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オリンピック開催が近づき、中国共産党は秘密文書を送り迫害を強化

(明慧日本)オリンピックがまもなく開催されるにあたり、中国大陸では、法輪功修煉者が連行され迫害により死亡した事件が相次いで起きている。消息筋によると、これは中共の政治法律委員会が2008年2月19日に発した秘密文書と直接的な関係があるという。

 * オリンピックのために「良好な社会環境を造る」ことを口実に迫害を押し付けた

 内部の消息筋によると、2008年2月19日に中共は「中央政治・法律委員会」の名義で、秘密裏に「確実に社会の安定を守り、北京オリンピックの安全を確保せよ」という文書を発した。この秘密文書は即時に全国40ヵ省の「政治・法律委員会」、および「省委員会の邪教問題の防犯処理事務室」に下達した。

 当文書は、2008年3月から九月間、「時間を集中させ、人員を確保してトラブルの排除専門活動を展開」、「オリンピックを取材する海外記者の活動を管理強化」、「インターネットと携帯電話のショートメールに対する管理強化」、そして特別に法輪功を「厳密に防犯、厳しく打撃」するよう強調している。周知のように、このような中共のいわゆる「管理」は、つまり「人権迫害」の言い回しである。

 当文書は、「重点の人達を排除、制御する特定な活動展開」、「法輪功修煉者」などに対して集中的に排除、調査を行い、「1つずつ教育と防犯措置を展開する」と強調した。

 中共の中央政治法律委員会はこの秘密文書40通を印刷した。中に「オリンピックの開催のために良好な社会環境を造る」とあり、各省は「地域管理」及び「誰が管理するか、誰が責任を持つか」という原則のもと、下から一段一段と目標管理の契約書に署名し、それぞれ責任を明確にし、具体的な措置を研究し、各部門と責任者が実行するようになっている。

 * 秘密文書が誘発した死亡の実例

 2008年2月19日に中共の政治法律委員会がこの秘密文書を中国大陸の各省まで発した後に、明慧ネットに次々と中国大陸の各地からの最新実例が届いており、その中に下記の死亡事件を含んでいる(一部省略)。

 ◆ 2008年2月23日、四川省南充の法輪功修煉者・張志軍さんは陳西西安刑務所で迫害されて死亡した。家族は、知らせを受けて駆け付けたが、警官に拒否されたため強く懸命に要求して、やっと遺体を見ることができた。その遺体は顔面が腫れ上がり、あまりの凄まじさで見ていられないほどひどかった。首には明らかに縛られた跡があり紫色に変色していた。家族は訴訟がまだ終わっていないため、火葬を遅延すると要求した。弁護士事務所に行くと、弁護士側は「この事は上(政府)に言われているので、私達は受け入れる勇気がない」と答えた。警察はこの異常な死亡事件が発生した翌日(24日)に慌ただしく張志軍さんの遺体を火葬してしまった。

 ◆2008年3月3日、河南省禹州市の法輪功修煉者・孫冠洲さん(62歳男性)は、家で食事をしていた時、国保大隊の警官・夏雨ショウ、耿松涛、趙乃成ら6人は、コンピュータ・ウィルスを調べるという口実で家宅を捜索し、孫さんを不法に連行し、留置場に拘禁した。7日後の3月9日、孫冠洲さんは迫害により死亡した。孫冠洲さんは、禹州市の教師研修学校の漢文教授だった。
法輪功修煉者・孫冠洲さんの遺影


 * 秘密文書はさらに多くの連行事件を誘発した

 中共の政治法律委員会が2008年2月19日に全国まで秘密文書を印刷配布した後に、明慧ネットが受け取った連行事件の最新情報は下記である(一部省略)。

 ◆ 2008年2月25日、遼寧凌源、錦州、葫芦島、朝陽、興城、綏中、盤錦、金城などの多数の地区に同時に連行事件が発生し、法輪功修煉者が次々と連行された。調査によると、これは遼寧省公安庁が計画的に実施した迫害事件であり、100人近くが(瀋陽馬三家労動教養所までに家族を見舞いに行った人を含む)連行された。

 2005年に、中国共産党の公安部の副部長・劉京はすでに命令を受け取りっていたのだが、北京オリンピックが開幕する前に法輪功を消滅させようとし、全国の公安部門に命令を下達して、この行動計画を実行するよう要求した。2007年3月、中国共産党の元公安省相・周永康は、かつて全国に厳しく法輪功を弾圧する命令を下達したことがあり、大陸の各地区には法輪功修煉者を迫害する悪質な事件が誘発した。

 北京オリンピックはすでに、中共が法輪功を厳しく迫害する最大の口実となっている。

 (注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 2008年3月18日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2008/3/17/174530.html