■日本明慧 http://jp.minghui.org/2008/01/30/mh315765.html 



「私にも夢がある」:マーティン・ルーサー・キング記念式典で法輪大法学会の代表者が演説 (写真)

(明慧日本) 2008年1月21日は、マーティン・ルーサー・キング牧師の生誕を祝う祝日であった。米国のあらゆる立場、あらゆる地方の人々を代表する1000人以上がアトランタで行われた恒例の記念式典に参列した。式典はイベンザー・バプティスト教会ホライズン・サンクチュアリーで開催された。ジョージア工科大学卒で米国中部法輪大法学会のコーディネーターを務める楊森博士が、「私にも夢がある」という題で演説するよう招かれた。法輪功修煉者が同式典に招かれ演説するのは、これで4度目。

 式典参列者には、ビル・クリントン前大統領、マイク・ハッカビー前アーカンソー州知事(大統領選の共和党候補の一人)、ジョン・イザックソン米上院議員、アトランタのシャーリー・フランクリン市長、その他多くの宗教指導者らが含まれていた。また、キング牧師の親族の多くも参列した。

キング牧師を賛辞する法輪大法学会代表・楊森博士

式典会場

インタビューに応じるキング牧師の娘さん

 かつてマーティン・ルーサー・キング牧師は、「ある場所で不正が起きているということは、あらゆる場所の正義を脅かすもの」と語った。公民権運動のリーダーとしてキング牧師は平和的・非暴力的に自由を獲得する努力を全て使い果たし、投獄され暗殺された。最も有名な演説は「私には夢がある」だ。

 法輪功修煉者の平和的な抗議は、当時のキング牧師の非暴力の抗議と相通じるところが多いにある。下記は楊森博士の演説のハイライト。

 「私は中国で31年間暮らした後、米国で15年暮らしています。中国そして中国人を愛しく思い、中国人が人間として尊重され生活できるようになって欲しいと願っています。神が、米国だけでなくあらゆるところにいる全ての人間に与えた、奪うことのできない自由の権利を享受して欲しいのです。

 私には、中国に住む全ての人々が、思想の自由を得て、深遠な思想・理想ゆえに、迫害(拷問、不法拘束・尋問)を耐え忍ばなくてもよい日が来るという夢があります。

 私には、中国に住む全ての人々が、宗教の自由を得て、信仰のために、不法に刑期を言い渡されて、生命を剥奪されるなどの迫害を受難しなくてもよい日が来るという夢があります。

 私には、中国の法輪功修煉者が、警官に殴られることなく、公園で朝の煉功を行える日が来るという夢があります」。

 演説が終わると、聴衆は立ち上がって長時間にわたり拍手喝采をした。大会の後、政府高官を含む聴衆の多くが修煉者の所に歩み寄り、握手をし、抱擁した。「話を聞いた後、涙が出ました。あなたがたのために祈祷します」と言う人や、「負けちゃ駄目よ。私の心はあなた達と一緒よ」と言ってくれる人もいた。法輪功について提起してくれたことに感謝する人もあった。キング牧師の一番下の娘・ベルニス・キングさんは、「ご参列いただき、本当にありがとうございました。演説に心より感謝しています。私たちは皆、高く評価しています。中国に自由が来るよう、皆で祈ります。信念を固くもって、自由のために立ち上がってください。私たちはあなたがたと手に手を取りあいます。自由の日はまもなく来ます」。

 楊博士を空港で見かけた聴衆の何人かは、法輪功の話が聞けたことは光栄だったと語りかけた。

 アトランタのフォックス5が同イベントをライブ放送した。

 演説の原稿は下記の通り:

