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カナダ裁判所:中華全国弁護士協会による江沢民訴訟案件への介入を厳しく制限(写真)(二)

(日本明慧)

人権弁護士の郭国汀氏

 中国の有名な人権弁護士の郭国汀さん(現在海外在住)はオンタリオ州高等法廷の判決を知った後、以下のように指摘した。中華弁護士協会はアメリカ弁護士協会とカナダ弁護士協会を吹聴したが、しかしアメリカ・カナダ弁護士協会は高度な民間自治組織で、政府と関係が無く、いかなる形式と政権のコントロールを受けない。

 「中華弁護士協会は実は半官半民の組織です。中国では国、省、市の弁護士協会はすべて党支部と党委員会があるので、ほとんど自治権はなく、去勢された機関のようです」と、郭国汀さんは言う。

 郭国汀さんの紹介によると、中国ではすべての人権や政治、あるいは法輪功のために弁護する人権弁護士は中国共産党に迫害されるが、弁護士協会はいかなる保護と救助もせず、ずっと沈黙を守っている。もし中国の弁護士が職業上の道徳に背くことで告訴されれば、アメリカやカナダのように査問委員会によって公聴会を組織して、論争して証拠を示すことはせず、中国では司法局が決定をするので、上訴や起訴をすることができず、共産党が弁護士の仕事をコントロールしているという。

 郭国汀氏は次のように指摘した。江沢民は海外で告訴されていることを大変恐れているが、どうすることもできない。国家の首脳として外交特権(不逮捕特権など)を有しないことは、江沢民のしたことは国際法の基準によって犯罪行為と認定されたことを証明している。江沢民が法輪功弾圧に採用した「名誉上においてそれを腐らせ、経済上においてそれを崩壊させ、肉体上においてそれを消滅させる」という弾圧政策は、すべて深刻に国際人権法に背いている。

 「海外での江沢民訴訟案は政治、精神、心理、経済の面で江沢民に対する巨大な影響と打撃です。これがなぜ中国共産党が海外で大量の人力と物資を使って江沢民告訴を阻むかの原因です」と、郭国汀さんは語った。

 テラー・マスさん:恐怖と驚きに動かされた

 米国の弁護士で人権法律協会の執行長・テラー・マスさんは、世界各地で法輪功修煉者を迫害した主要人物を民事と刑事の法廷に告訴したことに対して、中国共産党はとても緊張していると表した。

 テラー・マスさんは次のように語った。「恐怖と驚きで、中国共産党は法輪功修煉者の協力者に干渉の措置をとることを求め、そして被告を代表してこれらの告訴を取り消そうとしている。中国共産党は弾圧の内容を知っており、被告は告訴された犯罪に対して責任があるのです。もし被告は自分のために裁判所で弁護すれば、自分の犯罪で責任を問われます」

 「しかしこれらの策略は通用しません」とテラー・マスさんは、法輪功修煉者のアメリカでの中央テレビ局を訴訟する事件を実例に挙げ、「アメリカの司法官は中華弁護士協会の干渉を許さなかった。中国共産党はどの道をとっても崩壊するでしょう。法輪功修煉者を迫害する主要人物は犯罪責任を問われます」

 江沢民の間接的な応訴

 アメリカのワシントン政府の中国問題の専門家・石蔵山氏は、江沢民は自らの海外代理人を通して干渉し、自分への告訴案件を取り消そうとしていることが実際は間接的な応訴(相手の訴えに応じ、被告として争うこと)だと考えている。江沢民のための海外の代行機関が法輪功修煉者の江沢民に対する告訴案件を取り消すように法廷に求める挙動は、すでに1つの事実を示した。つまり、江沢民は自分で弁護して応訴しているという事実である。間接的な応訴でも、全世界が江沢民を審判する操作ができる実質的な段階に入ったことを表している。

 石蔵山氏は以下のように語った。今日のカナダ法廷の判決から見ると、全世界の江沢民告訴案件は実際すでに「応訴」の段階に入った。国際社会は中国共産党の「海外代行」(実際は中国共産党のスパイ機関)の海外における運営方式についてまだあまり分かっていないが、中国で生活したことがある人、あるいは中国共産党の機関と国家を理解する人は、中国共産党がペテンを造っていることが分かっている。

 全世界は江沢民を訴える

 人権法律協会のアジア地区執行長の朱婉琪弁護士の紹介によって、2002年〜2007年の間で、法輪功修煉者は全世界の30都市と地区で50件余りの江沢民を告訴する刑事訴訟と民事訴訟をしており、21世紀最大の国際人権訴訟案件と称される。

 朱婉琪氏は以下のように語った。江沢民は国家がコントロールしているテレビ局、ラジオ放送局、新聞などのメディアで大量にデマを飛ばし、悪辣に法輪功を攻撃して中傷した。法輪功修煉者に対して強制的に就学や就職をさせず、正常な社会の付き合いを失わせた。数え切れないほどの家庭が崩壊して無数の人が家を離れ、たくさんの法輪功修煉者は生活が苦しくなった。江沢民が法輪功修煉者を迫害する常套手段は、電撃・トラの椅子という刑具・水牢・睡眠の剥奪・太陽にさらす・氷で凍えさせる・火で焼く・過酷な強制肉体労働などを含み、迫害によって身体障害者になった人は無数にいる。更に酷いのは、健康な人が精神病院に強行的に送られ、神経を破壊する薬物を注射され、精神が深刻に傷つけられた。

 明慧ネットによると、不完全な統計ではあるが1999年7月20日から、民間情報を通じて伝えられた迫害され死亡した法輪功修煉者はすでに3107人で、30カ省以上の、自治区、直轄市に分布している。

 2007年12月10日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2007/11/30/167460.html
(英語:http://www.clearwisdom.net/emh/articles/2007/12/2/91800.html