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政界・実業界・金融界・芸術界の人々がジュネーブで中国文化を堪能 (写真)

(明慧日本) 2008年3月3日、12社の金融、国際機関に招かれ、神韻芸術団はスイス、ジュネーブに到着。欧州巡演6カ国目にあたる。レマン劇場での2時間以上にわたる公演は拍手の嵐で幕を閉じ、スイスの社交界は喜びと驚きに浸っていた。政界・実業界・金融界・芸術界から多くが鑑賞。ダンサーらは、上演後2度にわたりカーテンコールに応えた。

 人口18万人のジュネーブには、国連欧州本部、国連人権高等弁務官事務所、世界貿易機関、世界保健機関、国際赤十字委員会など190以上の国際機関が拠点を置く。

 ジュネーブ州副知事:本当に美しい舞台で、心が和みリラックスしました

 ジュネーブ州の副知事と財務官を兼務するデイヴィッド・ヒラー氏は、公演の後、次のように語った。「とても美しい舞台でした。心が和みリラックスしました。優美な音楽、東西の音楽の融合には心地よく驚かされました。完璧な舞踏、優雅な動作を堪能しました。本当に目の保養となりました。

 公演でとても興味深い点に気付きました。一つ一つの演目に、中国文化の内涵という、共通テーマがあるということです。また、他民族の特徴も採り入れた一種の伝統美を表現していました。この美とはまさに、『真・善・忍』ですね」。

 ヒラー氏は、歴史の教師、ジュネーブ州議員を経て、現在はスイス・グリーン党に所属する。「人権の都」として知られるジュネーブの高官としてヒラー副州知事は、現代社会の人権問題に常に目をむけている。

 『昇華する蓮』で表現された法輪功の迫害については熟知していると語ってくれた。「法輪功のことは知っています。ジュネーブの友人の何人かが真・善・忍に基づく修煉をしています。1人は私に鍼治療してくれました。ですから事情は理解しており、舞台の内容には驚きませんでした」。

 一番好きな舞台は? との質問に対しては、目を輝かせて、太鼓の演目二つ(『大唐鼓吏』、『威風戦鼓』)と『頂碗舞(碗踊り)』を挙げた。「特にモンゴルの碗踊りはとても優雅でした。姿勢と動作を完全にコントロールし、天衣無縫に舞っていることに感嘆しました。もちろんこれらは中国人がこれまでずっと誇りにしてきた美徳ですよね」。

 ジュネーブ駐在のパラグアイ大使:中国文化の晩餐

神韻芸術団の公演を心から楽しんだパラグアイのスイス駐在ガオト大使夫妻

 パラグアイを代表するジュネーブ駐在のガオト大使夫妻は、神韻芸術団の初演を見て、高く評価していた。

 ガオト大使は次のように語ってくれた。「素晴しい公演でした。中国の文化、音楽、舞踏が一堂に集まった晩餐でした。歌も素晴しく、音楽と舞台背景がうまく融合されていました。色彩、嗜好全てが完璧で、ダンサーは魅力的でした。本当に楽しみました。私たちにとって中国文化というのはとても有用で好ましいものです。フランス語を話す進行役も見事に役割を果たしていました。完璧な中国語も話すのでしょうね。スイス人は中国文化にとても関心を寄せていると思います。公演にも関心が集まることでしょう」。

 夫人も大使同様、公演に感動。「素晴しかったです。衣装にも舞踏にも目を見張りました。特に袖の長い舞踏(『水袖』)が印象的でした。本当の袖なんですよね!」。 

 大使は次のように補足してくれた。「私は歌が一番好きでした。特に2人目の女性の独唱(コントラアルトの楊建生氏)が素晴しかったです。他の演目も、言うまでもなく素晴しかったです」。

 ジュネーブ州の前高官:公演を見せてくれた神の按排に感謝

ジュネーブ州の前公共土木事業・国土整備官(右)と神韻芸術団オーケストラの承恩さん(左)