 私にも夢がある

 マーティン・ルーサー・キング牧師に捧げる

 米国中部 法輪大法学会代表 :楊 森

 式典はイベンザー・バプティスト教会ホライズン・サンクチュアリーで開催

 ジョージア州アトランタ

 2008年1月21日

 クリントン前大統領、ハッカビー知事、イザックソン議員、フランクリン市長、全ての栄誉ある来賓の皆様、

 私は1992年、ジョージア工科大学で修士課程を履修するために、マーティン・ルーサー・キング博士の生誕の地として知られるこの市、アトランタに着きました。亡くなられたキング牧師に敬意を表し、第二の故郷と呼べることを誇りに思います。まさに「ジョージア・オン・マイ・マインド」です。(訳注:「私の心にジョージアがある」の意・州歌)

 到着した当初は、キング牧師のことはほとんど知りませんでした。中国に帰ることばかり考えていました。全てが馴染みのないものばかりだったからです。しかし、ある時、これまで体験したことのないことに気付きました。

 この国の人々は、警官に逮捕されることがなく、自分で思ったことが言えることに気付いたのです。日曜日に教会に行き、宗教を信仰する自由があることに気付いたのです。聖書の講読会に参加し、良い人間、親切な市民になろうとすることで、人々が逮捕されることはないのです。

 この気持ちを表わす言葉は、ただ一つ「自由」でした。

 当初は、米国ではこれらの自由は簡単に手に入ったものだと思いました。しかし、米国史を学び、米国公民権運動の主要なリーダーの一人であるマーティン・ルーサー・キング博士のことを知りました。そして、「私には夢がある」を読み、私自身も夢を持ち始めました。

 中国の友人と話した時、米国で何が一番素晴らしいか尋ねられました。私は「自由」を一番満喫していると答えました。友人が「アメリカは金持ちで中国は貧しい。金持ちになったら『自由』を追うよ」と言ったので、「自由の権利を得るために戦って金持ちになる必要はないんだよ」と答えました。キング牧師は金持ちだったからでなく真摯の心があったから自由のために戦ったんだと説明しました。

 私は中国で31年間暮らした後、米国で15年暮らしています。中国そして中国人を愛しく思い、人間として尊厳されて生活できるようになって欲しいと願っています。神が、米国だけでなくあらゆるところにいる全ての人間に与えた、奪うことのできない自由という権利を享受して欲しいのです。私の心にはジョージアがあります。私の心にはジョージアがあるのです。

 キング牧師の「私には夢がある」の演説に深く感銘を受け、米国の人々全てが自由になるためにキング牧師が払った犠牲を尊いものだと感じました。キング牧師の人生は、自由という夢を抱く全ての人々、この国で自由な人間として生きることに幸福を見いだした単なる物理学者の私にさえ、素晴らしい手本なのです。私にも夢があります。

 私には、中国に住む全ての人々が、思想の自由を得て、深遠な思想・理想のために、迫害(拷問、不法拘束・尋問)を耐え忍ばなくてもよい日が来るという夢があります。

 私には、中国に住む全ての人々が、宗教の自由を得て、信仰のために、不法に刑期を言い渡され、生命を剥奪されるなどの迫害を受難しなくてもよい日が来るという夢があります。

 私には、中国の法輪功修煉者が、警官に殴られることなく、公園で朝の煉功を行える日が来るという夢があります。

 私には、娘が中国に戻り、法輪功に対する信念からでなく、娘の性格から人々に判断してもらえる日が来るという夢があります。そしてマーティン・ルーサー・キング牧師は、このような演説で結ばれました。

 「そしてこれらが現実となった時、すべての村、すべての集落、すべての州、すべての町から、自由の鐘を鳴らすことで、すべての神の僕(しもべ)が、黒人も白人も、ユダヤ人も、異教徒も、プロテスタントもカトリックも、すべての人々が手に手を取って、古い黒人霊歌の言葉を共に歌える日が瞬く間にやってくるのです。『やっと自由になれた! 全能の神に感謝しよう。やっと自由になれた!』と歌える日が」。

 2008年1月30日

(中国語:http://minghui.ca/mh/articles/2008/1/22/170900.html

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