*拘禁中に中共の医師は臓器狩りのため常に健康測定を行う
彼らは白衣を身にまとい寡黙である。毎回健康測定を行なう時に必ず1人の医師は注射器の針を劉巍さんの腕に刺し、数滴の血液を採集し、ビンの中に垂らして保存した。彼らはよく来る、1カ月間の間に、何回も来るときがあるが何のために測定を行うのか一度も教えたことがなかった。
今日になって、ようやくこの中国の女子労働教養所で起きていた残忍な一幕が次第に明かされた。拘束中に、劉巍さんは実際、医師らは彼女たちの健康のためではなく、死刑を執行する対象者を探していたことがわかった。当時、劉巍さんは29歳で、ドイツ技術提供委員会(GTZ)北京支社のプロジェクトマネージャーだった、ずっと以前から中国の健康法に興味を持ち、1995年に同僚の紹介で法輪功を知り、以来、毎日出勤する前、公園に寄って法輪功修煉者たちと座禅を組んだりして煉功した。
法輪功が中共に禁止されたある日のこと、劉巍さんは法輪功に関するビラを職場のコピー室に置き忘れた、その数時間後に、警察がやってきて、劉巍さんとすべての職員が尋問を受けた、次つぎと尋問が続いた、そして劉巍さんが連行された。
留置所での取調べは何時間も続いた。この若い女性は侮辱され、拷問による虐待を受け、その上、法輪功の実践を放棄させるための強制洗脳を強いられた。彼女に与えられたのは弁護士でもなければ、裁判官でもなく、刑務所のコンクリートで固められた僅かな小さい空間だった、日が経つと、劉巍さんは白衣を身にまとった医師たちが愛しく思え、自分に会い来るのを待ち望むようになった。自分の名前が既に医師らに死を意味するブラックリストに載せられたとは思いもよらなかった。若くて健康で、はつらつとした彼女は理想な臓器狩りの対象だった。劉巍さんはただ運に頼る生存者となった。
*蘇家屯の生体臓器狩りの蛮行に驚愕
蘇家屯病院は中国東北工業都市瀋陽市の外郭に位置する灰色の箱型の四角い建物で、入り口の上方は赤い旗が翻っていて、その前方は金箔で「全国中医血栓病医療中心」と大きな字が書いてある。去年3月17日、国外中国語新聞『大紀元新聞』が信じ難い記事を掲載した、蘇家屯病院のある神経外科医の妻、アニーさんは「夫がたくさんのお金を家に持ち帰り、それと同時に彼は頻繁に悪夢を見るようになり、最終的に私にひとつの秘密を明かした。それは蘇家屯病院の地下に数千人規模の秘密収容所があること、そして、そこには数千人もの法輪功修煉者が監禁されていること。また夫は数千人もの角膜の摘出手術を執刀し、病院側は法輪功修煉者を生体臓器バンクとして利用している」と語った。
『大紀元時報』は中共が受刑者の臓器を売りさばく詳しい内幕を報道した。これらの監禁された殆どの者は裁判を通さず、中共の司法部門の地下牢で消された数十万人の法輪功修煉者だった。アニーさんは沈黙を破った後、いくつかのメディアは彼女のことを報道したが、数日後、これらの報道はまるで誰もこの驚愕の告発を信じず、信じようとしないかのように消え去った。後で2人のカナダ人デービッド・キルガー(David Kilgore)氏とデービッド・マタス(David Matas)氏が現れるまで。
*カナダ人弁護士の調査により、この惑星にかつてない蛮行を発見
デービッド・キルガー氏は、以前、主任検察官であった。1979年政界に入り、カナダ政府国務省アジア太平洋担当官も歴任した。昨年のはじめごろ、66歳のキルガー氏は政界から離れアフリカで登山に参加していた時に彼に一通の救援を求めるメールが届いた、帰宅すると、3人の自称法輪功修煉者と名乗る成人男性達が彼を訪ねた。この3人は彼に労働教養所、手術台の上の謀殺、臓器売買のことを述べた。中共は外国患者に臓器を売る毎に、1人の法輪功修煉者が犠牲による命の代償を払うことを告発した。「今世界はこれらの告発を信じない」とキルガー氏に話した、彼は3人にこの告発を調査する承諾をした。
