人類社会での幻像を真の物だと見なさないように
文/中国山東省の大法弟子 紫波
(明慧日本)自分の家庭に「第三者」が現れたという同修がいます。例えば、ある同修の夫は抜擢されてから、すぐ浮気してしまい、またある同修の出稼ぎに行っている夫はお金を儲けてから、浮気してしまいました。その結果泣いたり、暴れたりして夫婦喧嘩をして、家庭の環境が破壊され、心を静めて法の学習や煉功をすることができず、真相を伝えに行く気にならなくなり、三つの事がこれにより厳重に影響されることになりました。
法を正すことが今日に至り、邪悪がますます少なくなり、旧勢力もほとんどなくなりましたが、こんなことが起きるのは偶然ではありません。きっと我々の修煉、我々の心性と関係していると思います。現在、大法弟子の出会う全ての魔難は皆自分の心により促成されたのです。つまり、正念が足りないことからもたらされたのです。「佛教では人類社会のすべてが幻像で、確かなものではないと言っています」(『転法輪』)。今日になって世の中でのすべては大法のために、そして大法弟子の修煉のための虚像である以上、それは必ず大法弟子の心と関係があるのです。
人類社会は一つの大きな舞台で、我々一人一人がそれぞれ異なる役に扮しています。我々は常人社会で修煉していますから、最大限に常人社会の状態に符合しなければなりません。だからと言って、我々は常人になるためにこのようにやっているのではありません。我々は慈悲心を持って自分の親戚や友人に対処し、妻として、あるいは夫としての責任を全うすべきです。しかし、それはただの人類社会における役であり、一体何のためにこの世に降りてきたのかをはっきりと認識しなければなりません。
俳優の演技を見ているとき、それは嘘であると皆はよく分かっていますが、どうして人類社会という大きな舞台になると、自分の扮する役を本当のことだと見なしてしまうのでしょうか? 一つは、人類社会はあまりにも真に迫り、惑わされやすいからです。もう一つは、我々は輪廻転生の中で本性を失ってしまい、本当の自分を見失い、この世の虚像を本当のことだと思ってしまったからです。「常人社会に来ている間は、ちょうどホテルに泊まるようなもので、しばらく滞在したら、たちまち去っていくと言われます。ところがこんな場所に未煉がありすぎて、自分の家を忘れてしまっている人がどうしてもいるものです」 (『転法輪』)。安逸を貪り、家庭や子供のことを未煉がましく思っている同修がいますが、大法弟子としては、くれぐれも愚かにならず、自分の使命、自分の本当の家を忘れないようにしてほしいのです。
師父は「煉功の時にあれこれと妨害が現われてきた場合、まず自分自身から原因を捜し、まだ何か捨てなければならないものがあるのではないかと考えるべきです」(『転法輪』)とおっしゃいましたが、このようなことに出合った同修は、よく問題の根元まで掘り出してみてほしいのです。
2007年12月23日
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2007/12/16/168481.html)
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