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特別取材:波瀾万丈な生命の風景(中)

(明慧日本)法輪大法が世に伝えられて16年間になりました。人種・職業が異なる1億人はなぜ法輪大法の修煉に入ったのでしょうか。彼らが残酷な迫害に直面して、決して屈しない勇気と力はどこから来たのでしょうか。そしてどんな心境で彼らは自身の栄辱と安否を問わずに世間の人々に真相を伝え続けているのでしょうか。

 現在カナダ・トロント市在住の呉艶霞さん(女性)はごく普通の法輪功修煉者です。彼女はかつて天津市庭園学校で18年間教鞭をとり、毎年「優秀教師」に選ばれて、国家の「第8次5カ年計画」の表彰も受けました。呉さんは長い間熟考をした後法輪功の修煉に入ることを決心して、それから波瀾万丈の生命の風景を体験してきました。ここでいっしょに彼女と彼女の同修の物語を分かち合いましょう。

  (前回に続く)

 修煉の中で昇華

 修煉を始めてから、教育及び学生に対する基準や方法も本質的に変化した。一人一人の学生に対して、両親や社会に対して、責任があると考え、一生懸命に教えた。担任として美しさを全員の心に植え付け、心身ともに健康で、社会に貢献できるよい人に育てようと思った。

 学生は中国全土から募集していて、私が有名になったせいか、多くの親は自分の子供を私のクラスに送ろうとしていた。ある年の9月10日(中国では教師の日)はちょうど年度始めの初登校日で、2人の学生の保護者が私のところにやってきて、小包を渡した。「今日は教師の日ですから、うちの子がいつも大変お世話になっておりますので、これはほんの気持ちです。受け取ってください」と感謝された。私は忙しかったため、深く考えずに受け取ってしまったが、夜、帰宅してからお金が入っていたことに気づいた。

 一晩考えた末、翌日2人の学生を呼び出した。彼らに「親御さんはなぜ私にお金をくれたと思いますか? それは君たちにもっとしっかり教育させたいと思っているからです。両親の愛と苦労を理解して、しっかり勉強して、どこにいてもよい人であるように、トラブルを起こさないようにしなければなりません。先生はこのお金を受け取りません。しかし、すぐ返してしまうと、親御さんがきっと君たちの事を心配するので、しばらくの間、君たちの名義で銀行口座に預金しておきます」と話した。

 この2人の保護者はともにビジネスマンで、上手くいくためにはどこかで根回しをしなければと思ったのだろう。これは社会の現状で、道徳の下落がここまで来てしまったのだ。2年後に学生は保護者たちに真相を打ちあけた。1人の保護者はわざわざ東北地方から天津までやってきて、ご馳走してくれた。彼は例えビジネスで損失を出しても、先生に会いたい、先生のような人は少ないと言った。

 彼はまた「子供はもともと自己中心的で、小遣いがいくらあっても満足しなかった。生活面でもだらしなかった。この2年間、性格まで大きく変わった。親に気遣いができるようになり、家事も手伝うようになり、私たちの帰りが遅いときはご飯も作ってくれるようになった。いくらお金をかけても、子供にこのような変化をもたらすことはできない。本当に感心した。どうしてもありがとうと感謝を伝えたい」と言った。

 私は「私に感謝しないでください。私も法輪功の修煉で恩恵を受けている。先生はどんな職業でもよい人であるようにと教えてくださった」と伝えた。この保護者は修煉こそしていないものの、『転法輪』を読んだことがある。それから、彼と話している中であることがわかった。彼は服装関係の商売をしており、以前いつも人と争っていたりしていたが、今は争わないで、自然な流れでやるようになって、業績が落ち込むどころか逆に日に日によくなっているようだ。

 世の中がだんだんと腐敗していくのを目の当たりにして、誰もが心を痛めている。お互いに騙しあいながらも実は真実を聞きたいはずだ。世の中で善が失われているとき、誰もがそれを取り戻すべきだと考える。お互いに信用できなくても、誰もが助け合える社会を夢見る。しかし、そのような現象にただ文句を言うだけでは現状を変えることはできない。大法が広がるとともにあらゆる職業の人たちがそれぞれの立場からよい人になろうとしているとき、誰もが光を見たと思う。大法のすばらしさは誰にでもわかるのだ。

