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責任

（明慧日本）「わたしは、法を説き、功を伝えるにあたって、常に社会と学習者に対して責任をもつことを念頭において来ました。ですから得られた結果も良く、社会に与えた影響もかなり良いものでした。」（『転法輪』）師父は最初から、私達に「責任」について説法なさいました。衆生に対して責任を負う、同修に対して責任を負う、宇宙に対して責任を負う、大法に対して責任を負うことです。しかし、つい最近まで、私は本当に「責任」の内容について悟ることができませんでした。

　人の一生の中で、特に修煉する前、私はあまり責任の意識がありませんでした。何かあればそれをやれば良く、何事もなければそれ以上かかわらなくても良いと思っていました。修煉するにつれて、師父が私たちの道を按配してくださり、それぞれ自分の修煉する願望があり、師父が修煉する機会を作ってくださいました。私には真相を伝え、衆生を救い済度する考えがあるから、師父が、衆生を救い済度する機会を作ってくださり、何事もこのように順序よく自然体でできているように思いました。資料点を作ることや、真相資料を配布すること、紙幣に真相を書いて広げること、面と向かって真相を伝えること、これらのいずれも、ある力によってできているのであり、最近、私は初めて責任について明確に意識するようになりました。

　師父の按配してくださった道に従って前に進むにつれて、一部の心は、受身にせよ取り除くことができ、無意識のうちに放下することができました。しかし、自分の責任についてはっきりと認識できるようになってから、私は自ら積極的に、主導的にこれらの心を放下していることに気づきました。なぜならば、責任とは必ずやらなければならないことです。これまで修煉していた時は、執着を放下するため、欲望を放下するため、自分に衆生を救い済度することを強制していました。しかし、私は責任について感じたとき、全く異なってきました。なぜなら、私たちは法を正す時期の大法弟子であり、大きな責任を背負っています。必ず大法に対して責任もち、宇宙に対して責任もち、衆生に対して責任もち、未来に対して責任もたなければならず、それは単なる個人の円満成就ではありません。責任があるのです。大きな責任を任されているから、大きな果位があるのです。これほど大きな責任を背負うのであれば、それだけ大きな度量が必要であり、必ず人間の執着を放下しなければならず、人間の欲望を放下し、最終的に大法の求めている最終的境地に達しなければなりません。必ず、大法や宇宙の生命に要求する視点で見るべきであり、私たちの考えをはからなければなりません。常に、未来に対して、宇宙に対して、大法に対して、衆生に対して責任をもつという基点に立って、私たちの考え、言動を見なければなりません。私は、このようにできて初めて法を正す時期の大法弟子の心性の基準であると考えています。これこそが、私たち修煉者に対する要求だと思います。執着および欲望を放下するために修煉するのは、個人の円満成就のために修煉しているのであって、まだ私（し）があります。しかし、責任の角度からすると、個人の執着を放下するために修煉することは、個人の修煉状態であり、漏れがあります。まだ完全に大法、宇宙、衆生、未来という他のために自分を捧げるという境地に達していません。師父は私たちに、無私無我の境地になるようおっしゃいました。本当に、法を正す時期の大法弟子になるには、今、私は無私無我という説法について、さらに新しい認識を持つようになりました。なぜなら、私は最近、自分の責任について認識するようになったからです。

　責任の境地から見れば、一人の修煉者の修煉の次元が分かります。心性の高低、功の次元、これらを量ることができます。責任が大きければ大きいほど次元が高く、心性に対する要求も高くなります。もちろん、功能の次元も高くなります。法を正す時期の大法弟子は、まず法を守り、法を実証するものであり、これは大法弟子が最も優先しなければならない責任なのです。

　責任に対する認識が持てるようになってから、たくさんの執着を取り除くことは非常に簡単になったと感じました。しかも、自分から積極的に行なっているのであって、意識的にやっています。例えば怠惰の心ですが、衆生に対して責任をもって、虚言に騙されている衆生を救い済度するため、私たちは必ず真相を伝え、資料を配布し、正念を発して邪悪を取り除かなければならないのですから、怠惰の心も自然に消えていきます。恐怖心も取り除きやすくなります。名利の心、色欲、人間の情も放下できるようになります。放下できて初めて衆生を救い済度することができます。これらの心を取り除くことが比較的に簡単になります。これまでの修煉では、執着と欲望を取り除くときは非常に難しく、何度も反復する現象が現れていました。今から思えば、自分の認識についてはっきりと認識できておらず、法を正す時期の大法弟子は、大法を擁護し、大法を実証し、衆生を救い済度することこそ、私たちが必ず実行しなければならない責任なのです。

　師父もそれ相応に、私たちに責任を実行できる能力を与えてくださいました。私たちの果位が最高の次元に高められ、功能が最強にまで加持され、最も邪悪な環境の中で、私たちの正念が強ければ、常に自分を大法弟子として衆生を救い済度することができれば、邪悪は誰も迫害することができません。しかも、大法弟子を恐れるようになります。大法弟子は邪悪を取り除くことができ、法を守り、宇宙を守ることができます。修煉する過程で、もし常にこの正念があれば、邪悪も一瞬のうちに消えてなくなるでしょう。なぜなら、大法は大法弟子に限りない法の力を与えてくださり、かつ師父の法身や、正しい神も邪悪を取り除いています。師父は、「弟子の正念足りれば、師に回天の力あり」（『洪吟（二）』「師との恩」）とおっしゃっているように、正にその通りです。

　責任について認識することは、次元の昇華であり、心性を向上する実践です。また、師父の偉大なる佛法の、際限のない法の力の如実な現れなのです。

　2008年10月22日

（中国語：http://minghui.ca/mh/articles/2008/10/16/187810.html）