日本明慧
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基点をきちんと把握して間隔を破る


 文/中国本土法輪功修煉者

(明慧日本)最近一つの体験が印象に深く残ったので皆様と交流したいと思います。

 2004年末、私は2年の不法な労働教養生活から解放され自由になりました。労働教養所から出た時感じたのは、ここ地元の修煉者同士の間でギャップが大きいということでした。 大法に関する消息もなかなか順調に伝わってこないし、伝わって来ても誤った(偽の)情報ばかりでした。経文も資料外部に頼っていました。主な原因はここの主要な責任者兼調整人が経済的に困って、毎日生活に追われていたからです。同修(修煉者同士)の間ではこの主要な責任者に対する見方も様々であり、ある人は彼に対して、本当に修煉しているのかどうかとまで疑い始めました。実は私は彼をよく知っていました。私は連行されるまで彼と一緒に資料のことをやっていたので彼のことはよく知っています。我々は時々法の原則に立ってものごとの正邪を一緒に判断していました。われわれの資料の拠点が破壊された後、数人の同修も連行され、一番苦しい時、彼はずっと外部と連絡を取り、新経文や新しい資料の提供を担ってくれていたのです。それは私が労働教養所から釈放され、家庭資料拠点ができる間まで続きました。彼は非常にまじめで、他人に優しく、慈悲心があります。ただ言葉は少ないし、自分がやったことを話すことが得意ではありませんでした。ですから誤解を招きました。実は、彼は法に対する認識も非常に深くて問題はないはずなのです。

 しかし、彼は日常生活のため、生きることに精一杯で他の同修との間の調整がうまく行えなくなってしまいました。私はほかの数人と交流した後、彼の欠けている問題が分かりました。それは彼が旧勢力の仕掛けを認めてしまって、様々な困難に対して、しょうがないと思ったからに違いないと思いました。法を第一に、何よりも大切にしていなかったのです。彼が毎回出稼ぎに行く時、私はいつも彼に警告していました。あなたに与えられた使命はここの民衆を救うことだ。あなたが出稼ぎをしてどうするのか? 誰がここの民衆を救うのか? 出稼ぎをしても必ず戻ってくると信じなさいと言いました。しかし、彼は私の話を聞きませんでしたが、結果は出稼ぎしてもやはり戻ってきました。何回も、全部同じでした。

 しかし彼は生活のための毎日になってしまって、大法の調整役を担いませんでした。実は、全体が旧勢力に妨害されてしまい、一緒に法を学習する環境はなかったのです。その上、私もいつも毎日同じことを繰り返して一応やっていますが、前へ進まず、効果も良くありませんでした。できる修煉者が少なく、資料を送達する量も少なく日常生活に慣れてしまい精進する志も非常に弱かったのです。労働教養所にいた時の正念もなくなっていました。体にも異変が起こるようになり、朝起きて煉功もしなくなりました。ある日、一人の同修が隣地区の消息を伝えてくれました。そこは昔の状態にまで回復でき、皆集団で一緒に法を学習するようになったということでした。このことは私に大きな刺激を与えてくれました。私は目が覚めました。翌日別の次元にいる邪悪な邪魔を取り除き、地元の同修たちと2時間交流を行いました。今回の交流で今まで長い間、停止していた原因が分かるようになったのです。外に目を向け、外へ原因を探したことは間違っていました。基点を把握することができなかったことと間隔を破れなかったことにあったのです。

 地元の主要な責任者への期待は多かったし、自分で問題を解決しようともしませんでした。自分の心へ問題を問わなかったのです。その結果、旧勢力の仕掛けを認めてしまい、彼も生活の苦しみを仕方がないと思ったからです。実は毎回こうした外へ目を向けて問題解決の糸口を探すのは間違っていました。迫害を認め、結果としては我々が人為的に迫害を強めてしまったのです。

 全体で問題が起こっていたのに、私は自分がどうして精進しなくなったのか、私は何故、正念が弱くなったのか、それは「私」(し)だけを強調していたのです。これは明らかに全体を無視した自分だけのために考えた「自分を中心」とした自己ベースの考えでした。法を正す時期の修煉者は高いレベルで自分を要求すべきなのです。

 今私が分かったことは、自分の進歩は全体の進歩と大きい繋がりを持っているということです。間隔を破り、皆で一緒に精進しましょう。

 個人の認識であり、足りないところはあると思いますが、皆様は慈悲心を持って、ご訂正をお願いします。

 2008年4月9日

(中国語:http://www.minghui.ca/mh/articles/2008/4/7/175982.html