 ジュネーブ州の前公共土木事業・国土整備官は、政治家でありながら、クラシックのピアノを愛し、ピアノコンチェルトを自身も演奏する音楽通。個々のプログラムに関して気付いたことを仔細に書き留めていた。以下にコメントを紹介する。

 目を見張る体さばき

 「『波間で舞う仙女』が最も印象深かった。『水袖』も。踊り手の体さばきに目を見張った。『水袖』の流れるような踊りには、フォーム、ベアリング、テクニックの基本の三要素が全て充分に表現されていた。とても美しかった」。

 『草原牧歌』の動作をこなせるのはフランス最高のバレリーナだけ。

 「『草原牧歌』は典型的な中国の風格を備え、繊細に表現されていた。乗馬する青年達は足を交差させながら跳んでいた。一人ひとりが完全に自分をコントロールして成せる技。極めて高いプロの水準! 踊り手全体も不思議なほど融合していた。

 体が地面に着くまで後ろに反り返る青年達の姿は、ベジャー(現代のフランスの舞踏家・振付師)を思わせた。実に高い技能だ」。

 デザイナーの意図が伺える軽さと透明感のある衣装

 「『清韻』は流れるようで優雅。白いスカートが、デザイナーが意図した通りの軽さと透明感を与えている。まっすぐに裁断されておらず、腰と裾の部分で絞られており、独特の美しさを醸し出した」。

 見応えのある『嫦娥、月に奔る』

 『嫦娥、月に奔る』は、素晴しい舞台で、最初から最後まで見応えがあった。

 非の打ち所のない『迎春花咲く』

 『迎春花咲く』ではアジア特有の高い技巧が見受けられた。

 ハンカチの使い方が非常に中国的で、音楽も融和していた。心地よい驚きに包まれ感無量。今晩見にきた甲斐があった。

 『威風戦鼓』は印象深く、目を見張った。最初から最後の瞬間まで堪能」。

 リードダンサーの役割分担

 「神韻芸術団にはクラシック・バレエに見られるようなスターの観念が明確でないことに気付いた。神韻芸術団の舞台では、かなりの役割を多くのダンサーが分担していた。称賛すべき点だ。」

 二胡:繊細な表現が可能な未曾有の楽器

 二胡の音楽はとても美しかった。演奏者の女性が繊細に妙なる音を奏でた。ヨーロッパのクラシック音楽と異なり、中国の音楽は、四分音符、八分音符を含めて降下音を使用する傾向がある。これほどまでの繊細な音は聞いたことがない。わずか2本の弦という極めて簡素な手法で表現されている。

 中国の古典舞踊での足の動きは、中国女性のイメージを変えるもの

 『クラシック・バレエでは、つま先で歩いて跳ぶ。体にとって堪え難い苦痛だ。中国舞踏では足裏全体を使って、つま先も踵も同時に地面についている状態で、素早く歩く。中国人女性イコール纏足(てんそく)というヨーロッパでの概念を破り、新たな光を当ててくれた。

 神の按排に感謝

 「何か示唆できればと思い、公演の前半ではメモとりに夢中だった。後半を見終わった今、全てが明快になった。メモを全て捨て、法輪功は素晴しく、穏やかで、パワフルだということを理解した。神の按排でこの舞台を見ることができたのだ。巡回公演という神聖な道のりを歩み続けて欲しい」。

 この背の高い高官は、興奮を隠しきれない様子だった。公演についての感想を一気に話した後、もう何も尋ねることはなくなったと、大紀元の記者に自分のコメントを書き込んだプログラムを残していった。上演後のパーティーでは神韻芸術団の若い団員達への称賛を惜しまなかった。明るい笑顔で興奮した様子で、団員一人ひとりに語りかけ、『草原牧歌』の踊りのステップをまねていた。

 2008年3月16日

(中国語:http://minghui.ca/mh/articles/2008/3/5/173726.html
(英語:http://www.clearwisdom.net/emh/articles/2008/3/9/95179.html