日本明慧
■印刷版   

北京:法輪功修煉者・劉桂芙さんは2度も不法労働教養をうけ、海外へ亡命(写真)

 (明慧日本)北京の法輪功修煉者・劉桂芙さんは「真・善・忍」の信奉を堅持したために2度も不法に労働教養され、北京女子労働教養所で多くの拷問をうけたが、正義の人々の助けにより、国際世論の支持のもと2007年8月31日釈放され、現在は中国大陸を離れている。

1998年当時の劉桂芙さん

2度目に不法に労働教養された後の劉桂芙さん

 劉さんは、北京女子労働教養所で警官に強制的に薬物を投与され、睡眠を許されず、20数時間厳しい姿で座らされたまま残酷な拷問を受けた。さらに非人道的な精神的迫害をも受けた。米国にいる劉さんの娘は、母親を助けるため各方面へ働きかけ、米国市民の支持を得た。米国の法輪功修煉者は劉さんがうけた迫害の事例を国連に報告し、国連人権調査員が北京女子労働教養所を視察し劉さんとの面談を指名したが、中国共産党の警察に阻害された。

 国際的な圧力に屈した北京女子労働教養所は、劉さんを特攻隊から集中訓練隊へ移すと家族の面会を許可し、食事も改善した。集中訓練隊では肉体的な迫害は軽減されたが、精神的な迫害はさらに酷くなった、2人による密接監視や他との隔離のほか、労働教養所を離れるまで禁足室に入れられた。その間、劉さんはほかの法輪功修煉者の食事改善のために要求を出し、さらなる権利を求めた。

 劉さんをなるべく長く監禁するために、警察は労働教養の開始日を改ざんし、出所日時を遅らせようとした。劉さんが労働教養所を離れるまでの数カ月、証拠隠滅のために、肉体的迫害を止め食事を改善し、出所しても健康面において明らかな証拠が残らないようにした。それでも、劉さんは出所した直後はとてもやつれており、髪は白く、顔にはしわや多くのしみができていた。

 劉桂芙さんは法輪功を堅持したため、2度も労働教養所に連行され、残虐な迫害を受けた。2001年2月、1年半の不法労働教養を強制された。2005年2月28日、再び自宅で逮捕されたが、警官はなにも見つけることが出来なかったため、家で20数枚の法輪功真相資料を見つけたと捏造し、劉さんに2年6カ月の労働教養を命じた。迫害自体がそもそも違法であり、いかなる国家も公民の家で信仰に関係あるものを見つけたとしても、監禁する法律はないはずである。それでも警察は迫害するために証拠の捏造までした。彼らには資料云々が問題ではなく、劉さんを連行するのが目的なのだ。

 北京女子労働教養所は、劉桂芙さんとほかの法輪功修煉者との接触を禁じ、入所後すぐに緊密監視し迫害を始めた。2005年8月16日、家族がいろいろ努力し、やっとと面会することが出来たが、劉さんとは似ても似つかない姿になっていた。もともと70キロあった体重が、50キロあるかないかにみえ、明らかに小さくなってしまった。髪が白く、顔もしわだらけとなって、反応が遅く、一度に20歳も年をとってしまったようだった。劉桂芙さんは家族に、「睡眠が許されず、毎日立つことを強いられ、最初は毎晩12時から4時まで少し休めたが、後になると深夜2時半から4時までしか休めなくなった。強制的にある薬を投与された。カプセルの形で、飲んだら酸っぱい水と黒い水を吐いた…」と言った。

 家族は警官に質問した、病気もないのになぜ薬を投与したのか? 警官はそわそわして、毒薬ではないと言葉を濁し繰り返し強調した。

 米国、カナダ、ヨーロッパなどの法輪功修煉者が大勢救援活動を行い、家族も面会の権利を求め続けた。面会時、家族は劉さんの体に明らかな傷や厳しく迫害された跡があったのを見た。体重が20キロ以上落ち年老いてみえた。家族は、上訴し迫害にかかわった警官を起訴した。「国際追求」組織もこれに対して立案した。

 北京女子労働教養所は圧力に屈し家族の告訴に答え、労働教養所内で劉さんが煉功することを妨害し、劉さんを重点的な対象として管理したことを認めた。しかし、「体罰や虐待はなかった」と言った。

 不法監禁期間中、劉さんはいっさい妥協せず、終始自分の権利を要求した。北京女子労働教養所を出てからも、労働教養所の警察は、地方の警察に、劉さんを洗脳班に送りさらに迫害を加えるよう指示したが、地方の警察は、労働教養所ができないことは自分たちもやりたくないと言った。それでも警察は劉さんの生活を監視し嫌がらせをしていた。

 劉桂芙さんは数々の迫害を受けて、2007年12月29日に中国大陸を離れ、海外に亡命した。

 中共が法輪功に対して迫害を開始して以来、劉桂芙さん一家はずっと巨大な圧力を受け続けた。米国に留学中の娘も法輪功を修煉しているため中共のブラックリストに載せられ、母と娘は、7年間会うことができなかった。劉さんの夫は体が弱く病気がちだった。われわれは正義の人々に、劉桂芙さんが一日も早く一家団欒で正常な生活に戻れるよう関心をもっていただきたいと呼びかける。

 (注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 2008年4月3日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2008/1/9/169920.html
(英語:http://www.clearwisdom.net/emh/articles/2008/1/30/93848.html