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各界による救援が成功 卜東偉さんは娘を携えて米国に無事到着(写真)

(明慧日本)各界の救援により、2年以上不法に監禁されていた法輪功修煉者・卜東偉さんは三歳の娘を携えて、無事に米国に到着し、妻の婁宏偉さんと会うことができた。再び自由を得た卜東偉さんは、刑務所を出てから初めて、これほど多くの組織および個人が自分を救援するために努力してくれたことを知った、と述べた。彼は世界各地で自分を助けてくれた善良な人々、政府および組織に深く感謝し、いまだに中国大陸で不法に監禁されているすべての法輪功修煉者が一日も早く自由を得られることを望んだ。

多方面の救援により、2年以上不法に監禁されていた法輪功修煉者・卜東偉さんは三歳の娘を携えて、無事に米国に到着し、妻の婁宏偉さんと会うことができた

 卜東偉さんは1996年から法輪功を修煉し始め、本部をサンフランシスコに置く米国アジア基金会北京事務所の従業員だった。彼は農村から来た臨時就労者に法律援助と法律コンサルティングを提供する仕事をしていて、みなが認める善良で誠実な青年だった。

 2006年5月19日の夜、卜東偉さんは自宅にいたとき、北京市海淀区公安支局に強制連行された。8月15日、彼の家族は北京市公安局海淀支局から郵送されてきた、いわゆる「労働判決書」を受け取った。そこには、「卜東偉さんは自宅に『法輪功宣伝品』80部を隠していたため、不法に労働教養2年半に処する。6月19日から執行を始める」と書かれていた。

 卜東偉さんが不法に監禁されたことは、中共当局が引き続き法輪功を弾圧し、迫害している一つの具体的な事例である。彼の妻・婁宏偉さんと海外の法輪功修煉者は奔走して救援を呼びかけ、国際社会の注目を浴びた。

 2006年8月31日、国際人権組織アムネスティ・インターナショナルは全世界緊急行動サイトで、「卜東偉さんはさんは2006年6月19日、法輪功の一員としての活動に関連して、2年半の強制労働収容所収監を命じられた。彼の拘禁場所は公表されておらず、アムネスティは、彼を良心の囚人とみなしている。彼は、拷問または虐待を受ける深刻な危機に直面している」(アムネスティ・インターナショナル日本のサイトから引用)と指摘し、全世界に卜東偉さんの救援を呼びかけた。

 2006年9月7日、欧州議会は「欧州と中国」に対する報告の修正案を一致して通過し、中国当局に法輪功修煉者・卜東偉さん、人権弁護士・高智晟さんとその他の人権活動家を釈放するよう要求した。

 2007年8月、南カリフォルニア州の衆議院議員のサンチェス氏を含む8名の米国上院議員らは連名で、北京市長、北京労働教養局局長と卜東偉さんを監禁していた北京団河労働教養所所長あてに三通の書簡を送り、卜東偉さんの拘禁に関心を寄せていることを示した。彼らは、卜東偉さんの事例は人権と正当な法律手続きに違反し、行政法令を濫用して労働教養を実施した顕著な事例であり、一刻も早く卜東偉さんを釈放するよう呼びかけた。

 2007年12月10日、国連が「世界人権宣言」を採択して59周年を迎え、アムネスティ・インターナショナルは全世界にニュース公告を発布し、法輪功修煉者・卜東偉さんを救援するよう再度呼びかけた。アムネスティ・インターナショナルは公告で、全世界の会員に直ちに法輪功修煉者・卜東偉さんの釈放を中国政府に求める「手紙アクション」(Write A-Thon Action)に参加するよう促した。「手紙アクション」に対して、全世界150ヶ国と地域の220万人のアムネスティ・インターナショナル会員を始めとした積極的な行動により、法輪功修煉者に対する基本的人権の侵害、法輪功への政治的迫害を停止するよう要請し、卜東偉さんを即時に無条件で釈放するよう中国政府に要求した。

 2008年7月17日、ヨーロッパ緑党の2名の主席の一人である、ドイツのヨーロッパ議員・ダニエルコーン-BENDIT氏(Daniel COHN-BENDIT)は公告を発表し、当日すでに、EU議長国であるフランスのサルコジ大統領およびフランスの外交部長に対し、一通の書簡と中共に監禁されている良心囚7人の名前を書いたリストを郵送したと宣布し、フランス大統領と外交部長が人権を支持し、関連する保証をするように要求した。法輪功修煉者・卜東偉さんはその7人のうちの1人だった。

 卜東偉さんは、「国際社会からの声援は中共に圧力を感じさせた。実際、彼らも自分たちの犯罪行為が国際社会で暴露されるのを恐れていて、国際社会の譴責を恐れている」と述べた。不法に監禁されている間、警官の態度にまである程度変化があったという。一度、一人の警官が冗談半分で、「あなたは海外で結構名が知られているよね、米国政府まであなたのために声を出してくれるから」と言った。問い詰めると、警官は口を閉じ、それ以上話さなかった。

 米国に着いてから、卜東偉さんが最も深く感じたことはは自由であり、自由に修煉し、煉功できることだった。彼は、「これは本来とても正常なことであるが、中国では煉功しようとすると、代価を支払わないといけない。ひいては生命の代価である」と述べた。しかも彼はかつて、自分が国外で生活するとは考えたことがなかった。彼と妻はずっと中国で生活し、祖国のために尽力できることを望んでいた。しかし現在迫害されて、自宅に、自分の祖国に戻れなくなり、自分の国を離れて海外で生活するしかなくなった。

 卜東偉さんは、「中共は法輪功に対する迫害をいまだに停止してない。中国大陸ではまだ数多くの法輪功修煉者が不法に刑務所、労働教養所に監禁されている」と示し、中国大陸で依然として不法に監禁されている法輪功修煉者が皆、一日も早く自由を得られることを望んでいると強調した。

 2008年12月9日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2008/12/8/191280.html