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河北省冀州市裁判所:法輪功修煉者・喬華榮さんを不法に裁判

(明慧日本) 2008年11月4日、河北省冀州市の共産党がコントロールして不法に開廷し、法輪功修煉者・喬華榮さんに不法な裁判を行った。午前8時半、冀州市裁判所は警備が厳重で、傍聴者にはすべて身分証携帯を厳しく要求し、身の回り品までチェックした。喬さんの家族が依頼した弁護士は入廷を拒否

 されたが、家族の強い要求で、ようやく9時ごろ、開廷直前に入廷した。警備員は「昨日、今日の開廷について会議をし、厳格に身分をチェックするようにと命令された」と話した。

 午前9時、開廷した。まず「検察官」が起訴状を読み上げ、衡水国保大隊が2005年6月15日(衡水の共産党委員に法輪功修煉者の釈放を要求する)について、関係証人が喬さんに対する指摘を提示した。公訴人が起訴状を途切れ切れに読み上げ、中には本案と関係ない取調べ記録があったと2人の弁護士は指摘し、裁判長が検察官に関係ある記録を読むようと指示したが、弁護士がこれらの書類は当事者の犯罪を証明できないと指摘し、有効な証拠を提出するようと要求した。他の証拠はないと検察官が答えた。

 審理の過程で、検察官が堂々と発言せず、裁判長と何回もひそひそと私語した。裁判長以外に2人の司法官が法廷に何度も出入りした。

 検察官が提出した、7月4日に喬さんの自宅を不法に捜査して得たパソコン、真相資料などの物証について、弁護士は一台のパソコンは学校の資産で、喬華榮さんの家族が授業と仕事用に使用しており、もう一台は個人の財産であると冀州中学校の証明書を提出し、裁判長に渡した。

 衡水国保大隊は喬さんの自宅を不法に捜査した事実を隠蔽するために、捜査令状を後から申請し、記入していた捜査時間も場所も明らかに違っており、保定の杜弁護士がこんな間違いだらけで、内容が矛盾している捜査証拠は、刑事訴訟法の関連条文により、本案の証拠としてふさわしくないと判断、違法な条件の下で得た証拠を法廷は認めるべきでないと厳しく指摘した。

 弁護士の指摘に対し、裁判長は何も答えずただ頷いただけであった。それでも弁護を開始し、検察官が起訴状に書いた内容のまま、事実も明確で、物証も十分揃えているので罪を問うべきだと読み上げた。衡水の鄭弁護士は凛とした態度で、無罪を主張し、中国の法律では法輪功が×教と規定されていない、公安部が2005年に頒布した×教の認定と処理についての中に法輪功も入っていないと引用し、法輪功は×教ではないとまず述べた。次は「邪教を利用し、法律を破壊する罪」というのは法律引用のミスだと主張した。弁護士の申し立てに対し、検察官は小さい声で「国家が法輪功を取り締まることが、法輪功の不正を証明している」と滑稽な抗弁しかできなかった。裁判長は検察官の抗弁が成立していないと見て、休庭を宣言するほかなく、いい加減に終わった。

 喬華榮さん(30代女性)、冀州市中学院に在住。1996年から法輪功を修煉して以来、「真・善・忍」に基づいて自分を律し、心を善に向わせ、良い人になるようと努力している。信仰を堅持したため何回も迫害を受けた。オリンピック開催前、衡水や冀州の警官・左鐵漢らが2008年7月4日午後、不法に喬さんを自宅から連行し、現金800元、1万元の貯金通帳、パソコンなどの貴重品を奪った。冀州市公安局で趙國勝、左鐵漢を始めとする警官が、喬さんを3時間以上殴り、負傷させた。現在、喬さんは不法に留置場に監禁され、極度に貧弱しており、留置場で倒れたこともある。当直の警官は治療もせず、スタンガンで殴り、強制的に一日23個のブーケを作らせている。

 (注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

  2008年11月16日

(中国語:http://www.minghui.ca/mh/articles/2008/11/8/189443.html