■日本明慧 http://jp.minghui.org/2008/01/08/mh094927.html 



カナダの弁護士は中国当局による法輪功修煉者から臓器を摘出した証拠を陳述

(日本明慧)『血まみれの臓器狩り』調査報告書の作者のデービッド・マタス氏とデービッド・キルガー氏は2007年11月28日、Ottawa Citizen紙に掲載した記事で、親共人士が中国当局の法輪功修煉者を狙った臓器強制摘出の罪に反駁する言論について、調査報告書を作成するための証拠収集の方式と推理過程を論述した、そして再び「中国全土における法輪功修煉者を対象とする生体臓器狩りは現在起きている、制止しなければならない」という結論を出した。

 記事の記載は以下のとおりである。

 「Ottawa Citizen紙のレポーター、グレン・マックグレグ氏(Glen McGregor)は土曜の記事で『国際世論は間接的な証拠を得ただけで中国当局が法輪功修煉者を狙った臓器を強制摘出する蛮行を犯したと判断を下すのは無理のあることだ、たとえ大量のこれらの証拠を手に入れても』と強調した。彼は犯行に用いられたメスと包み隠さず自供する外科医或いは未だに生存している臓器提供者を見て、満足を覚えたいのだ。

 残念ながら、彼の欲しいこれらの証拠を押さえることはできない。臓器の摘出に参与した医療関係者は共犯者であり、口を割る訳がない、臓器の提供を強制された中国大陸の法輪功修煉者の中で、だれ一人生存者はなかったのである。

 今の世界は刑事裁判所ではないのだが、我々の報告書(自発的に作成したもの)『血まみれの臓器狩り』から、独立調査で得た証拠(すべての証拠はウェブサイト:www.organharvestinvestigation.netから照合することができる)に基づき、中国当局及び所属の機関が6年間、数多くの法輪功修煉者を殺害し、彼らの主な臓器を高値で売りさばき、海外から中国にくる「臓器移植観光客」に売る事実がわかった。

 一部の証拠と反証を考慮に入れて下さい:

 中国当局は組織的に大量の証左をもつ人権侵害者である、1980年以来、政府は医療健康部門の経費を大幅に削減したため、臓器移植は医療部門の新たな主な収入源となった。

 中国の軍部は資金の寄せ集めは許可されており、臓器移植にはかなり深入りしている。

 中国当局の腐敗問題はもう全国規模の深刻な問題になり、最近(2007年)「透明国際」の年間判定では中国共産政府の「清廉度指数」の順位は71カ国よりも下位である。

 中国の移植倫理基準には自己管理するための制御機能がない、例を挙げてみると、1999年から2005年の間、中国当局の衛生部(日本の厚生省に相当)幹部・張文康氏が中国医療協会の主席を兼任していた。毛政権以来、中国医療界は党政一体制の中国共産政府から離脱することはなかった。

 中国当局は長期に亘り、本人の意思表示を得ないまま、死刑囚から臓器摘出を行ってきた、近年来、拘禁された大勢の法輪功修煉者が増え、当局の彼らに対する誹謗中傷、異常者扱いは刑事犯よりいっそう甚だしいものがある。

 現在、中国では組織的にドナーを提供する機関はない、中華文化の伝統は臓器の寄贈に強く反対する。これもこの人口大国で移植用の臓器が欠乏している理由である。

 中国当局の病院はホームページで「適合する臓器を見つける時間は僅か数日で、長くても数週間」と吹聴していた、その相場は3万ドルの角膜から18万ドルの肝臓と腎臓のセット。しかし、先進国では適合するドナーを見つけるまでには何年も必要だと言われている。

 調査を行った臓器の受け側から、移植手術の秘密性と中国軍部が組織的に臓器狩りに参加している事実が明らかになった。

 2006年7月1日まで、臓器売買は中国では合法行為であった、新たに発布した臓器売買に禁令の法律は実施されていなかったようだ。

 1999年以来、法輪功への迫害は中国共産政府が独自の判断で下し、発布した政策であった。

 法輪功修煉者は労働教養所でシステム化された拷問と虐待を受け、数多くの修煉者が逮捕され、殆ど審理と判決を通さず身柄を拘束され、自分の信仰を捨てなければ自由を手に入れることができない。数千人の身元確認のできた法輪功修煉者が迫害により命を失った。

 大勢の修煉者は拘禁された後、家族と隣人が連座されないように、身元確認を拒否し、自分の個人情報を明かさない。こういった身元不明の修煉者は狙われやすい者になっている。

 拘禁中の修煉者たちは定期的な血液検査と健康検診を受けることになっている。彼らがシステム化された虐待を受けていることに基づいて、これらの身体検査は修煉者らの健康に配慮した可能性はない。 

 従来の移植用臓器供給源といえば、死刑囚、ドナー、脳死者であるが、その合計した数は実際の移植手術件数とはかけ離れすぎて解釈するのに不十分だ。拘禁された法輪功修煉者は唯一激増した移植手術件数について、解説可能な確認のできる臓器供給源である。

 まれなケースもあった。法輪功修煉者の遺体が火葬される前に家族が立ち会った時、家族の目にしたものは臓器が摘出されていた不完全な親族の肢体であった。

 我々の電話調査アシスタントは患者を装って中国各地にある移植病院を調査した。病院側のスタッフは臓器の供給源が法輪功修煉者(修煉者は法輪功を実践することにより健康状態が良好で有名である)だと明確に答えた、これらの電話の録音テープと通話記録を入手している。

 ある外科医の元妻の取材で、彼女は自分の前夫が2003年10月までの2年間、中国瀋陽市蘇家屯病院で自ら麻酔をかけられた2000人前後の法輪功修煉者の角膜の摘出手術を執刀したと暴露した、彼女の証言は信憑性のあるものだと確信した。

 我々の調査以外に、ほかの二つの独立調査も我々が目を向けたところに焦点を合わせた。即ち中国における法輪功修煉者が臓器強制摘出されたことが存在しているかどうかの問題である、一つはミネソタ大学のカーク・アリソン博士(Dr.Kirk Allison )が行ったもの。もう一つは欧洲議会副主席エドワード・マックミランスコット氏(Edward McMillan- Scott)が行った調査。二つの調査は我らと同じ結論を出した。

 今まで集めた証拠を独立させ、この、或はあの証拠が告発を実証するのに不十分だと断言することは難しくないが、これらの証拠を総合して、この恐ろしい結論を出したのである。

 我々の報告には25項目の予防措置を提案している、全ての措置を押し広めることにより、法輪功修煉者に対する臓器の略奪を防ぐことになる。未だに中国全土において法輪功修煉者の臓器が攫われている、これを制止しなければならないのだ」。

 デービット・キルガー氏(David Kilgore)はカナダエドモントン地区の代表として27年間国会議員を務めた、2002年から2003年の間、カナダ政府国務省アジア太平洋担当官も歴任していた。デービット・マタス氏はカナダ・ウィニペグ市の人権弁護士である。

 2008年1月8日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2007/12/7/167957.html

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