日本明慧
■印刷版   

黒竜江省阿城公安局:黄富軍さんの迫害死に賠償を拒否、遺体は2カ月も放置

(明慧日本)黒竜江省阿城の法輪功修煉者・黄富軍さんが2007年11月6日、阿城公安局第一留置場で迫害されて死亡した。阿城公安局は黄さんの家族に対して、損害賠償を拒否しており、黄さんの遺体は阿城葬儀場ですでに2カ月放置されたままであり、家族は上訴している。

 黄さんは2007年7月24日、松峰山鎮馬家店で警察に連行され、阿城公安局第一留置場に監禁された。監禁中暴力で、管で喉から食事を強制的に注入され(灌食)、その後、意識を失い、11月初め、阿城中病院で緊急措置をとった。警官らは緊急措置中にもベッド上で手錠、足かせを外させず、そのままであった。11月3日、ずっと意識不明のままだった黄さんはさらに危篤状態に陥り、危険を恐れた警察はあわてて黄さんを家族に渡したが、その時はもう遅く、3日後に黄さんは自宅で迫害により死亡した。

 黄さんは警察に連行される前はとても健康な人であり、何の病気もなかった。体力はバリバリで家族のために稼ぐ主な労働力であった。鉄鋼材工場で非常に重い鋼材を一人で運んでも疲れを感じない人であった。しかし、警察に連行されてわずか3カ月で、痩せ果てて骨と皮のようになり、気息奄々とした状態にまで迫害され、警察はあわてて阿城中病院に搬送し、緊急措置をとらせた。その時、黄さんは意識を失ったままであり、背中に広範囲にわたり、潰瘍ができていた。

 黄さんの家族はハルビン公安刑事技術部門に検死を要求した。法医は黄さんの遺体から内臓を摘出して検死をした結果、黄さんは肺炎、心臓病−冠状動脈が硬化し、心機能が衰えて死亡した。その前の阿城中病院の検死の結果は、急性腎臓機能衰弱で死亡した。

 いずれにしろ、一人のバリバリの健康な人がなぜわずか3カ月で意識不明になり、心臓・腎臓が衰えて、死に至ったのか。黄さんは呼吸停止がくるまで意識を回復することはなかった。黄さんは長時間意識を失っていたにも関わらず阿城公安局は家族に危篤状態を知らせなかったことにより、緊急措置を取るタイミングを遅らせたのである。これは明らかに阿城公安局、及びその法制科、阿城国保大隊、阿城第一留置場が迫害を実施し、したがって、今回の殺人事件の直接の責任者である。

 黄さんの家族は、阿城公安局が国の賠償法に基づいて、弁償すべきだと訴えている。家族は労働力を失い、収入がなくなり、経済面でも生活できなくなっている。黄さんの妻は毎月わずか300元の収入しかない。妻の母親は手術をしたばかりで、借金があり、娘も中学校に通っており、一家の生活は黄さんの死によって、非常に苦しくなっている。

 殺人犯である阿城公安局は現在、黄さんの家族に対して、損害賠償をしないと通知を出した。家族はそれに納得できず上訴中である。死亡時から2カ月経過した現在も遺体は放置されたままである。

 2008年1月17日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2008/1/17/170516.html