■日本明慧 http://jp.minghui.org/2008/10/27/mh283137.html 



新唐人テレビ局主催・第1回漢服回帰コンテストが無事終了(写真)

(明慧日本)2008年10月19日、第1回新唐人漢服回帰コンテスト大会は世界のファッションの都マンハッタンのジョージ王子宴会ホールで無事終了した。大会は世界9カ国のデザイナー100人から1千点以上の応募があり、その中の60数人のデザイナーによる250セットのデザインが予選を通過し、ファッションモデルによる52セットの衣装で決勝を競った。

 コンテストに参加した漢服は「礼義の類」と「日常生活の類」の両シリーズに分かれた。王子宴会ホールの中で、それぞれの漢服は、華麗かつ婉曲、また清新でしなやかな美しさ、あるいは学識深く上品であるなど、次から次へと光彩を放ち、中国伝統衣装の純善純美を表現しつつ現代人の生活スタイルとも結びついていた。
新唐人第1回漢服回帰コンテスト大会
コンテストの参加作品
コンテストの参加作品
コンテストの参加作品


 漢服回帰コンテスト:伝統に回帰したファッションを待望

 大会の選考委員会主席の樊弘氏は、「今回集まった作品の質とレベルはかなり高く、多くのデザイナーの実力は十分であった。中国伝統ヘの回帰という審美理念でデザインすることを出発点にしているので、純善純美の芸術を顕現することができました」と表した。

 樊弘氏は、漢服の回帰は古いものをそのまま持ち出して再現するのではなく、現代人の生活のリズム感と実用性を重要視しながら、デザインを吟味するよう要求すると同時に、中国歴代の服飾文化の根源的な内包と内実に根を下ろすことに着眼するもので、大会の採点の基準として、選手が昔の服装の技術を実用性と結びつけることができるかどうかだけでなく 、文化の背景や知識の面からの漢服に対する理解と、また作品の内容は唐、宋、明の時代の服飾文化の基礎を参考にし、伝統文化の中の理性と完璧な内包を体現することができるかどうかを見た。

 同氏は、漢服は中国漢民族の伝統民族衣装として、世界で最も悠久の民族衣装の一つであり、「仁・義・礼・智・信」といった古代の道徳の内包を充分に現し、純善純美の中国伝統服飾芸術の重要な象徴と表現形式であるという。そのため、今大会は伝統服飾文化を復興し回帰する意味合いを持っていると同時に、優良な漢服文化を伝播するためのチャンスとインターフェースを提供することになる。

 漢服回帰 なくした伝統文化を探す

 カリフォルニア州漢服デザイナーの程銘華氏は「大唐仕女」という作品で、漢服「日常生活の類」の三等賞を獲得。程銘華氏はかつて洋服のデザイナーだったが、小さい頃から昔の服装が好きで、ずっと機会があれば自分でこれらの中国伝統服装を作り出して流行らせたいと思っていた。「新唐人漢服回帰デザイン・コンテスト」のニュースを知り、「チャンスが来た、夢を実現することができる」と思ったという。

程銘華氏は、人々は漢服を着ると中国の古い伝統を自然と連想する。もし男性が高士の旧式漢服を着たら、自然と温和で上品になり、じっくり書物を読もうと思い、女性が女官の服装を着れば、女性のやるべきことを連想することができる。つまり漢服を着れば、人々は自然に規則正しく自分の言行をつつしむようになる。漢服は人の言行を規正し、私たちがとっくになくした伝統文化を探しもどすことができる、と話した。

 とても優れた 独特のデザイン

 ファッション・デザイナーのLavera Wright氏はこの斬新な「ファッション」の演出が非常に好きだという。彼女は、「演出は非常に美しく、デザイナーたちは細かい点まで気を配り、独特のデザインで、特に優れている」と称賛した。

ファッション・デザイナーLavera Wrightさん

 彼女は、「デザイナーたちは色彩を大胆に取り扱い、明るく美しい紫や白と黒の組み合わせ、またピンクを加え、甚だしきに至っては異なるスタイルの靴を組み合わせることに気づいた。彼らは一部のファッション・ショーのようにいくつかの基本的な色に限られたものとは違い、ここのすべてのデザインは全部自分の風格があり、とても革新的で、この「ファッション・ショー」は人を暖かく包む感じがしました。

 漢服の源流

 中国は古来、華夏、中華の称がある。中国の各民族の中で、漢族は最大の民族で、「華夏民族」あるいは「中華民族」とも称する。そのため、漢服は漢服あるいは華服とも称されている。漢服は「漢の時代の服装」だけを指すのではなく、漢民族の伝統衣装を意味するのであり、世界で最も悠久の民族衣装の一つである。

 昔から、一度天子、一度臣、一度文化、一度服飾。中国の古代の服飾は王朝の交替に従って変化し、異なった時代に服飾も異なり、異なった時代の文化を反映する。そのため、漢服は豊富な伝統文化の内包を含み、漢服文化は一幅の中華子孫の智慧が凝縮された大きい絵巻であり、中国各時代がそれぞれの歴史の変遷を記載する不思議な史詩である。

《史記》の記載によると、華夏の衣装は黄帝から制定され、夏、商、周の時代を経て、身なりの制度がほぼ成熟に発展し、衣装は次第に礼義の現れ方となった。数千年の間、漢民族の着るもの、漢民族の特徴を豊かにした服装をすべて漢服と称する。今日のチャイナ・ドレス、長い中国服と短い上着はすべて満民族を主体とした民族衣装の改良と発展してきたもので、すべて漢服ではない。

 歴史の上で各時代の服装も異なった時代の衰亡に従って交替し、古風で荘重な秦と漢の時代の服装、豪華で華麗な大唐の時代の服装、すっきりしていて美しく精巧な宋の時代の服装、高尚・上品で立派な明の時代の服装等、豊富で多彩だった。いずれの時代にも典型的な元素が潜んでいる。これらの伝統文化の中の豊かな元素が、まさに中華文化の長い歴史の出所である。

 2008年10月27日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2008/10/20/188163.html

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