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まだどれほどの大根基の人が真相を知らないのか


文/四川省の大法弟子

(明慧日本)この12年間の修煉を通じて、実は師父はいつでも私たちの身近にいらっしゃいます。私と家族の修煉を見守ってくださっているとつくづく感じています。師父は法を正す時期の大法弟子のために美しい未来を切り開いてくださっているだけでなく、宇宙全体の衆生のためにも、そして、将来世間に生き残る生命たちのためにもすべてを創始されていると感じています。ここで、私が経験した実話を同修の皆さんにお伝えしたいと思います。

 今年7月のある日、幼馴染の小楓君が突然私の家にやってきました。一見すると彼は以前とは全く変わっていました。昔の彼は大変苦労をし、1989年の天安門事件の時に防犯カメラに映っていただけで逮捕され、5年間も刑務所に入れられていました。刑務所では言葉で言い表せないほどの苦労を強いられ、釈放後は横柄になり、暴力団の仲間入りをしました。その結果事件を起こし、喧嘩でカッーとなって相手を殺してしまい、4年間刑務所で服役したのでした。出所後も自分はマフィアとして生きていくしかないと人生を諦めていたそうです。

 ここ数年間、彼が何度か私と連絡を取ろうとしたことがありましたが、私自身あまりにも色々なことを考えすぎた結果、彼と合うのを拒否してきました。今日の突然の来訪で、私は実に驚きました。彼によると、彼の家族がもう以前の道には戻らないように何度も懇願したことにより、今度は本当の男になる決心をしたそうです。今年の始め頃、彼は2ヶ月も部屋に閉じ込もり、今まで歩んできた道を振り返って見た結果、今までの悪習を直し、マフィアから足を洗い、新しい生活を始め、正々堂々とした人間になるべきだと考え直したそうです。以前自分が稼いだお金は汚いお金であり、持っていると不安なので、数日間で全部使い切ったと言いました。今は定職につき、稼いだお金もきれいなお金だから安心して使うことができるとの事です。彼の話を聞いて私はうれしく思いました。 

 この時、私たちも彼の突然の来訪は決して偶然ではないと感じました。機会は得難いものです。そして彼に真相を伝え始めました。しかし、あまり聞こうとせず、あまり深入りしないようにと警告までしてきました。突然彼の話題が変わり、自分の心の中には一年以上も解けないものがあると言い、その間大勢の人に対策を求めましたが、回答が得られないまま、自分の家族にも打ち明ける事ができないでいるというのです。

 実は、一年ほど前から彼の体の中では二つの勢力が対抗していたといいます。一つは正の力で、彼に幾度も良い人になるように勧め、機縁は得難いものだから、今やり直さないともうチャンスはなくなるのだと教えてくれるのです。耳元では一つの声が聞こえ、千万年も待ち望んだ「大法」がどんなものかを探しなさいと教えました。彼はそれを捜し求めましたが、回答が見つからず、ネットカフェに入り浸るようになりました。するとまたその声が「玩物喪志、玩物喪志」(訳者注:道楽に深入りして本来の目標を忘れるという意味)と言いました。このような声が頻繁に耳元で聞えるので、彼はお寺に行って回答を見つけようと思ったといいます。お寺に行くと、「佛」の字と「佛像」が彼に寄ってくるので驚いたものの、どうすればよいのかも分かりませんでした。彼が徐々に善に向けて進むと、違う空間の良くない要素が彼を地獄へひっぱり込もうとし、彼が良い人になるのを妨げようとするのです。一つの声が彼に「地球を壊滅させろ」などと言ってくるが、まだ彼の主意識がはっきりしているので、その声に対して、「中国人は生き延びる、私はそのような事はできない」と言いました。これらの他空間のよくない要素はさまざまな手口で彼を妨害してきます。彼が私に会いに来る前も、「行ってはいけない、行くとお前を死刑にしてやる」と脅してきましたが、彼は心の中で「私はなんと言っても行く、必ず行く」といい、そして彼は私の家にやってきたのでした。

 彼はこの一年間の経歴を述べました。彼が最終的に正しい道を選択できたのは、彼に残っている善なる一面が多くを占めたからだと思います。彼はこの期間中にさまざまな状態が表れたといいました。我々大法弟子から見れば、それは、師父のおっしゃった「気功態」の状態でした。彼はベッドに横になると知らないうちに浮き上がり、自分の体を見たことがあるといいました。またある時にはとても高いところで地球を見下ろすと、地球はとてつもなく小さくなっていたと言います。さらにあるときには自分がどこそこの空間にいるような感じがしたといいます。彼はこの事は他の人には一切口に出したことがなく、我々から見れば、これらの気功態は師父が法の中で述べたことがあるので、さほど不思議に思うことではなく、彼はただ自分の次元でその一部を見たのに過ぎませんでした。しかし、彼にとってはすべてに説明が付かず、どうしたらよいのかわからない状態だったのでした。

