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デンマーク:国家テレビ局は中共が神韻巡回芸術団の公演を妨害していると報道(写真)

(明慧日本)3月18日、デンマーク最大で、
視聴率トップの国家テレビ局(DR)第一チャンネルは午後9時の視聴率が最も高いニュースのゴールデンタイムに、4分以上にわたって、「劇場は中共からの圧力を受けた」というテーマでニュースを報道した。報道によると、デンマークテレビ局のニュース番組の記者陣は1カ月ぐらいかけて、80人に上る人たちに取材を続けて、このニュースを作り上げた。

 ニュースは次のような内容である

 デンマーク王室歌劇院は本来ならば復活祭(イースター)に合わせて、ニューヨークから来た中国伝統文化を世界中に伝えている神韻巡回芸術団の公演を予定していたが、昨年の12月、王室歌劇院は中国共産党からの圧力に負け契約したにもかかわらず、一方的に公演を取り消した。

 神韻巡回芸術団の公演はずっと北京政府から訳も分からない妨害と制圧を受けてきた。原因はなんと出演者の多くが法輪功の修煉者であることだという。法輪功は確かに当面は中国で弾圧を受けている。今まで、神韻巡回芸術団の公演は、少なくとも7カ国で駐在している中共の大使館や領事館から様々な妨害を受けた。中共の大使館や領事館の手口は各地の劇場や各国と地域の政府に圧力をかけ、公演の取り消しを迫るものである。

 神韻巡回芸術団がデンマーク最大で最も豪華な王室歌劇院で公演することに北京政府は非常に怒りを感じていたという。駐デンマーク中共大使館は2007年12月7日、デンマークの外務省にやってきて、このことに関してデンマーク政府に圧力をかけ、公演を取り消すように要求したという。

 DR記者がこのことについて、デンマークの外務省にインタービューをした際、外務省は「デンマークは自由・民主の国家であり、デンマーク政府は一つの文化活動に影響するようなことに興味を持つことはあり得ない」と答えた。

 しかし、可笑しいのは、中共の大使館の館員が外務省を「訪問」した5日後に、王室歌劇院は突然公演を一方的に取り消したのである。

 神韻公演の現地主催者はこう答えた、「間違いなく劇場側は中共の圧力を受けて取り消した」。

 神韻公演のデンマークの主催者はDRのニュース(DR Nyheder)でこのように解釈している、「我々はかつて公演会場の提供について、劇場側からの保証を得ていた。公演は復活祭の期間に行うことも保証していた。しかし、最後の正式契約書が届いたとき、なんと驚いたことに、劇場側は一方的に公演を取り消すという内容であった。これは他の多くの国や地域で起こった中共による妨害を思い出さなければならない」。

 劇場側の執行経理のピーター・ベントゾン(Peter Bentzon)氏は取り消しの手続きはあまり普通ではないことを認めている。しかし、この件と中共大使館及びデンマーク外務省との関連性を否定していた。

  「我々がその会議の後、取り消すことを決めたのは全く偶然です。我々は夏のイベントの計画を立てなければならないし、夏のイベントは劇場にとってとても重要なもので、我々はそれに全精力を集中しなければならない」とピーター・ベントゾン氏は釈明したが、なんと無力な釈明ではある。

 デンマークテレビ局DRの記者のインタービューに対して、中共大使館は今回の事件で外務省に圧力をかけたかどうかについては答えを拒否していた。しかし、記者に送ってきた電子メールには、大使館員は「この公演は現在の中国とデンマークの両国関係に障害をきたす」とはっきり書かれていた。

 デンマークテレビ局は今回のニュース番組の中で、中共からの圧力を受けているのはデンマークだけではなく、韓国、ニュージーランド、オーストラリア、カナダ、アメリカ、チェコスロバキア、スウェーデンなどでも中共は様々な妨害を仕掛けている。あるいは、直接観客たちに公演を見ないようにと脅迫していると報道している。

 2008年3月23日

(中国語:http://minghui.ca/mh/articles/2008/3/20/174767.html