オリンピック施設の近くで行なわれている虐殺
(明慧日本)オリンピックの前夜、「法輪功迫害真相調査連盟」は『北京での法輪功の鎮圧に対する記者のルートガイド』を発表した。この中では、北京駐在のメディアの記者のために、6都市のオリンピック施設付近の労働教養所で大量に法輪功修煉者を拘禁・迫害していることへの情報を提供している。また海外の記者に対して、法輪功修煉者の中国でこうむった迫害の理解を助けている。このガイドでは、北京、青島、上海、天津、秦皇島と瀋陽市街内、そして近郊地区の7つの労働教養所について詳しく記載してある。
中共の法輪功修煉者に対する9年の迫害の中で、遼寧省瀋陽市は今までもきわめて血生臭い迫害の惨事を見せつけてきた。
一、残酷な遼寧省馬三家労働教養所
瀋陽市郊外にある遼寧省馬三家労働教養所(女性第二所)は、中国大陸の他地区の法輪功修煉者を拘禁する労働教養所である。刑務所とある程度異なっているのは、法輪功修煉者を迫害するために特別に設けられた労働教養所であることだ。女性第一所にいるのは、麻薬患者、泥棒、売春婦、ごろつき連中の犯人など、法輪功修煉者を迫害する者で、それ以外はすべて女性法輪功修煉者である。1999年10月から馬三家労働教養所(女性第二所)は、中共政権がとりわけ厳しく遼寧省の法輪功女性修煉者を洗脳・転向し、残虐な拷問を行うのに使われている。馬三家労働教養所の邪悪な「転向に仕向ける手口」は絶えず全国に広められている。陰険、悪らつで残虐な所長・蘇境(女性)は、中共の江沢民のグループに「模範的である」と推挙された人物である。彼女は中国全土でその邪悪な手口を広めている。中共の江沢民のグループは巨額の賞金を出すことで蘇境を激励し、それによって中国全土の迫害を行っている。
9年来、馬三家労働教養所では、拘禁された法輪功修煉者はすでに数えきれなくなった。彼女たちの中には高学歴の女性や還暦近い老人の他、まだ年の若い少女もいる。彼女たちは「真・善・忍」を信奉しており、それゆえに虐げられてもやり返すことはない。法輪功修煉者の中には、馬三家労働教養所で迫害されて死に至ったり、気が狂って不具になる者もいる。馬三家労働教養所の良心を完全になくしたことで有名なのは、18人の法輪功の女性修煉者が服を脱がされ、男性の牢獄に放り込まれたことだろう。
今回の北京オリンピックで、中共政権は疑心暗鬼になり、びくびくしている。中共政権は、北京に来る海外の記者の調査を未然に防ぐため、オリンピック開催前に京城の労働教養所内に拘禁した法輪功修煉者をこっそりと地方に移送した。近頃、明慧ネットが報道したニュースによると、これらの法輪功修煉者は秘密裏に山西・内モンゴル・遼寧省の馬三家労働教養所に送り込まれている。オリンピックの試合がある瀋陽市で人々の注意を引くのは、馬三家労働教養所が大量に北京で法輪功修煉者を不法逮捕したことだ(その中には、北京の大法修煉者・張連英さんがいる。張連英さんは欧州議会の副主席、エドワード・マクミラン・スコットさんが関心を持ち、救援を呼びかけている)。このような中共政権の「重視」の中、遼寧省馬三家労働教養所(女性第二所)はますます悪事を働き、この迫害の中で重要な役割と迫害手段の残酷性を演じていることが分かる。
二、邪悪な瀋陽市蘇家屯の秘密収容所
瀋陽市蘇家屯区は、沈陽城の南にある。2006年3月、かつて1人のジャーナリスト「ピットさん」と、もと「沈陽蘇家屯・遼寧省の血栓中西医学結合病院」の従業員「アニーさん」は協力することで、一つのニュースを報じた。瀋陽市蘇家屯の秘密収容所では、主に法輪功修煉者を迫害することが多くある。この収容所は、沈陽蘇家屯にある遼寧省の「血栓中西医学結合病院」の地下に設置されている。ここでは「死体を焼却」することがあり、また多くの医者も在籍している。ここでは少なくとも2003年までに、すでに6千人の法輪功修煉者が拘禁されているが、ここから抜け出せる法輪功修煉者は誰もいない。「真・善・忍」を固く信じ、信念を放棄しない法輪功修煉者を、中共はこの地で苦しめるとともに、死ぬほどいたぶってきた。事実確認によると、後に生体解剖で臓器を摘出して転売、暴利をむさぼっていることが判明した。さらに法輪功修煉者の死体を焼却して痕跡をなくしていることも分かった。
