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訴訟事件に参与する過程で真相を伝えることの体験(下)


 文/豪州法律チーム

(明慧日本)

 三、訴訟事件を通して、政府部門、マスコミ機関、主流社会に広範囲にわたって真相を伝え、衆生を救い済度する

 訴訟は単なる法律事件ではありません。それは主流社会や中国の民衆に広範囲にわたって真相を伝えるきっかけでもあります。それは正に師父が『大ニューヨーク地区法会での説法と法の解説』の中でおっしゃったように、「私はいつも言っていますが、私たちは世間の得失を求めていません。そうではありませんか? 私は何かをする時にその過程を最も重視しています。なぜならば、この過程の中で人々に真相を認識してもらい、世の人々を救い済度し、真相を明かすことができるからです」「しかし、皆さんは往々にして結果を重視しており、この過程の中で伝えるべき真相を十分に伝えなければならないということを軽視してしまいました。人間に分かってほしいことを人間が全部分かっていれば、これは本当に法を実証し、真相を伝えることです。どこかに問題が現れたら、そこに行って真相を伝えるべきです。ただ単に訴訟を進めるために行なうのではなく、真相を伝えるためです。しかし、訴訟がどこかで留まったら、そこは必ず真相を伝えるべきところです。それによって訴訟が自然に進むかもしれません」。

 法律組も何人かが最初の訴訟事件に没頭する状態から、更に多くの修煉者と交流し、この訴訟事件の過程と進展を利用して真相を伝えるという修煉過程を経験したのです。江××に対する訴訟事件の過程での現れはとりわけ明らかです。最初は参与する弁護士がいませんでしたが、最後は人権弁護士が参与するようになり、最初は訴状の引渡しは期限が切れそうでしたが、最後は法廷が有効期間の延長を認め、そして法廷から訴状を司法部と外交部に転送し、それらの部門に外交ルートを通して江××、羅幹と610弁公室などの被告に引き渡しを要求するなど、これらの変化は皆たくさんの修煉者が真相を伝えることからもたらしたのです。

 修煉者は江××に対する訴訟事件の進展と告訴をする理由について、あらゆる議員に手紙とファクスを流しました。その結果、80人あまりの議員から支持するという内容の返信をもらいました。特に、首相事務室は手紙で5回もその意志を表明しました。また当時の首相、司法部長、それからたくさんの各州と党派の議員からの返信をもらいました。後にカナダ、ニュージーランド、イギリスなどの首相事務室からも支持するという内容の手紙をもらいました。

 法廷が司法部や外交部に訴状の引渡しの要求を出してから、修煉者はただ奇跡が現れるのを待つだけではなく、訴状を引き渡すように弛まず司法部と外交部の関係者に真相を伝えました。途中で妨害もありましたが、修煉者はそれに影響されることなく正しい念と正しい行いをもって、引き続き真相を伝え、とうとう2007年10月に訴状をすでに中国大使館に引き渡したという手紙を外交部の関係者からもらい、また法廷にも訴状の引渡しを完成したという証言を提出しました。そうなると、もし江××などの被告が返事をしなければ、我々の弁護士は原告を代表して、欠席判決を申請することが出来るようになったのです。私たちはまたこの訴訟事件の進展をニューサウスウェールズ州の弁護士とマスコミの関係者にも知らせました。後で、たくさんの弁護士から法輪功が迫害されたこと、臓器摘出事件をもう知っているというフィードバックをもらいました。この事件を通してますます多くの人は真相が分かるようになりました。

 四、迫害を受けた中国の修煉者が訴訟事件に参与した体験

 2004年に豪州の修煉者は全世界での江××に対する訴訟事件の情勢を見て、豪州ではまだ訴訟事件をやっていないことを、とても恥ずかしく思いました。そこで、修煉者は自分で訴状を作成することにしました。しかし、法律の条文を調べると、我々は弁護士でないので、あれだけ多くの条文の中から江××を訴えるのにふさわしい条文を探すことは極めて難しいことが分かりました。しかし、師と法を堅く信じることにより、正念を持って1週間くらい夜を日に継いで頑張った結果、訴状を完成したのです、最後は拷問罪と反人類罪をもって江××と610弁公室を訴えることにしました。2004年9月14日、江××が失脚した前日に、修煉者は正念を発しながら裁判所に訴状を提出しに行きました。1回目の時は受け取りませんでした。修煉者は真相を伝え、助けを求めました。そのあと裁判所の職員は善意で訂正する必要のある箇所を教えてくれました。そこで修煉者たちは全てを投げ打って、食事も摂らずに、力を合わせて法律の条文を探したり、正念で加持したりして、とうとうその日、退勤する前に再び裁判所に資料を提出することができました。翌日、江××の失脚が全人代より発表されました。しかし、私たちはそれにより歓喜心が生じることなく、豪州の何百ものマスコミに江××が豪州で告訴されたこと、そして、9月16日に最高裁判所の前で記者会見を行うことを知らせました。後になって豪州で最も大きな十何社の英文と中文の新聞及び豪州で一番大きい豪州十番テレビ台は皆このニュースを報道し、特にシドニーでの四つの最も大きな中文のマスコミ機関は全部このニュースを報道しました。