初め、キルガ−氏自身も疑問を持った。「これらの話の全ては本当に信じがたい」、「調査の当初、我々は本当に単純だった」とキルガー氏が言った。彼がまだ学生だった頃、フランスで後に人権弁護士になったデービッド・マタス氏と知り合った。彼らはこの告発について共同で独立調査を展開し始めた。
マタス氏とキルガー氏は数百件の詳細情報を入手したが、どの情報も告発を証明或は反駁できるものではなかった、しかし、これらの情報をまとめて見るとひとつ決定的な画像が現れた。その2カ月後にマタス氏とキルガー氏は初めて彼らの調査報告を公開した。一部は最も重大な犯行への告訴状である。
*法輪功への迫害を始めると同時に臓器移植件数も大幅増加
最初、彼らはいくつかの中国国内の臓器移植に関するウェブサイトを見つけた。全てのサイトは主に外国患者向けに立ち上げたもの。『中国国際移植ネット支援センター』のHPでは「適合する腎臓を見つける時間は僅か1週間で、長くても1カ月」と書かれ、さらに「提供された臓器に何か問題が起きた場合、患者は病院側から新たな臓器を提供され、1週間以内に再手術を行うことも可能」と明言している。これらの文章だけでも十分に疑惑を抱かせるものだ。なぜなら、先進国では適合するドナーを見つけるまでに何年も必要だと言われている。もっと多くの疑問点が浮上した、それは『中国国際移植ネット支援センター』のHPに書いてあった宣言「腎臓を生体から移植する前に、我々は、ドナーの臓器の機能を検査する。従って、ほかの国のものより安全である。何故なら、ほかの国のドナーは生体からのものではないからだ」。
アムネスティ・インターナショナルの調査によれば、中国にはおおよそ年間1万人前後の死刑囚がいる、中国で死刑囚からの臓器狩りはもう周知の事実だが、死刑囚とドナーを合計した数と実際の移植手術件数とは、かけ離れすぎて解釈するのに不十分だ。
注目すべきことは、中共が法輪功への迫害を開始してから、中国における臓器移植件数は急増、1999年までに、肝臓移植センターは中国全土では22カ所しかなかったのに対し、2006年4月になると500カ所にもなった。腎臓移植センターは2001年〜2005年に3倍増えて368件にもなった。2002年に中国の北方、天津市では東方臓器移植センターを建て始めた。施設は14階建てのビルで300床のベッドが設置されているアジアで最大規規模の臓器移植病院である。
2人のカナダ人は彼らの報告書にまたこう書いた。「このほか、この移植センターの建設は中共政府が自信に満ちていることを示している、近い将来、いとも簡単に殺せる人たちから十分な臓器を提供される」これ以外にいかなる解釈も適合しない、監獄と強制収容所から消え去った法輪功修煉者たちは中共の生体臓器バンクになり、彼らの臓器は海外へ売りさばかれていたのだ。
劉巍さんは現在ドイツに居住している。労働教養所の警官は彼女の意志をたたきつぶし、法輪功の実践を放棄させるよう約束を強いた後、彼女を釈放した。そして、運良くパスポートを手にした彼女は、2004年に建築の勉強でドイツのドルトムント(Dortmund)にやって来た、今、毎晩自宅で煉功し、日曜日に駅の裏の芝生でドルトムント(Dortmund)の法輪功修煉者たちと一緒に過ごしている。
2007年11月20日
(中国語:http://minghui.ca/mh/articles/2007/11/8/166189.html)
明慧ネット:jp.minghui.org
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