日本明慧
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衆生が救われて、私は嬉しい!


 文/米国コラロド州の弟子

(明慧日本)尊敬する師父、こんにちは! 同修のみなさん、こんにちは!

 私の家はコロラドスプリングス(Colorado Springs)にあり、私はデンバーの煉功場の大法弟子です。2008年全世界華人新年祝賀祭の期間、神韻芸術団が初めてデンバーに来ました。この素晴らしい情報は私達デンバー地区の同修をとても喜ばせ、わくわくさせてくれました。私達は更に多くの衆生と大法のすばらしさを分かち合い、更に多くの衆生に真相を理解させることができます。同修たちはこのためにそれぞれ努力して、具体的な事をしっかり進めました。

 私の勤め先のマスターの姜先生がチケットを購入し、神韻公演を観たことについて話したいと思います。姜先生は鍼灸博士で、米国に来てから自分で漢方鍼灸診療所を開業しました。私は彼女の助手を務め、鍼灸治療に来る患者さんに電気針をつないだり、吸い玉や針抜きしたり、膏薬を貼ったりします。

 私が診療所に入所したばかりのときに、姜先生は私にある事を話しました。「ある滕という人が、以前、法輪功を修煉して、天安門広場に行きたい、医者もいらなくなり、何も要らないといって結局大陸に行って、中共に逮捕され2年間監禁された。釈放されてから、法輪功を裏切った。この滕は精神病患者じゃないの? 極左したり、極右したりで、私はこのような人が最も嫌いだ」と言いました。

 私は姜先生に「あなたは彼女を知っていますか?」と質問しました。「知っているよ、私達いっしょに務めたことがあるから」と答えました。「私は法輪大法を修煉しています、私の師父が、『われわれのこの功法の大部分は常人社会の中で修煉するものなので、自分を常人社会から遊(ゆう)離(り)させてはならず、醒めている中で修煉しなければならないのです。人と人との間は元通り正常な関係ですけれども、あなたの心性は言うまでもなくかなり高くなっています。心態も非常に正しく、いっそう自分の心性を高め、自分の次元を高め、悪いことをせず良いことをするように努めるのです。このようになっているだけです」。私は『転法輪』の中のこの部分を姜先生に教えました。「これこそ正しい、あなたの師父が言ったことは素晴らしい、これこそ通常の修煉者です」と姜先生はとても嬉しそうに話しまた。

 マスターはよく私にいろいろ話かけました。今の時代は良い従業員を雇うのはとても難しい、仕事がまだできないのにまず給料について条件を要求し、ちょっと多めに仕事をしたらすぐ金を請求する、一緒にやりにくいと不満を漏らしました。私はしっかりと師父の『転法輪』中の教えを覚えています。「大法(ダーファ)無辺(むへん)という言葉があり、どこまで修煉できるかは、あくまでもあなたの心の修煉次第で、忍耐力と苦しみに耐える力にかかっています」。

 普通常人の中で修煉して、仕事の中や社会でいろいろ心性を修める事に出会うことがあります。マスターは仕事上の要求がとても厳しく、ある日、仕事の事で私を叱責しました。本当に、心の容量を拡大しなければ耐えられない事でした。この時に師父の話を思い出しました。「耐え難いものを耐えてみてください。乗り越えられそうもないと見えても、行ない難いと言われても、本当にできるかどうか試しにやってみてください。もし本当にやり遂げられれば、きっと『柳暗(リュウアン) 花明(ファミン) 又(ユウ) 一(イー)村(チュウン)』というように、眼前に新たな世界が開けることに気づくに違いありません」。

 マスターの厳しい態度ときつい言葉に対して、私は黙々と、普段通りに自分の仕事をしました。診療時間が終了直前になったところで、患者はすでにいなくなりました。マスターは私に近付いて、突然挨拶しました。「ごめんね! さっきの態度は悪かった、驚いたよね、申し訳ないです」と言いながら、私を抱いて詫びました。私は落ち着いて答えました。「私も間違ったので、自分を改善しなければなりません、今度はしっかりとします」。その後の仕事では、普段のように協力し合って良い雰囲気でした。

 マスターはいつも私に仕事の時間外に、細かく時間がかかることをさせます。明らかに損だと私は承知しています。私の個人の時間を潰すからですが、しかし私はやはり一つずつ彼女のために、上手く処理してあげました。この日に日に繰り返しの仕事の中で互いに協力し合ってとても楽しかったのです。姜先生は「あなたは私の最高のパートナーだ」と言います。私はなぜこうするのでしょうか。それは姜先生に真相を説明する時に、良い効果があるのです。

