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遼寧省:綏中県裁判所の法輪功修煉者・楊雪さんに対する不法裁判の経過

(明慧日本)2008年5月12日、13日、遼寧省葫芦島、綏中県の両裁判所は13人の法輪功修煉者に対して、不法に2〜10年の実刑判決を言い渡した。その中で、楊雪さんに4年の判決を下した。しかし、子供が1歳未満のため、2カ月の刑務所外の服役を下した。

 楊雪さんは、葫芦島市の法輪功修煉者・範徳震さんの妻で、2008年2月25日に範さんは葫芦島市と綏中県の警官に連行された後、2008年4月20日、綏中県留置場の迫害によって死に至った。33歳の若さで、子供はまだ9カ月だった。範さんの遺体は、顔面が歪められ、あごの関節はきつく噛んでおり、腹部はあざだらけだった。

 5月12日午前9時すぎ、綏中県裁判所裁判長・関樹森など4人は、楊さんの自宅に行き、楊さん、楊さんの母親、楊さんの子供の3人を裁判所に連れて行った。楊さんと子供さんは裁判所の一階の公安場に、母親は受付室に入れられ、母親を裁判の現場に行かせないようにさせた。

 法廷内には40人以上の人がいた。法廷員はいわゆる「起訴状」を読んだ後、楊さんに「起訴状」と事実が合っているかどうかと尋ね、楊さんは「合っていない」と答えた。裁判長・関樹森が初めに読んだ「起訴状」と楊さんに渡したものは内容が違ったもので、書き直したものであった。楊さんはそれを見ていた。関樹森は検査官に、楊さんの家で押収されたものを読んでもらい、それらのものが合っているかどうか楊さんに尋ねた。楊さんは大泣きしながら「主人はあなたたちに苦しめられ、殴られ、死に追い込まれた。あなたたちは、まったく法律に従っていない。実際のことを聞きたかったら、主人に聞いてください。私は何にもわからない」と言った。そして楊さんは彼らの犯した罪悪をすべて暴露した。その後も、彼らに何を聞かれても、「主人に聞いてほしい」と泣きながら答えた。

 彼らは進行できず、公安局の人も黙っていた。楊さんは、涙まみれに立ち上がって、後ろにいる公安局の人に「私は大きなショックを受けています。私の顔をよく見てください・・・」と言った。彼らは慌てて、楊さんに座りなさいと大声で叱った。楊さんは「あなたたちはそれで私が怖がると思うのですか? 主人はあなたたちに生きながらにして殴殺されたのよ。私にはもう怖がるものなんかありません。私たちは結婚して2年もたっていないのに、33歳の若い生命が殴殺されたのよ!・・・あなた、天国で見ていてください・・・」。楊さんは裁判の過程で、ずっと残酷な暴行を泣きながら述べた。

 楊さんは「法輪大法はとてもすばらしいものです。もし、『真・善・忍』が悪いものなら、それ以上に正しいものがあるのでしょうか!」と言ったが、裁判長は急いで休廷すると言った。30分間で閉廷となった。最後に楊さんにサインさせたが、楊さんは「私は罪がないのでサインしません!」と断った。公安局の人は「サインしなくてもいい、早く家に帰れ」といった。楊さんは「私は帰らない、主人が殴殺されたのだから、あなたたちはそれについてきちんと説明してください」と言った。しかし、楊さんは警官に強行的に裁判所から連れ出された。

 楊さんは、再び子供を抱いて法廷に泣きながら入り込んだが、裁判所員は「公安局に行け」と言った。楊さんと母親が裁判所から離れるとき、裁判長・関樹森は「ちゃんと話のチャンスをあげたのに、おまえがずっと泣いていたからだ」と言い、彼は自分の計画が楊さんに邪魔されたと言った。

 不法判決を下ったほかの12人の法輪功修煉者たちは以下の通り。趙亮さんは10年、楊虹さんは9年、黄立忠さんは9年、裴志華さんは8年、張崇月さんは10年、楊将威さんは10年、沈文玲さんは5年、周迎春さんは5年、楊光武さんは2年、馮柯蘭さんは2年、楊兆芳さんは4年、楊兆穎さんは7年。

 情報によると、馮柯蘭さんは不法裁判へ行く途中、2回の痙攣を起こしたが、警官らは知らないふりをしていた。彼らは本当に人間性を失っていると思ったという。

 分かっていることは、1回の裁判後、10日以内に上告することが法で定められている。上告しないと、判決が成立してしまう。その後、錦州刑務所に送られる。現在、趙亮さんは上告を求めている、その裁判の資料は、葫芦島市中級裁判所に送られたという。葫芦島市の法輪功修煉者・楊虹さん、黄立忠さん、綏中県の法輪功修煉者・裴志華さん、張崇月さん、楊将威さん、沈文玲さん、周迎春さん、楊光武さん、馮柯蘭さん、楊兆芳さん、楊兆穎さんは、近いうちに錦州刑務所に送られ、迫害を受ける可能性がある。

 (注:法輪功修煉者を迫害した主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 2008年6月4日

(中国語:http://www.minghui.ca/mh/articles/2008/5/25/179112.html