 その日、彼の思想は突然水門の扉が開いたように一気に解放されました。同時に他の空間のよくない要素も彼に妨害を働き、彼を引っ張っていこうとしていました。彼は必死になってそれを排斥し、我々にも今の状況が見えるのかと聞いてきました。突然の妨害に対し、我々は彼に今すぐ中共邪党からの脱退を勧めました。真相がわかった彼は、自ら丁重に「悔悟」の名前で脱退声明を書きました。私の母は真相が書かれた小さなカードを彼に渡し、早く「法輪大法好」、「真善忍好」を唱えるように言うと、彼は両手で受け取り、心の中で絶えずそのとおり唱えました。私と母は片手を立て、正念で彼が真相を得るのを妨げる邪悪要素を除去し、妻は目を開けたまま彼が指している右半身(邪悪要素が集中している場所)に向けて強大な正念を発し、邪悪の妨害を取り除き、師父のご加持をお願いしました。突然彼の体がビクッとして右側に動きました。妻が本能的に彼を引っ張ると、彼は邪悪生命が今彼を必死に引っ張っているが、彼も必死で抵抗していると言うのです。実は彼が我が家に足を踏み入れた時から、彼の右半身には大量のよくないモノが集まっていましたが、右肩の上を除けば今は大分よくなったと教えてくれました。

 私たちはまた十分間の正念を発しました。それはまさに正邪の大戦のようでした。その時私たちは、これは唯一大法のみが解決できると感じました。妻が『転法輪』を持ってきて一冊を彼に渡すと、読み始めました。妻が読むとき、一文字も漏らさず目で読むように彼に告げ、彼の心の結びを解くにはこの方法しかないと彼に告げました。そのまま、彼は二十数ページまで読み進み、とてもよい感じでした。用事でしばらく出かけて夜にもう一度来ると約束しました。

 夜になると、約束どおり彼がやってきました。部屋に入るや否や、午後にここを離れた時からとても気持ちよく、彼はずっと「法輪大法好」、「真善忍好」を口の中で唱えていたようです。唱えると金の粉のようなものが彼の額に「卍」を書き、胸にも書いてくれたそうです。彼はとても興奮して、この一年間ずっと一人の声が聞こえ、心の結びを解いてくれる人を探しなさいと教えてくれていたと、私に言いました。その瞬間、私は師父の慈悲を感じ、この世の中のすべての縁のある人を、師父はずっと見守っているのだと分かりました。私は彼に「この機縁を大切にしてください。これはあなたが千万年も待ち望んでいたものだから、見逃さないでください。師父の『転法輪』を一冊差し上げます。この本は天書だからくれぐれも大事にしてください」と告げ、彼に本を渡しました。彼は服で手をこすると、両手で本を受け取り、必ず大切にすると約束してくれました。

 彼のこのしぐさを見ると、私は涙があふれ出て、これは本当に師父の洪大な慈悲で、かつてこれだけ良くない行為をしていた人間をも改心させることができたのです。同時に私たちも修煉に対してもっと自信がつき、この過程において心性も向上できたのです。

 ここで、私は同修たちと励まし合いたいと思います。時間に執着せず、いろいろな変化にも執着しないようにしましょう。すべてが順序良く段取りされており、一歩一歩に師父の無量の慈悲が注ぎ込まれているのです。世間の衆生の中にはどれほどの縁のある人がまだ法を得られないままでいるのでしょうか。まだどれほどの大根基の人が真相を知らないままでいるのでしょうか。師父の心の中にはすべての衆生が入っておられます。これは我々がまだもっている人心では計り知れないもので、体得することもできないことです。法に符合しないいかなる一念を動かすだけでも、師父の慈悲なる按排に対する裏切りではないでしょうか。同修たちよ、師父が切り開いてくださったこのすべてを大切にし、最後の段階の一歩一歩を着実に進み、師父のわれわれに対する期待に背かないよう、師父について家に帰りましょう。

 個人の悟ったものにつき、慈悲なるご指摘を願います。

 2008年10月5日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2008/9/15/185927.html
(英語:http://www.clearwisdom.net/emh/articles/2008/9/26/100954.html