 法律組の修煉者たちは集団で法を学び、交流を通して、この告訴をきっかけに、裁判官に真相を十分に伝えられると認識するようになりました。後で奇跡が現れましたが、2007年3月19日に裁判官は羅幹を被告に増補することを判決し、また訴状の有効期間を延長し、訴状を外交部に転送することも承知してくれました。豪州のすべての修煉者の協力の下で、袋小路に入り込んだ訴訟事件はどんどん順調に進むようになりました。そして中共に情報を提供していた豪州の外交部も外交のルートで訴状を江××、羅幹、610弁公室に引き渡すことを手伝うようになったのです。

 法律組はこれまでの進展に満足することなく、この絶好のチャンスを利用して、各方面で広範囲に亘って真相を伝え、特に中国人に真相を伝えるようにしました。修煉者たちは12ページの江××を告訴することに関する特別号を作り、大陸から来た中国人に配布することにしました。中国人は皆このことを興味深く、観光地でこの新聞を読んでから、観光バスに乗った全員が脱党に同意したこともあるのです。

 五、大法を実証するどんなプロジェクトでも、全体で協力し、協調する力を示さなければならない

 訴訟事件の一歩ごとの進展はただ法律組だけの努力というだけでなく、皆全体で協力する力の現われなのです。訴訟事件に妨害があると聞いてから、修煉者たちは自発的に裁判所の近くで真相資料を配り、裁判所の近くの駅で真相写真を展示し、月曜から金曜までそこで署名を集め、資料を配り、真相のビデオを放映しているのです。この近くで仕事をしている弁護士や司法に関わる人たちがたくさんいるので、このように何カ月か続けて行うと、彼らは真相が分かるようになり、理解を示し、署名するようになるのです。それから、開廷するたびに、修煉者たちは9時前に迫害を暴露する横断幕をかけたり、近くの駅で真相資料を配ったりしているのです。

 ニューサウスウェールズ州最高裁判所が薄煕来に対して欠席判決を下してから、邪悪を大いに震え上がらせたため、中共は中国大使館を通して、豪州の外交部や司法部に手紙を出し、法輪功修煉者の江××と他の迫害に参与した官僚に対する訴訟事件について豪州政府に圧力をかけました。それによりこれらの訴訟事件が再び大いに注目されるようになりました。

 すると、修煉者たちは交流を通して、これはただ法律組の問題だけでなく、豪州政府がこの正と邪の戦いの中でどのような位置づけをするかの問題に関わっており、そして豪州の民衆の未来、他の国での同じ訴訟事件の前例にも影響を与えていると悟りました。そこで、法律組は他の修煉者とこのことについて交流し、また他のプロジェクトグループと協力して、定期的に法を学び、交流し、訴訟事件の新しい展開を次の計画に結びつけて、協力しながら議員、それからマスコミを通して更に多くの豪州の民衆に真相を伝えるようにしました。2008年になってから、次回開廷するまでに、選挙によって新しく成立した政府と議員に真相を伝え、法律界の関係者や社会各界に邪悪を暴露し、真相を伝え、もっと多くの人に支持してもらうように努力していきたいのです。真相を十分に広範囲に亘って伝えると、訴訟事件も自然にいい方向に向かうと私たちは信じています。ここで修煉者の皆さんにも正念で訴訟事件を妨害する邪悪の要素を取り除き、これらを利用して、真相を伝え、衆生を救い済度することの更に大きな作用を果たせるように協力してほしいのです。

 師父、ありがとうございます、同修の皆さん、ありがとうございます。

  (2007年豪州法会での発言原稿)

 2008年1月6日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2007/12/29/169234.html