 同修は私に全世界華人新年祝賀祭のポスターとチラシを渡しました。私はポスターを診療所に持って行き姜先生に見せました。「姜先生、ご覧ください、美しいポスターでしょう? これは全世界華人新年祝賀祭のポスターで、2008年1月11日、12日の2日間神韻芸術団はデンバーに来て初の公演をします。このポスターを私達の診療所の中に貼ってもよろしいですか?」と、私は話しながら姜先生の同意を求めました。姜先生はすぐに賛成しませんでした。ポスターの色彩があまりにあでやかで、優雅でシンプルな診療所と調和がとれないというのです。

 私は続けて話しました。「姜先生、ちょっと考えてください、ここは米国ですよね。こんなに良い機会があり、私達中国人の新年祝賀祭はめったになく、稀に観ることです。アメリカ人に私達の本当の中華民族文化と公演を理解させることができると思います。これは私達中国人の誇りですよね、ね! 姜先生?」と言いながら私は発正念をしました。私の正念の場がきっと彼女の考えを変えられると信じていました。

 私の話を聞いて、何か考えているようで先生は私を見ました。同時に私はポスターを持って、期待の目線で彼女に注目し、同時に絶えず発正念をしました。私は姜先生に質問しました。「先生、どこに貼ればいいですか?」、姜先生はついに口を開き、「あなたの言うとおりだ、異国で私達華人の新年祝賀祭を観られることは本当に少ないね、私達中国人の誇りだ、アメリカ人に私達の中華民族の文化を理解させる必要がある、OK! どこに貼ればいいかな、ちょっと考えるわ」と言いました。

 結局、私達はこの明るくて美しいポスターを診療所入り口の左側の壁に貼りました。同時に、私はまたチラシを置きました。確かにたくさんの縁がある人はポスターを見てチラシを持って帰りました。ウェブサイトを見る人もいれば、電話で問い合わせをする人もいました。

 しかし、姜先生は自分自身が切符を買う事にずっと言及しませんでした。私は家族のためにチケットを買うので、ついでに彼女に尋ねました。「姜先生、私はチケットを買うつもりですので、あなたの分は私が一緒に買っておきましょうか」と言うと、彼女は、あまり遠いし週末には家に帰って休みたいと言いました(デンバーから私達の診療所までは60マイルくらいで、高速で走っても1時間あまり必要です)。しばらくしてから、私は更に姜先生にチケットの事を尋ねましたが、彼女はやはり承諾せず、あまり遠いので嫌だ、デンバーまで行くのに疲れるといいました。

 ある日、診療所はとても忙しく、一日が終わって勘定した時、姜先生は小切手、クレジットカード、現金などを数えて、全部で数千ドルもありました。彼女は収入を数えて、とても嬉しそうに話しました。「毎日このような収入があればいいね」。私は傍で見て、姜先生と話しました。「今日は嬉しいですね、人は皆お金が好きです。しかし、生活の中でお金より更に貴重なことがあり、しかも、それはお金で買えませんよ」と言うと、彼女は頭をもたげて笑いながら聞きました。「あなたはまた私に説教しようとするの?」。「そうです。人がこの世に生活するには、金よりもっと貴重なことがあるでしょう? 例えば、平安、健康、神仏の加護、人と人の間の信頼、など! たくさんお金で買えないものがあるでしょう、そうじゃないですか?」と私は言った。

 彼女はしばらく考えて、「あなたは正しい、確かに平安、健康は金より重要だ。私は分かった、私は知っています」。私はまた発正念をしながら引き続き言いました。「あなたは分かる人です、ある重要なことをずっと考えているけどまだあなたに言っていない。それは今度のデンバー全世界華人新年祝賀祭の事です。本当にあなたに平安と健康を届けられるもので、本当にあなたに好運を与えます。この幸せはお金では買えませんよ。私は何度もチケットのことを言いましたが、しかしあなたはいつも道が遠いのが嫌で、行きたくありません」。

 話の間に、姜先生はまじめに私を見ていました。私の態度はとても真剣で、心からの本音でした。私は引き続き、「もしあなたが全世界華人新年祝賀祭を観たら、あなたは本当に大きな福があります。あなたの旦那さんは中国大陸にいるので、彼にはこの幸せがありませんね。あなたは運が良い人です、本当に福があなたの目の前にやって来ているので、このチャンスを見逃さないようにね」と話しました。

 姜先生の態度が変わったのが見えました。私の話はすでに彼女の心を打っていました。しばらくして、彼女はゆっくり話しました。「あなたは心から私にこの公演を観せたいんだね。あなたは本心で私が今度の機会を失わないように期待しているね。平安、健康は誰でも必要だ! この福を私もほしい、2枚のチケットを手配してください、私は息子と一緒に行くわ!」

 このようにして、姜先生は私の家族数人と米国の友人の計9人が一緒にデンバーに行って全世界華人新年祝賀際の公演を観ました。私は姜先生のために嬉しく思いました!

 (2008年に米国ロサンゼルスの体験交流会の発言稿)

 2008年3月31日

(中国語:http://minghui.ca/mh/articles/2008/3/25/175095.html