■日本明慧 http://jp.minghui.org/2008/08/04/mh065946.html 



カナダのメディア:オリンピックに際し、中国共産党の情報封鎖に注目

(明慧日本)最近、カナダの「ナショナル・ポスト(National Post)」、「グローバル・アンド・メール(The Globe and Mail)」、「トロント・スター(Toronto Star)」、「カルガリーヘラルド(The Calgary Herald)」、「オタワ・シティズン(Ottawa Citizen)」、「CBC」などの主要メディアは、中国共産党がオリンピックに際し、インターネットの封鎖から起きた人権侵害に注目している。

 中国共産党のインターネット封鎖に人権組織が非難、メディアが注目

 「トロント・スター」は30日、国際オリンピック委員会が前日「中国共産党がオリンピック期間中に広範囲にインターネットの封鎖を許可する」態度を表明したことを報道した。そして「このオリンピック委員会の表明は、アジア、ヨーロッパと北米の言論の自由を重んじる人を驚かせ、オリンピック委員会の『気骨のなさ』、およびオリンピックの主催側の命ずるままに動くことに厳しい非難が起こった」と論評した。

 「トロント・スター」は、中国共産党の所謂「敏感」ウェブサイトと報道は、法輪功、チベット、およびすべての人権や言論の自由に拘わり、民主を提唱するグループに対応するものだと指摘している。「トロント・スター」は「国境なき記者団」のヴィンセント・ブロッセル(Vincent Brossel)氏を取材した。彼は、「このことで国際オリンピック委員会は面目を失った」。「これはただ一つの例で、中国(共産党)政府は2001年の承諾はどれほど取るに足らないかを物語っている。ともかく、彼ら(中国共産党)はオリンピックを報道する記者たちが正常な仕事に従事する環境を提供する誠意がないのである」と語った。

 「トロント・スター」はニューヨーク「記者保護委員会」のボブ・ディーツ(Bob Dietz)氏を取材した。彼は、「国際オリンピック委員会は自分のベッドに入った人に対して決して理解しないと思っている」という。香港「人権観察」のニコラス・ベックィリン(Nicholas Bequelin)氏は記者に、「この事件は国際オリンピック委員会が少しも気骨がないことを証明した」、「オリンピックも暗くてつやがなくなってしまう」と指摘した。

 「トロント・スター」は上述の三つの組織は皆中国共産党の禁止と封殺に遭ったと言及した。報道の中で、今週アムネスティの声明によると、中国共産党はオリンピックを口実に、その政権の安定を脅かす団体に対する弾圧を激化した、という。

 「ナショナル・ポスト」は31日の社論の最後に、「禍福相生。もしよいニュースがあると言えば、この一連の恥をさらすことは、中国の開放に対して本当の圧力を生むことになる。これは批判の声を聞かずに、順調に大会を催すことに比べ、圧力はずっと大きい。中国はオリンピックに投入した巨大な民族の名声、もちろんあれらの官僚主義的な体系の中の情勢が極めて危うい人のメンツだ。しかし明らかに彼らは人を騙す共産主義独裁のツールを使い、国家の強制する『調和』がとれている『思想と行動』を選択した」と語った。

 大規模な迫害は中国共産党が五輪招致を始める前から

 オリンピック開催の8日前にあたり、中国共産党は2週間前に国際オリンピック委員会に対する関連承諾を打ち破り、一分の「敏感」なウェブサイトに対して封殺を行った。メディアの審査とコントロールの激化、および法輪功修煉者と異議者に対する大規模な逮捕は途切れなく続いており、この事件は全世界の人権組織、メディア保護組織の広範囲の非難を引き起こし、中国の人権問題は再度カナダを含む西方の主要なメディアの関心の的になった。

 法輪功修煉者・何立智氏は、インターネットで明慧ネットの5通の文章をダウンロードし、親戚や友人の家に法輪功の真相を配っただけで、中国共産党から3年6カ月の刑を言い渡された。2008年8月1日、彼はカナダの国会で自分の経歴を各大手メディアに陳述した。

 何立智氏の経歴は人々の記憶を8年前の2000年まで押し戻した。当時、中国共産党はまだ2008年のオリンピックの主催権を獲得していなかった。しかし、その時インターネットの管制と法輪功修煉者に対する迫害はすでに広範囲に始まっていた。何氏は、「私は不法に拘禁され、留置場には1つの階層だけで120人もの法輪功修煉者が拘禁された状態だった。彼らはみな法輪功や迫害の真相を伝えたために留置場に入れられ、そのほとんどは7年から18年の刑が言い渡された」という。

 オリンピックは中国共産党がいっそう人権を踏みつける口実

 法輪大法学会のスポークスマンの周立敏氏は8月1日国会山荘での発言で、人々を2008年まで引き戻した。周氏は、「オリンピックに備えて、中国共産党は法輪功に対して所謂「厳打」を行い、去年の12月から今年の7月7日まで、29の省と自治区の主要都市で、およそ8千83人もの法輪功修煉者が不法に連行された。法輪功修煉者が拘禁中に迫害され死に至った実例は、以前より更に頻繁でしかも高速化した。数多くの法輪功修煉者は労働教養所の中でオリンピックを過ごし、彼らはそこでいつも残虐な拷問を受けることになる」と述べた。

 周氏は、「大多数の人はこの迫害を見ることはできない。それは真の情報が中国で封殺されたからです」と指摘した。

 「法輪功迫害真相調査連盟」(CIPFG)」のキャシー・ギリス(Kathy Gillis)氏はメディアに「オリンピック・キャンプの外の残虐な拷問—中国労働教養所ガイドブック」を推薦した。あの小冊子はオリンピック施設から数里離れた7つの悪名高い労働教養所を詳しく説明してある、という。

 キャシー・ギリス氏は、「国連の拷問報告によると、中国で拷問を受けた中の66%が法輪功修煉者です。オリンピックのために、中国共産党は民衆を迫害し無関心を操り、人権護衛の旗を立てて、彼らの恐ろしい人権を踏みつける悪行を隠して、法輪功を『中国反対』、『政治に関わる』、『邪悪』、『テロリズム』等と誣告して罪に陥れている」と指摘した。

 キャシー・ギリス氏は、「スポーツ選手たちが成功を祝う時、彼らから何キロも離れていない労働教養所で残虐な拷問を受けた法輪功修煉者とその他の権利保護の人の声を取材することができる。彼らの声を外に伝えることは、決して我々地球の公民の義務であるだけでなく、本当のオリンピックの精神を実践することでもあります」と語った。

 2008年8月4日

(中国語:http://www.minghui.ca/mh/articles/2008/8/2/183263.html

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