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「世界中国料理競技大会」アジア太平洋地区初戦、申し込みが殺到(写真)

(明慧日本)正統的な中華伝統の飲食と料理の道を発揚し、中国の深い飲食文化を伝承することに力を尽くすため、新唐人テレビ局の主催する第1回「世界中国料理競技大会」アジア太平洋地区の第1回戦は、来る2008年9月20〜21日に台湾高雄観光料理学院で開催される。現在台湾地区だけで試合に参加する人数はすでに100人に達している。

 
世界中国料理競技大会審査委員長、元国家特級調理師・曲運強氏

審査委員・章君安氏は、中国料理は「味」を重んじて、食器等の飾りは程々にしてよいと強調

試合の参加者には、料理学校の教師や学生、数十年も料理の経験を積んできた主婦、ホテルの料理長、および美食界で名声を誇る大コックも参加する。大会マネージャーの劉祖保氏によると、アジア太平洋地区の大会であるため、日本、香港、シンガポールおよびインドネシア等の選手の申し込みもあるという。情報によると、各界および業界の専門家たちはすでに選手の育成訓練に積極的に取り組み、優勝を目指して努力している。

  試合は中国料理の技巧に最も深い影響をもつ四川、広東、山東、淮揚および東北菜の5つのメイン・ディッシュの中から基準に達するものを選び出す。入選者は来たる11月アメリカ・ニューヨークでの決勝戦に参加することができ、世界各地の中国料理の名手と競い合う。まず1回戦で5つのメイン・ディッシュから1人ずつを選出し、映画『グリーン・デスティニー』の中の青冥劍の鑄劍大家・郭常喜氏から「宝刀」(コック専用の包丁)が贈呈される。試合では未だ知られていない「新しい料理の神」を探し出すことが期待されている。

  試合は味覚、美感、質感、栄養と衛生の4つの部分に分けて採点する。大会のアメリカ審査委員長で元国家特級調理師である曲運強氏は、「食は位置付けがなく、口に合うものが貴重品」、「料理はそれぞれの格調があり、一つ一つにその味が違う」という。鮮明な個性を持った四川料理は、辛さにしてもそれぞれ異なったレベルのものがあり、処理の手法も様々である。しかし台湾の気候条件に合わせて、辛すぎることをさけて、少し砂糖を入れて辛さを落とし、かえって新鮮さを促す作用を増やすこともできる」と語った。

  審査委員の章君安氏は、中国料理はまず「味」を重視する。そのため食器等で華麗に飾りすぎる必要はなく、純正で、味を際立たせることが採点上で最も重要なポイントだと強調した。

  新唐人テレビ局が正統的な中華美食文化を推進することに尽力することは、伝統の元の風味そのままを堅持する潮州料理の先輩コック・姚兆旋氏を感動させただけでなく、10数年のコックの経験を積んだ参加者・朱氏に一人前のコックである自覚を持たせた。

 升財麗禧ホテルの料理長・許景川氏は、5つのメイン・ディッシュを揃えることは容易ではなく、探し出すためにかなり力がいったという。同氏は、中華料理は広くて深い、1人の料理人として技術と知識上で絶えず学ぶことが必要だ、と語った。

  スポーツ選手だった游正雄議員は、かつて試合のために40数カ国に行ったことがあり、彼はすべての国にほとんど中華料理レストランがあることに気づいた。興奮気味の彼は、かつてスウェーデンの街でレストランを経営する一組の台湾夫婦に出会ったことを皆と分かち合った。彼は、政府機関はこの活動を支持し、台湾全島に広めるべきだという。

  今回のアジア太平洋地区の第1回戦の授賞式は高雄国賓ホテルで行われ、その時5つのメイン・ディッシュも出され、新唐人テレビ局が主催するその他の8大競技のチャンピオンも出席して、来賓のために演出を行う予定になっている。

  新唐人テレビ局理事・黄慶賢氏は、中国は土地が広く産物が豊富で、中国人は飲食を重んじており、各地は異なった食材と現地の生活スタイルによって、それぞれ特色を持った美食を生み出している。同氏は世界各国へ行った時様々な料理を味わって来て、今の料理はもはやそれほど本場のものでなくなったことを発見した。例えば四川料理を広東料理に混ぜる等。新唐人は今回の料理大会は中国の正統的な飲食文化を世界に推し進めることだ、と述べた。

  2008年9月19日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2008/9/16/186019.html