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国連でのフラッシング事件公表:フォーラム妨害は中国共産党の回し者の仕業と考えられる

(明慧日本) [良心基金 発] 2008年6月17日午後2時、スイス、ジュネーブの国連メディア・センターで、サンディエゴ国連協会と良心基金による特別記者会見が行われた。政府代表者ならびに欧米のマスコミ関係者12人前後が出席。記者会見では四川省大地震の実態を明らかにし、中国共産党が国外中国人の偏狭な愛国心を煽り立て、法輪功を中傷してニューヨークのフラッシングで法輪功修煉者を襲撃するよう操った事実の詳細を発表した。また、6月11日に行われた四川省大地震に関するフォーラムを中国共産党が裏で妨害した事実も公表した。

  サンディエゴ国連協会代表および良心基金の会長を務める陳師衆さんは、記者会見の席で次のように発言した。「6月11日国連人権理事会、サンディエゴ国連協会、良心基金、インターフェイス・インターナショナルが国連でフォーラムを開催しました。『四川省大地震の中国政府による対処について』が議題で、フォーラムではニューヨークのフラッシングで法輪功修煉者が襲撃されているビデオを見せるため会議施設も特別に要請し、一週間前に会議室No.22を予約し、出席者に連絡しました。主要会議場の隣の部屋であり、フォーラムの前日に予約確認も入れました。

 当日の6月11日午後12時20分、フォーラム開始まで4時間足らずという時に、国連人権理事会の秘書室から電話が入り、部屋の変更を申し入れられました。一つの部屋に問題があり、一連の部屋の利用先を調整しているという理由でした。結局フォーラムは見つけにくいNo.8に移動させられました」。

  陳さんが部屋の変更は参加者に迷惑がかかると抗議したところ、ドイツ政府が部屋の変更を要請したと言われた。電話の声は即刻部屋の変更を掲示すると約束した。

  陳さんと同僚は、会議室No.8はドイツ政府の会議に予定されていることに気付いた。午後3時、No.8に行って見ると、ドイツ政府の会議がNo.22に変更されたと掲示されており、午後3時30分にはNo.22のドアにドイツ政府の会議場であるとの掲示がかけられていた。しかし、どちらの部屋にもフォーラムの部屋が変更したことは書かれていない。陳さんと同僚がNo.22のドアにフォーラムの部屋の変更を掲示しようとしたところ、国連職員2人が現れ、掲示を許可しなかった。「四川省地震フォーラム」という名前が正式名称でないため公式の掲示をかけるべきではないとのことだった。女性職員が「こうすれば、皆が満足するんです」と語ったことから、第三者が関わっていることが示唆された。

  フォーラムの後、陳さんはドイツの代表者に部屋の変更について尋ねた。ドイツ代表者は部屋の変更を頼んではおらず、自分たちも迷惑だったが、国連人権理事官の秘書室からの要請とのことだった。ドイツ代表者は、自分たちが非政府団体に迷惑をかけることは絶対しないし、ぎりぎりで部屋を変更するようなことはありえないと繰り返し強調した。

  陳さんは記者会見の席で次のように語った。「部屋を変更させられた団体は両者とも不満に感じています。陰で満足しているのは一体誰でしょうか? 誰かがフォーラムに多くの人が出席することを恐れ、フォーラムを妨害したのです。フォーラムの議題は『政府が地震予知の事実を握りつぶしたか?。犠牲者を増やした貧弱な校舎の建設。被災地区でのダムの建設が地震を引き起こした要因の一つ。いかに地元の高官が地震を利用して市民を避難させ土地を着服したか?。被災地への国際メディアのアクセスを遮断する中国政府の新規制』などが含まれていた。

  「以上の議題からして、これらの問題から人々の関心をそらせようとする中国共産党が陰にいると思われます。中国共産党が国連の職員にドイツ政府からの要請として部屋を変更させるように命令し、四川省大地震の事実の国際社会への露呈を最低限に押え付けようとしたのです」。

 陳さんは、この事件は終わっていないと指摘する。この情報を国連人権理事会、国連人権高等弁務官、国連の非政府団体全て、その他の事務所にこの事件の情報を伝える予定だ。「国連や国連職員に抗議しているわけではありません。心優しい国連の高官らに私たちは支えられています。このような不適切な行為が今後起こらないように働きかけ、国連の威厳を支持したいのです」と語った。

 2008年6月23日

(中国語:http://minghui.ca/mh/articles/2008/6/21/180650.html
(英語:http://www.clearwisdom.net/emh/articles/2008/6/22/98377.html