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スペイン憲法裁判所:江沢民、羅幹の法輪功への迫害調査命令を下した

(日本明慧)スペインの憲法裁判所は2007年11月18日、法輪功修煉者が告訴した中国共産党の元党首・江沢民、法輪功を迫害する専門機関である「610弁公室」の頭目・羅幹への告訴を正式に受理し、被害者の提供した資料をすべて受け入れた。スペインの2番裁判所のすべての裁判官は、「スペインの裁判所は必ず、2003年10月15日に被害者の提出した中国共産党が法輪功修煉者に実施した集団絶滅罪を調査しなければならない。その上、江沢民、羅幹は必ずスペインの裁判所による2人の集団絶滅罪・拷問罪・人道に反する罪に対する調査を受け入れなければならない」とこのように合意した。

 2003年10月15日、15人の法輪功修煉者が、スペインの裁判所に中国共産党の元党首・江沢民と「610弁公室」の頭目・羅幹に対する告訴状を提出し、2人が100万人の法輪功修煉者を迫害し、集団絶滅罪と拷問罪を犯したことを告訴した。「610弁公室」はナチスドイツの「ゲシュタポ」に類似した専門機関である。その機能と権力は中国の憲法を凌駕し、中国共産党の首脳の命令を直接に受け、法輪功修煉者の迫害を画策・配置・指揮した。

 法輪功は「真・善・忍」の原則に基づき、心身ともに役立つ伝統の修煉法門であり、創始者の李洪志先生が1992年に社会に伝授された。健康保持と道徳向上に著しい効果があるため、わずか7年間に1億人が法輪功を修煉した。

 当時の中国共産党の党首・江沢民は極端な嫉妬と権力を失う恐れから、1999年7月に中国共産党の首脳の地位及び中国の全ての権力の直接統制を利用し、不法に法輪功修煉者を大規模に全面的に弾圧する命令を下した。

 「名誉上においてそれを腐らせ、経済上においてそれを崩させ、肉体上においてそれを消滅させる」三大方針は既にこれがきわめて残忍な集団絶滅罪である事を明確に言い現した。「610弁公室」は江沢民政権の法輪功修煉者に対する集団絶滅の迫害を具体的に実施した。

 今まで、迫害されて亡くなった法輪功修煉者は既に3千人以上いる。100万人の法輪功修煉者達が不法に連行され、収容所で拘禁され、残虐な拷問で苦しめられた。

 15人の法輪功修煉者達が、2003年にスペインの裁判所へ提出した訴状は、被害者の中にスペイン国籍を持つ者がいないので、当裁判所と高級法院に却下された。しかし被害者の代理弁護士はスペインの憲法の最高機能を持つ裁判所——憲法裁判所(その機能は集団絶滅罪あるいは拷問罪の案件を直接に審判し、判決する権力を持つ)に次のように述べた。その迫害案件は一つの国あるいは何人かの被害者に波及するだけではなく、全世界の国々に波及している。そのため、たとえ被害者の中に本国の公民がいなくても、すべての国家は集団絶滅罪を審判して拒絶する義務があるべきだ。これは「国際司法権」である。

 スペインの憲法裁判所は「国際司法権で集団絶滅罪あるいは国際人権犯罪への打撃を制限するために、被害者の国籍は口実にならない」と判断した。法輪功修煉者の弁護士・カルロスさんは「国際司法権は必ず絶対に承認しなければなりません。経済の利益と国家の関係に制限なく、私達は厳しい犯罪に直面しています」と言った。

 スペインの憲法裁判所はまた、「中国が国際法のローマの条約に署名していない事実は、他の国家の司法の手続きを介入しなければ集団絶滅罪を制止できないと明確に説明した。中国国内でこのように厳しく人権を侵害する犯罪を調査する可能性がないからである」と特に強調した。

 被告の江・羅はスペインの司法の重要な調査目標になる。検察官は命令によって順次に2人の犯罪を調査し、そして力を尽くして犯罪の責任者にスペインの司法の懲罰を受け入れさせると同時に国際引き渡し条例に基づき、これらの被告が中国から離れてほかの国に旅行すれば、関連する引き渡しの手続きをスタートさせ、犯罪の責任者を逮捕してスペインに引き渡し、スペインの法廷の被告席でスペインの司法の調査と裁判を受ける。

 カルロス弁護士は次のように表明した。過去の数年に、法輪功を迫害する元凶の江沢民は何度も外交免除権でほかの国で彼に対する司法調査を逃れたが、しかしスペインではそれは理由にならない。どんな国の高官であっても、勝手に謀殺罪、拷問罪、権力を利用して公民を恐喝する罪を犯すことはできない。国民を殺害したり苦しめたりする権力を持つ大統領はなく、このような罪を誰が犯したとしても、スペインの司法の裁判を、絶対に逃れることはできない。

 カルロス弁護士は「法律の制裁を逃れる犯罪はありません。江・羅及びこの集団絶滅罪に参与した全ての人は必ずはっきり理解しなければなりません。司法の正義はますます速い足どりで彼らに近づいています」と語った。

 2007年12月2日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2007/11/29/167370.html