情への執着が、自分も他人もだめにする 文/中国大陸の大法弟子
(明慧日本)明慧ネットに載せられた「スパイの問題を正しく認識し、対処する」を読み、大変勉強になりました。ここでまた別の角度からスパイの問題を補足しようと思います。
同修・甲は年配の女性で若い頃たくさんの辛酸を嘗めたのですが、今大法を修煉しとても精進しています。また地元では法輪功を修煉する善い人として有名です。邪悪も彼女が修煉者であることを知っており、派出所はよく彼女に嫌がらせをしました。彼女の隣人に五十歳くらいの婦人・乙がいますが、甲はよく大法の真相を伝え、乙も大法のすばらしさが分かり、大法を認めていました。当初、邪悪に甲の行動を監視するように頼まれたとき、乙は、「善人の甲を監視するなんておかしい」と、きっぱり断ったのです。後でこのことを甲に伝えると、甲はとても感動しました。二人はそもそも仲が良かったし、古くからの付き合いですから、甲の乙に対する情はますます重くなり、大法の真相が分かる良い人だからよい付き合いをしなければならないと思いました。例えば、自分の畑で取れたねぎをあげるとか、ラーメンを食べる時に乙の分まで注文するなどです。更に、一日でも会わないと気がすまなくなり、毎日乙のもとを訪れては自宅に置いてある真相資料のことまでも話すなど、口を修めることをおろそかにしました。
我々はすでに知っているのですが、この迫害は旧勢力の按配した大法弟子に対する邪悪な試練なのです。このように、甲は常人に対する依頼心が生じてしまい、同修よりも乙を信用し、口を修めること無く重い人情で対処したのです。そのため、旧勢力にこの隙に付け込まれてしまったのです。大法弟子に試練をあたえる目的を達成するためには、旧勢力は常人をだめにしても惜しみません。派出所や地元の居民委員会は、都市部への夫の戸籍の移動と、八十歳になる母の年金の手続きを条件に乙を誘惑しました。普通の人にとっては、戸籍を田舎から都市へ移すには人脈を使ったり、金銭を使ったりしなければならないし、年金があれば毎月何百元ものお金がもらえますから、大きいことなのです。乙はこの誘惑に負け、大法を支持する常人からスパイに変わってしまいました。陰で甲の様子を探るようになり、しまいにはどんな真相資料があるのかまで邪悪に密告してしまいました。派出所は乙からの情報に基づき甲を再度不法に労働教養所に強制連行したのです。そのことを甲が知ったのは捕まってからです。
乙は、昔大法を支持していた時はとても元気でしたが、スパイになって悪事を働いたため、現世での報いで交通事故に遭い足が不自由になりました。更に危険なのは、もしこれからも乙がまだ悟らず大法に対する損失を挽回することがなければ、法理に基づいて彼女は淘汰されてしまうことになるのです。
甲は、労働教養所から戻ってきたあと、乙に裏切られたと言いました。また、もともと乙は良い人だったのに後で悪くなったと言い、付き合いもなくなり、会っても挨拶する程度でした。甲のこのような行動はやはり常人の理でこの問題を見なしているからだと私は思いました。
我々は皆知っているのですが、一人の常人が「法輪大法はすばらしい」と叫んだだけでも、師父は見守ってくださるのです。乙はもともと大法がすばらしいと分かっているのに、どうして後になって悪くなったのでしょうか。この事件の経緯からすれば、それは甲の執着心に旧勢力が隙に付け入ったからではありませんか。その結果、常人を壊滅の瀬戸際に立たせると同時に、自分も不法に労働教養所に連行されることになり、衆生を救い済度するのに多大な損失をもたらしてしまったのです。もし甲が乙に対して重い情ではなく慈悲心で対処し、困難があれば手伝いますが、それに執着せず、自分がやるべき三つのことをよく行うようにすれば、このようなことも避けられたでしょう。
もちろんここで言う「スパイ」とはもともと良い人を旧勢力がだめにしたタイプであり、一般的に言う一途に邪党に付いている救いようのないスパイのことではありません。だから、スパイによる迫害がすべてこのような状況ではないということをよく分かってほしいのです。しかし、迫害の情勢はとても複雑であり、大法弟子としては油断してはならず、法を師にして、いかなることも大法に照らして行うようにしなければなりません。そのようにして初めて、邪悪を解体し、自分の道を正しく歩めるのだと思います。
その他、学生である同修はクラスメートとの友情が厚く、いつも世間話をしたり、町をぶらついたりするとか、親戚どうしである同修の間の情が重かったり、常人の友人や同修との情が重かったりするという現象もありますが、それも取り除かなければならない執着であると思います。大法弟子の時間はとても大事なので、最大限に常人の状態に符合するようにし、主に三つのことを行うために時間を使うべきであると思います。
個人の考えですが、不足がありましたら、慈悲なるご叱正をお願いします。
2008年10月7日
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2008/9/11/185624.html)
明慧ネット:jp.minghui.org
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