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山東省文登市警察、オリンピック期間の暴行

(明慧日本)中国共産党はオリンピックを利用して表を飾ったが、その裏にどれだけの中国の庶民が辛酸を嘗めて涙を流しただろうか? 2008年8月5日晩、村民の宋新春さん一家の悲惨な境遇は、当局にオリンピックと結びつけられた。

 当日、家族3人が晩ご飯を食べ終わって休憩中に、突然警官らにどっと突入されて、連行され、家財を差し押さえられた。悪辣な警官らは名乗りもせず、目的も言わず、制服も着ないで、逮捕令状も、家宅捜査令状もない下で、宋新春さんと妻の姚秋紅さん、娘の宋玉仙さんを文登留置場に連行した。15日後に宋新春さんと娘の宋玉仙さんはやっと釈放され、妻の姚秋紅さんは不法に労働教養処分2年を下されたが、いかなる法律の手続きもなかった。こうして円満な家庭は一瞬にばらばらになり、一家が四散した。

 姚秋紅さんは、文登市宋村郡周格村出身。ずっと家で農業に従事しており、1998年から法輪功を修煉し始め、病気治療と健康保持からもっといい人になりたいと思った。1999年7.20より中共が全面的に法輪功を迫害したので、姚秋紅さんも悪運から逃げられず、現地政府に容疑をかけられて仕方なく流浪生活をした。2001年9月に彼女は転々として外でアルバイトをしている夫と会い、夫は彼女に住所を借りた。当時まだ12歳だった息子も巻き添えで、学校で差別され授業を受けることを拒否されたため、授業中に外で木の葉を掃除させられ苛められていた。仕方がなく姚秋紅さんはもう1人の娘にこっそりと弟を連れて来させて、自分と一緒に流浪生活をした。この間文登市610弁公室が絶えず母子の消息を追跡させていたため、親子2人は転々と引っ越した。生計を計れないため、親子2人の生活は非常に苦しく、野草を採ったり、捨てられたハクサイの葉っぱを拾ったりして、辛酸を嘗めた2人の境遇はだれも知らない。これが21世紀の中国でいう「人権の最も良い時期」の真実の状況である。彼らはある小さい村落に滞在して、そこで数年間わりに落ち着いた生活を過ごすことができた。

 オリンピック開催の直前、文登公安局は気が狂ったように法輪功修煉者を捕まえ、あちこちで姚秋紅さんを手配した。周格村の于蘭明は自ら警官を連れて煙台市まで姚さんの居場所を探した。彼らはだましの方法で姚秋紅さん親子の行方を知っていたため、2008年8月5日晩、文登公安局の項洪平、王永建をはじめとする30数人の公安警察は気が狂ったように姚秋紅さん一家を連行した。

 教育も受けていないこの普通の農民である姚秋紅さんは、誰にも悪い事をせず、ただ法輪功を修煉して自分を「真・善・忍」の基準に沿ってもっと良い人になりたいと思うだけで、なんと当局は5台のパトカーと30数人の警察を出動させて逮捕した。彼女を逮捕する理由はなんとオリンピックを守るためだという。オリンピックがどういうものかを彼女が知っているかどうかは別として、オリンピックは北京で行われ、彼女は北京から遠く離れている場所で捕まえられた。これでどのようにオリンピックを守ると言うのか?

 姚秋紅さんがいなくなって、小さい村落の知人はあちこちでいつ帰って来るかと尋ねている。そこの人々はすでに彼女の質素、善良、やさしさを受け入れており、彼女一家を自分の村人と見なしていた。彼女の親戚も尋ねており、このままで離れ離れではいけないと言った。彼女をつかまえた当局の人員は、「大丈夫、オリンピックが終わってから釈放する」と言った。可哀相な人々はこれまで政府が嘘をつくことを連想したことがなく、彼女はシ博労働教養所で2年の処分を科された。

 朗々とした乾坤、正義はどこにあるのか? 道義は何処にあるのか? 当局は庶民の生死を顧みないが、頭上3尺に神がおり、善悪ともに最後には報いがある、神の目ははっきり見ているので、誰が犯した罪かは天に見極められている、天網恢恢、疎にしてもらさず、彼らを待っているのはきっと天罰だ。

 2008年11月1日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2008/10/27/188590.html