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法輪功の修煉者・趙世峰さん、黄鉄波さんの迫害状況

(明慧日本)2008年4月初旬。不法に刑罰を下された黒竜江省の数人の法輪功の修煉者が、中共のメンバーの手によって、呼蘭刑務所から大慶刑務所へと移送され、迫害を受けた。その中の趙世峰さんは大慶刑務所の3大隊に不法に監禁、同じく黄鉄波さんも7大隊に監禁されたのである。

 一、法輪功の修煉者・趙世峰さんの迫害状況

 肇源県新肇村に住む法輪功の修煉者・趙世峰さん(36歳男性)は、中共によって不法に5年の刑罰を下され、大慶刑務所の3大隊に監禁されている。

 2006年9月7日午後、肇源県の新站郡派出所の警官2人と別のもう1人が、街頭で趙さんに声をかけた。「派出所で事情聴取をする」とのことだった。しかし、まったくいわれのないことだったので、趙さんはこの申し出を断った。すると、もう1人の警官が応援の警官を呼んだのだ。趙さんは、悪らつな警官によって、肇源県の農場派出所に不法に強制連行されたのである。その後、趙さんは、師父の法像やテープ・レコーダなどの物品も没収されている。

 現地の公安局は「610弁公室」のメンバーと共に、趙さんに対して迫害を行なった。4、5人が殴る蹴るの暴行を働き、スタンガンで全身に高圧電流を流したのだ。趙さんは、繰り返し行われる迫害の苦しみに喘(あえ)いでいた……。数人の悪らつな警官が、趙さんを押さえ付け、まっすぐにした趙さんの足を強く縛り上げた。趙さんは、身体を動かすことすら、まるで出来なかったのである。趙さんが地面に横たわると、口からはよだれが流れ、眼は充血し、鼻水が流れ出て来た。悪らつな警官は、趙さんを好き勝手に迫害したのだ。悪らつな警官は、動くことすら出来ない趙さんの身体を見ては、皮肉り、罵しった。悪らつなもう1人の警官は、スタンガンで趙さんの顔面に高圧電流を流し、さらにはタバコで目をあぶったのだ。悪らつな警官は、趙さんが意識を失ったことを確認すると、暖気器具に手錠をはめて出ていった。

 翌日、綏化支局の悪らつな局長は、趙さんが回復したことを見ると、趙さんを農業開墾の留置場に移送し、さらに迫害した。綏化農業開墾の眼鏡をかけた身長1.75メートルの刑事は、同地区の「610弁公室」の警官3人と共に、繰り返し、繰り返し、趙さんに迫害を行なっているのだ。そして、この悪らつな輩(やから)は、最初は相談を持ちかけるかのように趙さんに声をかけている。それと言うのも、趙さんの周囲で連絡を取れる人物を探し、強引にその人物を「自白」に追い込むためなのだ。無理やり「自白」しなければ、悪らつな輩は容赦なく厳しく罰するのである。そして悪らつな輩は、電話口でその人物こう言った──。「俺は多くの死刑犯に判決を下したことがあるんだ。自白しない者など、いないんだからなっ! あのハルビンの万家労働教養所で、15人の修煉者が死んたことを、お前も知っているだろう? お前が死ぬ覚悟が出来たなら、俺たちはお前を埋めることすら出来るんだからなっ」。悪らつな輩は、この人物の脅迫を行った後で、さらに拷問まで行っているのだ。

 2007年2月末、極悪なメンバーは裁判所を操り、趙さんに対して5年の刑罰を不法に科した。趙さんは今もなお刑務所で不法に拘禁されているのである……。

 二、法輪功の修煉者・黄鉄波さんの迫害状況

 黄鉄波さん(36歳男性)、ハルビン市阿城区の修煉者。2007年7月24日、黄鉄波さんは、同じ修煉者の黄富軍さん(すでに迫害されて死亡)と共に、松峰地区で真相を伝える資料を配っていた。ところが、かえって悪人に告発され、黄鉄波さんと黄富軍さんは、派出所に不法連行されたのだ。

 悪らつな警官は、黄鉄波さんと黄富軍さんを拷問し、自白を強要した。悪らつな警官は、黄鉄波さんと黄富軍さんの両手をそれぞれ後ろに回した。そして黄鉄波さんも黄富軍さんも、身体を縄できつく縛られたうえ、顔面を足で踏みつけられ、加えて手の甲で顔面を打ち付けられてもいるのだ。その後、この悪人は、何の証拠もなく黄鉄波さんを阿城公安局に移送した。さらに警官・奚井竜は、黄鉄波さんを阿城第2留置場へと不法に連行している。奚井竜は、もと阿城610のメンバーで、何度も法輪功の修煉者を迫害しているのだ。現在、奚井竜は、阿城法制科に勤務している。

