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中共は神韻芸術祭の韓国公演を妨害、韓国社会各界が反発(写真)

(明慧日本)韓国駐在の中国大使館は最近、韓国の外交通商省の許可を得られないまま、直接韓国のKBSテレビ局に圧力をかけ、今年のニューヨーク神韻芸術団が韓国で予定している巡回公演を阻止しようとした。この行為は韓国社会に「内政干渉」ととられ、特に人権団体をはじめとする韓国社会各界の反発を受けている。

反腐敗市民連合会代表の尹(イム)溶さん:「中共は芸術活動への弾圧と韓国内政への干渉を直ちにやめなければ自らを埋葬することになる」

「活貧団」の洪貞植さんは「独立主権の大韓民国で、我々は中共のこうした他人を軽視する傲慢な行為を絶対に傍観できない。皆で立ち向かい強く反対しよう」と語った。

 「反腐敗市民連合会」、「活貧団」、「韓国司法改革市民団体」及び「民主市民連合会」の四つの人権団体で構成する市民人権団体連合主催の抗議集会が2008年1月17日に行われ、韓国駐在の中国の大使館・寧賦魁大使宛てに抗議文書を渡した。

 抗議文書には、「我々は韓国駐在の中共の大使館による『神韻芸術団』への妨害行為を直ちに停止するように強く要求する。中共は必ず韓国内政への干渉行為を直ちに停止しなければならない」と書かれている。

 中共の韓国駐在大使は記者の質問を意図的に回避

 寧賦魁大使は1月21日、ソウルプレスセンター(PRESS CENTER)で行われた「中国の発展現状と将来の展望」研修会に参加した際、終了後に大紀元の記者が名刺を渡して自己紹介をしてから、中国が韓国KBSテレビ局へ圧力をかけた事件に対して質問すると、名刺を地面に捨て、慌てて「私は別の用事がある」と言いながら会場から逃げ去った。

 寧賦魁のこの行為は、インターネットで韓国社会に強く非難されている。あるネットの友人は自分のブログで「堂々と大国の大使の身分をもちながら、最も基本的な相手を尊敬する道徳すら知らない。やはり悪いことをした人は誰でも疑うのだ。記者の名刺を地面に捨てて、どうして大使の役職を果たせるのか。家に帰り子供の世話を見たほうがましだ」と書かれている。泥棒ではないならなぜ逃げるのだろうか。

 韓国社会各界は中共による内政干渉を強く非難

 「市民人権団体連合」が寧賦魁宛てに渡した抗議文書は以下の通りである。

 抗議文では「中国の韓国駐在大使館からの主権国家への内政干渉を強く非難し、我々は一連の街頭署名運動や反共運動を行う」と宣言した。

 ソウル在住の姜錫(シャク)万さん(音訳)は、「純正な伝統文化の復興は韓国にとってとても大事なことである。韓国もかつての伝統文化はほとんど失われた。その意味では、韓国の観光文化省は『神韻芸術団』のイベントを全力で支持するべきで、中共はそれを阻止してはならない」と述べた。

 中共のこの手口は決して初めてではない。2007年1月6、7日にソウル国立劇場で予定していた新唐人の新年祭が中共の干渉によってキャンセルされたこともあった。韓国の「朝鮮日報」は当時このことを、「中国政府の前では言われるままに全て承認する韓国政府」というタイトルで大きく取り上げて報道したことがある。報道では、「大韓民国は主権国である。なぜ中共を怖がるのか」と政府の対応を非難した。

 「神韻」は韓国の誇りと自慢

  韓国の「神韻芸術団」公演準備会代表・安熙(キ)泰さんは、「昨年の中共の妨害行為は逆に『神韻芸術団』を宣伝することとなった。韓国社会は誰もが中共の言うことを信じていない。中国共産党が反対しているものは絶対に正しいものであるということを誰もが知っている」と述べた。

 韓国在住の王さんは「私は中共が反対していることを知って、神韻芸術祭を観賞することにした。中共の今までの歴史を繰り返してみると、中共が強く反発しているものは間違いなく最高のものであり、最も正統のものであることが分かった。私は休みを取ってでも神韻芸術祭をまた見に行く」と語った。

 「神韻芸術団」韓国公演は2008年2月22〜27日まで、ソウルと釜山で7回の公演を予定している。

 2008年2月2日

(中国語:http://minghui.ca/mh/articles/2008/2/1/171519.html
(英語:http://www.clearwisdom.net/emh/articles/2008/2/2/93961.html