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四川大地震、大法弟子のその瞬間の一念


 文/四川省大法弟子

(明慧日本)5月12日に起きた四川大地震の時、私は成都市双流県のある町にいました。私は友人に真相を伝え、そして彼女は共産党からの脱退を表明し、私を自宅に招いてくれたのです。彼女の住んでいるアパートの下まで来た時、ちょうど地震が起きたのです。その瞬間、建物の崩れ落ちる音が西の方から聞こえてきました。友人は「何をしているのだろう? こんなに大きな音、大砲でも撃ったのかな?」と言い出しました。突然、私は地面が揺れ動くのを感じました。「ドカン、ドカン」という大きな音と共に、周りの家屋がすべて揺れ始め、窓ガラスも揺れて大きな音を出し始めました。目の前でアパートが瞬間的に崩れ墜ちようとしています。私は叫びました「まずい! 地震だ!」。

 地震だと聞いて気が動転した友人は、逃げようと走り始めました。私は、彼女を引きとめて言いました、「そっちの方向は危ない、建物が倒れようとしている! 逃げても無駄よ、早く私と一緒に『法輪大法好』(訳者注:法輪大法は素晴らしい)と唱えるのよ。法輪大法の師父に助けを求めるの! こんな時には師父しか私たちを救うことができないのよ、私と一緒に唱えよう、大丈夫だから」。

 その時の私は非常に落ち着いていました。心の中には大法があり、危険に遭遇した時には師父が必ず助けてくださると信じていたからです。私は危険にさらされることはないと信じており、中共からの脱退を表明した友人をも危険にさらすことはできないと思いました。私と一緒にいる限り危険はないと彼女を安心させ、広い場所を探し始めました。近くに大きな花園があったのを思い出し、彼女を引っ張りながら走り出しました。当時、私たちは地面の揺れと共に揺れながら、まるで吊り橋を渡るかのようでした。花園に着いた時にはすでにたくさんの住民が集まっており、私はなんとかこの機会に彼らを救わなければと思いました。私は周りの人たちに『法輪大法好』を唱えるだけで危険から遠ざかることができ、神の御加護を受けることができると告げました。数人がすぐさま私と一緒に唱え始めました。

 その時、私は家族や親友たちの安否を気にしていました。彼らも中共から脱退はしたものの、このような危機一髪の時に果たして『法輪大法好』という命綱を思い出したでしょうか? 電話をしてみましたが信号は途絶え、通じませんでした。連絡が取れない状況の下、私の心の中に焦りが現れ、心臓はバクバクし始めました。その時、耳元に師父の教えが聞こえてきました、「良し悪しは一念から」『転法輪』(第四講)。「一つも心が動じなければ、あらゆる動きを制することができるのです」『精進要旨 (二)』。私は直ちに自分のこの心がとても危険なことに気づきました。私は大法弟子です。どうして常人のようにオロオロしているのだろう? 私は、大法弟子です。大法弟子の一念の差によって違った結果が生まれのではないか? このような大きな災難に遭遇した時こそ、大法弟子の威徳が現れる時であり、同時にこれはわれわれの日ごろの修煉に対する総合点検ではないか? 師父がついておられ、法がある。一切は師父の按配に従おう。一人の大法弟子として、刻々と衆生済度を忘れず、自分の責任を忘れてはならず、どんな状況下でも師父の要求どおりに行い、生死を分けるこの瀬戸際こそ、われわれは旧勢力と時間を争いながら命を救わなければならないのです。そして私は全力を尽くしてこれらを行うつもりです。

 私は正念を発しました。そして師父に「衆生を迫害する一切の邪悪を取り除き、すべての大法弟子とその家族、および大法に同化できるすべての衆生を御加護くださいますようよろしくお願い申し上げます」・・・と。私が住んでいる団地の広場に着くまで会う人、会う人に真相を伝えました。そこにはすでに大勢の人だかりができていました。私は孫の同級生の家族を発見し、急いでその子の母親に「心を込めて『法輪大法好』を念じると命を守ることができますよ」と言ってあげましたが、彼女は軽蔑した様子で笑い、去って行ってしまいました。その時、私の心はひどく痛み、ショックを受けました。私は自分の家族の安否はさておき、あなたを救いに来たのに、このような態度とは・・・。本当に中共悪党になんとひどく毒害されているのでしょうか。これらの迷いの中に墜ち覚醒できない人たちの様子を見て、私はもう何も言いたくないと、しばらくの間、そう思っていました。

 しかし、私はすぐに自分の心を正しました。このような生死を分ける緊急事態の時、衆生を救うのが第一であり、決して常人の心に左右されてはならないことを・・・。常人に何が分かるのか? 大法弟子こそが今、時の風雲児であるのです。救える人をなるべく救おう。その時、娘がミネラルウォーターを一箱運んで来ました。私はその中の一本を孫に渡し、先の同級生に持っていってあげるように言いました。彼らには今後、機会があればまた真相を伝えるつもりでいます。(2日後、その子の祖母に会った時、都江堰にある彼女の家は全壊し、甥の子供2人が生き埋めとなり、心を痛め落ち込んでいました)。

 今回の震災で私の地域は、震源地の中心ではありませんでしたが、私が知っている限り、多くの常人は、それなりの被害を蒙りました。パソコンが落ちたり、ガラス製のものがすべて割れたり、家屋にひびが入ったり、落下した物に当たり怪我をしたり、あるいはビルから投げ出され死亡した人もいました(テレビの報道)。私の娘婿の友人によると、彼は千元以上もする洋酒をもったいなくてずっと飲まずにボードの中に飾って置いていたが、やはり地震で割れてしまったと言っていました。財神に備えていた香炉も落ち、床に置いていたガラスの空き瓶もみな倒れ、洗面所に置いてあった化粧品もすべて床に落ちたといいます。しかし、私の家では家財の損傷もなく、テレビの上に鏡と時計を置いていましたが、今回の地震で落ちていないばかりか、動いてもいませんでした。ただ一つだけコップが落ちましたが割れていませんでした。私たちの団地には、ビル3棟にひびが入りましたが、私の入っているビルは損傷がありませんでした。この数日間、私は知っている大法弟子を訪ね歩きましたが、ある人は5階に住んでいても、何一つ損傷がなく、ましてや死亡者や怪我人は一人もいませんでした。

 大法弟子たちは、今回の地震でみな落ち着いて泰然自若と対処しており、災難が訪れた時、心にあるのは師父と大法に対する固い信念と、どんな災難であっても大法弟子には危害が加えられないという強い信念でした。そして頭から離れなかったのは、衆生を救い済度することだけだったのです。

 2008年6月3日

(中国語:http://minghui.ca/mh/articles/2008/5/27/179257.html