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自身の経験から悟った学法の重要性


文/大陸大法弟子 北方

(明慧日本)去年、私は真相がわかっていない村人の通報で、邪悪な中国共産党当局に不法に逮捕され労働教養所に監禁されました。何故自分が逮捕されたのか、どこに漏れがあったのか、獄中で何度も何度も原因を探してみました。その結果どう考えてみても原因は一つでした。学法が断然足りていなかったのです! 長い間、『転法輪』を読むと眠気に襲われ、頭に入らないことが多かったのですが、内心ではどうにかして、必ず『転法輪』を暗記しようと決心していました。

 しかし、数年来学法を重視しなかった私にとっては、『転法輪』を暗記することは至難の業でした。内容はともかく、タイトルさえ思い出せないのです。ちょうどその時、年配の大法弟子に接触する機会を師父が与えてくださいました。当時、私たちは一緒に強制労働を強いられていました。「『転法輪』の暗記を朗読してあげましょうか」と彼が言うのです。私は驚きとうれしさが交差して、うなずきました。そして彼が私に第一講の第一節「本当に高い次元へ人を導く」を朗読してくれたのです。それを聞きながら私は涙が止め処なくこぼれ落ちました。第一節を読み終えると、彼は「ここまでしか暗記できてないので、あなたも自分でよく思い出してみなさい」と言いました。

 その後、『転法輪』の内容を思い出しながら暗記をすると、慈悲なる師父はまた私に二人の同修を按排してくださいました。一人は中高年の方で、この方は本当にすごい方でした。ユダ(法輪功修煉者であった人が迫害に耐えかねて法を捨てて裏切った人)に監視されながらも隙をみて四日間、夜のわずかな時間に『転法輪』を暗記して最初から最後まで朗読してくれたのです! この暗記の朗読を聞いて私も奇跡的に『転法輪』を暗記することができました。もちろんすべてが原文とおりではありませんが、ほとんど思い出すことができたのです。

 それ以来、私は一回一回『転法輪』を暗記し、時間毎に発正念をし、発正念が終わるとまた暗記を始めました。当時同じ部屋には小弟子が一人いました。彼も『転法輪』の暗記ができますが、肝っ玉が小さく、あまり暗記しようとしませんでした。しかし彼は他の人が学法を怠けて、邪悪のテレビ番組を見ているのを見かけると、自分のことのように心配して周りを行ったり来たりしながら「そんなことすると目先の渇きを治すために毒を飲むのと同じですよ」と言うのです。今思い出してみると、本当に、これまでこのようなよい子(小弟子)には会ったことがありませんでした。他人が精進しないのを見ると自分のことのように焦るのです。

 法の暗記を続けていると、多くの奇跡も起きました。以前読んだことのある武士の小説などに出てくるような、暑さにも寒さにも動じない状態を私も実際体験したのです。その日は天候が突然急変し、気温が急激に下がり、他の人はセーターなどを着ていても寒さにぶるぶる震えていましたが、私はまるで防護カバーを羽織っているかのように全く寒さを感じませんでした。冷たい風が吹いてきても防護カバーに当っているようで、私の身体は、春の日差しを浴びているかのようにポッカポッカでした。

 なんと言っても感慨深く思うことは『転法輪』を暗記することによって、あれだけの執着心を全部放下できたことです。本当に、それにとって変わったものは「慈悲」の心でした。邪悪の不法な判決にも動じない強靭な精神状態でいると、返って釈放されたのです。

 すべては師父の慈悲なるご加護にほかなりません! 偉大なる師父は刻々と弟子たち一人一人を見守ってくださっているのです! 実際のところ、一番の奇跡はなんと言ってもあのような環境の中で『転法輪』を暗記できたことです。決心のある同修は一度試して見てはいかがでしょうか。神の奇跡は本当にその中にあるのです。

 個人の認識につき、不適切なところは慈悲なるご指摘をお願いします。

 2008年10月9日

(中国語:http://www.minghui.ca/mh/articles/2008/10/9/187372.html