子供は死ぬ直前まで「お父さん、お母さん！」と叫び続けた
（明慧日本）2008年3月12日、貴州省盤県の12歳の少年・徐定国くんは不幸にも食中毒で死亡した。最後まで「お父さん、お母さん！」と叫びながらこの世を去ったという。最後まで両親と会うことができなかった。母親の陳玉梅さんは2007年2月に不法に強制連行され、貴州中八労働教養所に監禁された。父親の徐啓華さんは迫害され、しばらくの間、自宅に帰れない日が続き、2007年9月に警察に強制連行され後、2008年4月10日に秘密審判にかけられた。その審判には親族の傍聴すら許されなかったという。
徐くんの葬式の当日も労働教養所及び留置場の警察は両親の一時的帰宅を許さず、息子と最後に会うチャンスも奪われた。また、不法に半年も監禁している法輪功修煉者・徐啓華さん、李東洪さん、賈立安さんに対して、不法審判が行われようとしている。
徐くんは小さいころから恐怖やさまざまな苦難の中で妹と3人の従兄弟と一緒に祖父と祖母に育てられた。2000年1月、両親などの9人で北京へ陳情に行ったところ、父親の兄・徐広道さんが警官に殴打され死亡した。広道さんの妻はやってきた迫害に耐え切れずに3人の子供を残して、家出をしてしまった。それから、祖父を初め、家族のみんなが次から次へと強制連行されるようになった。また、生活もどんどん苦しくなっていった。その上、もともと政府に建設のために収用された田んぼの代金も、もらえるはずの生活保護費ももらえず、祖父母のとうもろこし栽培で何とか5人の子供を含む7人の生活を維持していた。
徐さん宅の子供5人はともによく隠れて泣いていたそうだ。特に、クラスメートなどが親と一緒に楽しく遊んでいるところを見ると余計辛くなるという。両親に会いたいかと聞かれると、子供たちはいつも泣きそうになり、夢でも会いたいくらいだと叫んでいた。このような環境で育った子供たちは小さいころから苦難に耐えつつ、節約する堅実な性格になっていた。徐くんは学校でもよく自分の食費を自分よりさらにお金に困っているクラスメートに貸していた。また、放課後も寄り道せずにまっすぐに自宅に帰り、宿題を素早く済ませてから、田んぼまで野菜を取りに行き、料理をして大人たちの帰宅を待つという。徐くんは親族、近隣の人たちや学校でいい子と評判だった。
このような子供が2008年3月11日、新しい学校の給食費が高いため、校外で安い食べ物を購入して食べた後、当日夜から嘔吐、熱などの症状に苦しんだ。翌日も登校しようとしたが、しかし全身に赤い発疹ができ、学校に行くことができなかった。また、病院に搬送される途中、ずっと「お父さん、お母さん」と叫んでいた。その後、間もなく全身が黒くなり、死亡したという。学校側は事故として処理し、保険会社と簡単に片付けようとしているようだ。
実情を知った徐くんの兄弟やいとこたちは泣き続けて、家族全員が悲しんでいた。2000年1月、警察に無理やり精神を破壊する薬物を飲まされた祖父も記憶喪失になりながら、孫の写真を取り出しては涙を流していたという。周りの人たちも徐くんの自宅までお悔やみに訪れた。
徐くんの家族は、監禁されている両親を一時的に葬式に出席させたいと要求したが、人道は無視され、一時的に釈放するどころか、徐くんの死亡情報すら両親に知らせることはなかった。
私たちは良知のある人々に、中国共産党の「真・善・忍」を修煉する人々への想像を絶する迫害を停止するように呼びかけたい！ 徐くんの両親を含むすべての監禁されている法輪功修煉者の人権や自由を取り戻すように呼びかけたい！ また、司法関係者の皆様に、いい人たちに対する迫害をやめ、自分の良心に従い、悪行をやめ、共産党組織から脱退し、自分と家族に本当の生き延びる道を残すよう呼びかけたい！
2008年4月30日
（中国語：http://www.minghui.org/mh/articles/2008/4/29/177488.html）
明慧ネット：jp.minghui.org
|
|