監獄で不法に拘禁されている父よ、今日も無事ですか
(明慧日本)両親に最後に会ったのは、今から14年前のことだ。もしこれが最後と分かれば、きっとアメリカへ行かなかっただろう。14年間の悲しみを伴った生活は、両親のことで心がいっぱいだった。民主国家のアメリカにいても心の晴れる日はなかった。
両親は9年間ずっと中国共産党の迫害を受けてきた。人が言う現在の中国の繁華とは、無数の家庭が壊されたことの代償だ。我が家もその惨めな家庭の一つである。
父は学識の高い物理学の教授で、母は明るくて教養がいい。二人は40年の夫婦生活を幸せに過ごしてきた。小さいころは貧乏だった我が家だが、家庭の温かさは何一つ欠けていなかった。そして、大きくなって弟が北京へ行き、私はアメリカへ渡った。そのとき、両親が法輪功と出会ってから修煉を始め、健康な体に変化しつつあった。そして、いかに良い人になるかを目指して修煉を精進していた。
修煉で自分を修め、道徳の向上を実践した両親の姿を見てきた。法輪功の素晴らしさに感動した。自分も両親と法理の交流で返本帰真に向かい、和やかで静かな心を味わうことを覚えていた。
中国共産党は1999年7.20から、江沢民政権の一方的な主張で法輪功に大規模な弾圧を加えた。そして、たくさんの善良な家庭が押し潰され、我が家も一瞬にして崩壊した。当時、迫害の下で人の命が簡単に奪われる事態となっていた。大勢の「真、善、忍」を信念とする法輪功修煉者が拷問され、命を失った。私の両親も迫害され、9年間ずっと行方不明だった。
2004年、姿が消えたままだった両親が突然、どこからか釈放されて戻ってきた。しばらくすると、北京オリンピックの開催前にまた大規模な迫害が始まった。2008年7月16日夜10時ごろ、いきなり約20人ほどの公安が家のドアを破壊して侵入してきた。そして、「オリンピックを維持する」と言いながら、両親を強制的に連行した。
しかし、なぜ「真、善、忍」を信念とする老人を捕まえるのか? なぜ苦しまなければいけないのか? 道徳を向上することで自分を律した二人には何の罪があって禁錮を受けなければいけないのか? 共産党政権のやることに納得できない。
9年間で3000人以上の法輪功修煉者が殺害された。犠牲者は赤ちゃんから年寄りまでの無差別殺戮だ。恐怖に覆われた両親はどんな迫害を受けても、信念を守って邪悪に屈しない。私の親は白髪の老人なのにひどい苦痛を受け、心が痛むばかりだ。現在のような時代に、中国共産党が残酷な迫害を行っていることがあまりにも不思議で仕方ない。
中国共産党の迫害を一刻も早く停止させないと、苦しむ人は永遠に続く。両親は体の苦痛に耐えながら、自らの信念を世に示した。邪悪な共産党に従う人よ、あなたはまだ目を覚まさないのだろうか? 邪悪の悪事を無視する人よ、それは善良を押し潰すと同然な行為である。尊敬する中国人よ、勇気を出して皆で共産党に向かって「法輪功への迫害を停止せよ」と声を上げよう。
2008年8月20日
(中国語:http://www.minghui.ca/mh/articles/2008/7/26/182804.html)
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