2006年7月6日、カナダのもとアジア太平洋司長で国会議員のデビッド・キルガー氏と、有名な人権弁護士、デビッド・マタス氏の「二人の独立調査団」がカナダのメディアに向けてレポートを公表した。タイトルは『中国における法輪功学習者を対象とした臓器狩りの告発に関する調査報告』である。このレポートでは18種の証拠と反証により、結論を導きだしている。中共による法輪功修煉者の不法な生体臓器摘出の非難告発は、まさに真実のものなのだ。1999年来、中共が行う法輪功修煉者に対する生体臓器摘出・売買(心臓、腎臓、肝臓、角膜を含む)の大規模な暴行はずっと存在しており、今なお継続している。調査員は中共を「かつてないほどの邪悪さである」と言っている。
2007年1月31日、半年間の調査をかけて、カナダの調査団が国会での公表後、再びレポートを発表した。改訂版である『血生臭い臓器狩り……中国における法輪功学習者を対象とした臓器狩りの告発に関する調査報告』である。このレポートでは、すでに報告済みの18種の論証方法を33種に拡充することで、今まで実証してきたことをよりいっそう揺るぎないものとしている。レポートでは「法輪功修煉者の臓器狩りは、中共のより多くの病院と軍隊の病院が普遍的かつ系統的に関わっているものだ」と述べている。
調査員に「かつてないほどの邪悪さである」と言わしめた、邪悪な瀋陽市蘇家屯の秘密収容所に真実は存在した。法輪功修煉者の生体臓器狩りが国際的に暴露されてから、中共は犯罪を覆い隠し、3週間の間に犯罪の現場をうまく処理した。そうしてようやく「調査に来ても構わない」と言ったのだ。しかし、今日まで「法輪功迫害真相調査連盟」のメンバーが中国に入国申請を行っても、邪悪な中共はこれに恐れおののき、入国申請を許可することはなかったのである。
三、国内外を驚かせた顔面電撃と謀殺
2004年5月7日、瀋陽の法輪功修煉者の高蓉蓉さんは、大法への信念を曲げなかった。瀋陽市竜山労働教養所の悪らつな警官・唐玉宝と姜兆華は、信念を曲げない高蓉蓉さんに対して連続7時間もスタンガンで電撃を加えた。このため高さんは顔面をひどく傷つけられた。高さんの顔面は悲惨で見ていられないほどだった。世界中で暴露された高蓉蓉さんの傷つけられた顔面写真……これは中共にとってもまさに「動かぬ証拠」となった。そのことで邪悪な頭目・羅幹がコントロールする中共政権の政治法律委員会と「610弁公室」は、瀋陽市と遼寧省の検察院の上層部にプレッシャーをかけた。そして、法医学者による高蓉蓉さんの負傷の調査報告について「高さんの顔面電撃事件がすでにあったこと」をひた隠しにした。このようにして高さんを引き続き迫害したのである。
2005年3月6日、一度救出された高蓉蓉さんは、再び不法に連行された。高さんが自由を得た当時のこと、公安部の周永康は高さんが脱出事件を起こしたと勝手に決めて、これを「26号重大事件」と名付けた。「610弁公室」の頭目・羅幹は、自ら手を下し、報復を行った。司法関連の1人が証言している。「羅幹が指示した(高蓉蓉さんにスタンガンで電撃を加え、顔を傷つけた)この事件は、国際的影響があまりにも大きいのですが、羅幹は「うまく処理しろ(こっそり迫害を強めろ)」と指示したのです」 高さんは不法連行された後、極秘裏に悪名高い馬三家労働教養所に拘禁された。高さんは世と隔絶されたまま迫害を受け、虐殺されるに至ったのだ。
2005年6月16日、馬三家労働教養所は高蓉蓉さんを瀋陽大北監管病院から“医大病院”に送った。こうして高さんは迫害によって死に至った。高さんは呼吸器をつけたままで、身体中の臓器も衰弱していた。高さんは骨と皮を残すほどにやせこけていたのだ。“医大病院”の医師がこう言った。「高蓉蓉が来た時には、危篤に陥っていたのだ」
高蓉蓉さんがさらに不法連行された時、年を取った両親はずっと娘を探しており、馬三家では娘に面会を申し込んでいた。高蓉蓉さんが“医大病院”に送られた後、馬三家の悪らつな院長は再びこの老人たちをだまし、報道を封鎖した。そして高さんが亡がらになってから、ようやく家族と面会させたのだ。高蓉蓉さんの遺体は瀋陽市の文官屯葬式館内に置かれた。高さんの冤罪は晴れぬままだった。
四、オリンピックを口実にした迫害と虐殺