 留置場に入れられた黄鉄波さんは、絶食で抗議をした。これに対して、何人かの受刑者は、黄鉄波さんに6日間に渡る野蛮かつ強引な灌食を行ったのだ。しかし、悪人の策は、黄鉄波さんの徹底的な抵抗によって完全に失敗に終わった。悪らつな警官は、再び黄鉄波さんを阿城の第1留置場に移送している。しかし、受け入れ先の留置場の所長は、黄鉄波さんが衰弱していたため、受け入れる勇気がなかった。そこで悪らつな警官らは、阿城公安局長の指示のもと、再び黄鉄波さんをハルビン第1留置場に移送、死刑犯と共に秘密裏に監禁したのだ。ハルビン第1留置場は、外部と完全に遮断されているため、黄鉄波さんが生きるか死ぬかなど、まるで問題にしていなかったのである……。

 黄鉄波さんはその後、阿城の留置場で5カ月間、不法に留置された。さらに黄鉄波さんは、3年半の刑罰を不法に下されている。

 黄鉄波さんは、これら悪人たちの暴行を法廷上で暴き出した。そして黄鉄波さんは完全無罪を主張したのだ。「私は善いことをしており、人を助けているのです。法を犯してはいません。あなた方には、私を審判する資格などないのです!」──黄鉄波さんは、法廷できっぱりと断言した。司法官は屁理屈をこね、「宣伝ビラを持っただけでも罪になるのだ」と黄鉄波さんに言った。司法官の言う「宣伝ビラ」とは、黄鉄波さんたちが不法に逮捕されたときに配っていた、真相を伝えるための資料のことである。黄鉄波さんは、司法官にこう詰問した。「今、あなたはその『宣伝ビラ』を手に持って見ていますが、これは法を犯していることになるのではありませんか?」 司法官は、黄鉄波さんへの返答に窮した。そしてかんかんになって法廷を一時的に閉じたのである。

 2008年1月2日、黄鉄波さんは黒龍江、呼蘭刑務所の合同訓練隊へ移送された。そして黄鉄波さんは、再び非人道的な迫害に遭ったのだ。呼蘭刑務所の合同訓練隊は、主に法輪功の修煉者を迫害する魔窟である。生活条件が極めて悪く、話すことすら出来ず、洗濯も禁止されているのだ。しかもダブルベッドの広さに12人から15人くらいの者が詰めて座らなければならない。日々過労であっても、ノルマを達成しなければ、悪らつな警官と受刑者に殴打されるのである。しかも、食事もわずかしか与えられない。また痔や咳、シラミの病気にかかった人もいる。ダブルベッドの広さの場所に、6〜7人がすし詰め状態になって寝ることなど、日常茶飯事のことである。しかも入浴すら出来ず、洗濯も禁止という劣悪な状況にあるため、非常に臭くてたまらないのだ。トイレが許されるのは、たったの3分間だけである。法輪功の修煉者は、当然、生活面での迫害を受けているだけではない。悪らつな警官や受刑者からの迫害も受けているのだ──。

 1月2日、黄鉄波さんは合同訓練隊に着いた途端、衣服とズボンをすべて脱がされ、全身をくまなくチェックされた。さらには全裸の状態で、大きな「犯」の字を強引に身体に書かれ、壁に向かって立たされたのだ。

 悪らつな警官は、黄鉄波さんを脅(おど)し、スタンガンで黄鉄波さんの身体に高圧電流を流した。そして黄鉄波さんに、懺悔書や摘発書などのいわゆる「5書」というものを書かせようとしたのだ。当日の午後、受刑者・沈剛が、悪らつな警官に指図され、黄鉄波さんを倉庫に呼びつけた。沈剛は、黄鉄波さんに「5書」を書くよう強要したのである。しかし、黄鉄波さんは「5書」など決して書くつもりはなかった。そこで受刑者の沈剛は、同じ受刑者の何岩と共に、黄鉄波さんをさらに脅迫した。沈剛と何岩は、黄鉄波さんが書くことを拒否すると、倉庫まで黄鉄波さんを引きずったうえ、きつく縛りあげたのである。

 さらに何岩は、床に押し付けた黄鉄波さんの背中に座り、黄鉄波さんの両腕を力いっぱい背後に回した。そして、船をこぐように、黄鉄波さんの両腕を180度、これ以上ないほどまでに真上に引き上げることを繰り返したのだ。「床に押し付け、腕を引き上げ、再び離す」という名の残虐な拷問は、実に残酷極まりないもので、修煉者に極限の痛みを加える「数ある中共の拷問の一つ」でもある。さらに沈剛は、2本の指の中に挟んだ箸を黄鉄波さんの身体にグサリと刺し、木の棒で頭を殴りつけ、足で黄鉄波さんの親指を強く踏みつけた。悪らつな沈剛と何岩は、さらに黄鉄波さんを蹴りつけ、立てなくなるまで苦しめたのだ。翌日も黄鉄波さんに、壁に向かって立たせることを強要した。悪らつな警官は、黄鉄波さんを脅迫し、「5書」を書かなければ刑期満了まで苦しめると言い放った。悪らつな警官は、毎日黄鉄波さんにプレシャーをかけ、思想改造のためのビデオを見せている。中国では「教育転化」と言ってはいるが、これは明らかな嘘であり、世間の人を騙す口実でしかない。

 2008年10月13日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2008/10/7/187258.html