 人から人へ 以心伝心

 私の身に起きている変化を見て、弟一家、妹と夫一家及び両親も修煉を始めた。

 母は一生善良で苦労して子供たちを育てた。子供たちが自立した途端に、重い病気にかかり、余命3カ月と宣告された。私たちがもう葬式の準備に入ったとき、法輪功が母に更なる命を与えた。そして、我が家に笑い声が戻ってきた。

 天津郊外に住む両親が法を得た直後の1999年初めに大雪が降り、深く積もった。しかし、周りの人々は自分たちのことが精一杯で、金をださなければ誰も除雪しようとしなかった。我が家だけ全員で除雪作業に入った。それを見た村人たちは、こんな世の中でも法輪功をやっている人だけは周りの人のことを考え、苦労しても他人のために貢献したと評価した。そして、村から20数人が修煉を始めた。

 修煉の団体は各業界で黙々と「真・善・忍」に基づき、自分を鍛え、よい人になり、知らぬ間に回りに影響を与えている。人々が大法のすばらしさを感じたとき、人から人へと、以心伝心でもっともっと多くの人々が修煉を始めたのだ。

 「彼らは将来の仏様、神様だ」

 当時、天津虹橋区で飲食店を経営していた夫婦がいた。彼らは飲食店経営で得た利益で座禅用の座布団を作っていた。私は煉功点の責任者に委託され、そこまで座布団を買いに行った。そこで、見たことのない光景を目の当たりにした。

 そこは3LDKくらいの住宅で、たくさんの座布団が天井まで届く位高く積まれていた。座布団を購入しようとする人は中国全土にいて、みんな1000個単位で買っている。驚くべきことは買う人はみんな自分で必要な座布団を数えて、10元/個の計算をして自分たちで集金箱にお金を入れていた。”

 私の前にほかの地方から来た修煉者が2000個の座布団を買った。店主にお金を数えてと言ったところ、店主が「大丈夫! 法輪功修煉者は払わないなんて思わないから」と言った。

 私はこのような商売を見たことがなかった。本当に感動した。修煉者がほかの修煉者に対して信頼しきっている。思わず涙を流した。なぜなら、ほかのどんな団体でもこのような現象は見られないからだ。

 また、最初この店舗を訪れたとき、2人とも不在だったので家族に頼んで探したところ、座布団メーカーと打ち合わせをしていた。なぜなら、メーカー側が座布団一つでわずか0.5元の利益に不満を感じ、値上げしようとしたのだ。

 この夫婦は「私たちもこの座布団で利益を得ようとはしていない。ただ、皆さんが集団で煉功するときにより統一して見た目をよくしようとしているだけだ」と説明した。メーカーの社長の親もその場にいて、「0.5元でいいじゃないか。その座布団を使う人たちは将来仏様、神様になるのだよ」と言ってくれた。

 私はそんなことを言うのだから、修煉者だろうと思ったが、聞くと修煉者でないという。彼がこのような発言したのは法輪功のような団体を見たことないからだ。どこで法輪功を宣伝しても、煉功しても、どこにいてもその場をきれいにして、美しさや平和をもたらしている。それで、きっと仏様、神様にまで修煉できるだろうと思ったようだ。

 ある日、デパートで買い物して帰宅した後、おつりを22元多くもらったことに気づき、届けに戻ったところ、法輪功の修煉者かと聞かれた。なぜわかるの? と聞くと、相手は前回隣の店で同じことがあって、そのときも法輪功の修煉者が送り返してくれたと言った。今法輪功修煉者以外にこのようなことをする人はいないと思っているようだ。

 このような事例は数え切れないほどある。あらゆる修煉者はよい人である事がわかっており、人によく見せるのではなく、心の底からよい人になろうとしているのだ。当時中国のオフィシャル的な統計では、中国で法輪功を修煉していた人数は億に上るようだ。それは中国の十分の一の人口に迫る数字だった。しかも、煉功点に行かない人はカウントされていなかった。人々は彼らに助けられると自然にまた回りの人々を助けようとして、みんなで助け合うすばらしい社会環境となりつつあった。法輪功は当時の社会でよい方向に進むような促進の作用を果たしていた。

  (続く)

 2008年6月8日

(中国語:http://minghui.org/mh/articles/2008/5/25/179028.html