2008年の5月下旬、中共の政治・法律の頭目・周永康は、瀋陽などへと逃げ回っていた。周永康は極秘命令のもと、瀋陽市で50人の法輪功修煉者を不法に逮捕、5月24、25、26日の3日間で瀋陽市の各地の法輪功修煉者に対する火蓋が切られたのである。中共当局のメンバーは、東陵区で一晩で24人の法輪功修煉者を不法に連行した。現在、瀋陽市の近くで不法に連行された修煉者は、少なく見積もっても40数名はいる。関わった犯人が多いのは、公安・国安部門のメンバーである。
さらに人に激しい怒りを覚えさせるのは、次の事例である。2008年7月3日の晩、遼寧省瀋陽市の法輪功女性修煉者・陳玉梅さんは、大東区長安派出所の悪らつな警官によって暴力的に不法連行され、殴打された。これにより陳玉梅さんは意識不明のまま、7月4日の夜に死亡した。年齢はまだ48歳だった。463病院の医者は陳さんの家族に対してこう言った。「すべて手は打ちました」
2008年7月3日の晩、瀋陽市大東区長安派出所の悪らつな警官は、滂江街の陳玉梅さんの団地近くで陳さんを強制連行しようと思い、殴ったり蹴ったりすることで、その場で陳さんを意識不明にさせた。その時、多くの通行人がこの悪らつな警官の暴行を目撃し、証言している。7月3日の晩9時、1台のパトカーが陳さんの家に来て、家族を団地外に停まった救急車まで呼び寄せた。家族は陳玉梅さんであることを確認したが、その時にはすでに意識不明となっていた。救急の担当者は「病状はとても深刻です。すぐ入院しなければいけません」と言った。この時、パトカーの者たちは責任を負うことが恐くなったようで、すでに逃げ去っていた。聞くところによると、これらは大東区長安派出所の者たちである。その時、パトカーには悪らつな警官が5、6人いた。家族は陳玉梅さんを463病院に運んだ。診断結果は脳の血管の大量出血であった。陳さんには緊急手術が施された。家族は方々から親族を呼び寄せた。手術には1万元の手術費を集める必要がある。緊急措置のための費用も2万元近くかかった。もともと質素な生活をしていた陳さんの家にとって、これはさらに大変な負担となった。
4時間の手術を経た後、陳玉梅さんは重症病棟に送られた。しかし、陳さんはずっと意識不明のままだった。この時、家族がようやく陳さんの腕・足の上部の青紫の傷に気づいた。そこには地面に深刻な擦り傷を負った痕跡を見つけることができた。また殴打されたため、脳の血管から大量に出血したことを見抜くこともできた。医者は「打ったのだ」と言い、ある者は「ぐっと引っ張ったために転んだのだ」と言った。陳玉梅さんは7月4日の晩、8時30分に冤罪が晴れぬまま死んだ。遺体は急いで火葬された。
家族が陳玉梅さんを病院に送っていくのと同時に、これら残虐非道な警官らは、陳玉梅さんの家(団地の自転車置き場)をぐるりと取り囲んだ。一群の悪らつな警官は家族の出入りを許さず、不法に家財を差し押さえ、ノートパソコン1台とDVDプレイヤー1台、そして数千元の現金を奪っていった。
1人の健康で善良な人が、このようにして24時間もしないうちに中共政権の悪らつな警官らによって命を奪われてしまった。家族によると、陳玉梅さんは30分にもならない外出で、この災難に遭ったと言う。陳さんが迫害されて死に至った後、地域住民は「派出所が陳の旦那や娘、娘婿を追い払うと言っているぞ。彼らをそこに住まわすなよ」と脅していた。「肉体上で消滅させ、経済的に壊滅させる」の号令のもと、中共政権はとりわけ法輪功に対する非人道的かつ邪悪な政策で迫害を行っている。陳玉梅さんの家族は瀋陽市大東区長安派出所の悪らつな所長に脅され、迫害を受け続けている。
遼寧省瀋陽市は、中共にとって実は中国における法輪功迫害の1つの縮図に過ぎない。中共の法輪功修煉者に対する残虐非道な拷問・虐殺が、中国の各オリンピック施設の遠くないところで、まさに四六時中、発生しているのだ。
2008年8月24日
(中国語:http://minghui.ca/mh/articles/2008/8/22/184533.html)
明慧ネット:jp.minghui.org
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