日本明慧
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幸運にも法を得て、止むことなく精進する(二)


文/スペインの大法弟子

(明慧日本)私は別の外国語ができるわけでもないので、翻訳をすることもできないし、コンピュータが得意なわけでもなく、特技と言えるものは何一つありません。何をもって法を実証すればよいのか、私は悩みました。ある日、同修から電話があり、私の車で大紀元を配布できないかと聞かれました。私の最初の反応は「だめです」との一言でした。そして時間がない、朝早すぎるなどの言い訳を並べました。電話を切って30秒後、私は頭の中で考え始めました。「これは私がずっと探し求めていたチャンスではないか」。すぐ電話を取り、同修にこの仕事を引き受けると伝えました。私は自分の変化に喜びました。胸の中から利己的な黒い重荷を取り出しておろしたようで、瞬間に呼吸までがスムーズになったように感じました。その後、私たちは毎週日曜日の午前中に新聞を発行し、終わって時間に余裕ができたら公園で煉功をするようになりました。

 私は今、毎日時間を作って法を実証することを行っています。休日を利用して、マドリードや周辺の町で大紀元を配布しています。新聞配布と同時に、法輪功に対する迫害反対の署名にもサインをお願いしています。毎週、中国人の商店に行って大紀元と真相VCDを配ったりもしています。週末にはスペインの他の都市に行き、洪法とその地の中国人らに真相を伝えています。真相を伝える中、一部の中国人は中共邪党政権を恐れて、あるいは邪党の虚言に騙されているので、大紀元を拒絶するのですが、このような場合は次の週にもう一度新聞を持って訪れるようにしています。時にはその効果がすぐには現れませんが、しかし私たちが純粋な心で、私心のない状態で堅持していくと、必ず彼らの埃をかぶっている心の扉を開くことができ、新聞を受け入れ、真相が分かるようになると私は信じています。事実上は本当にそうでした。徐々に、当初大紀元を拒否していた中国人らは新聞を受け入れるようになり、真相のVCDも受け入れるようになりました。

 ある日、私は二人の中国人同修と一緒に中国人が集中している卸売り市場に行き真相資料を配り、「三退」を勧めました。私は中国語ができないので、中国人同修が作ってくれた中国語の「三退表」を持って彼らに見せながら、これは非常に大事なことだと告げました。驚いたことに、一部の中国人らは表の上部に書いてある「大紀元厳正声明」を読んでから、そのまま鄭重に自分の名前を書き、中共邪党から脱退を表明したのでした。このことを通じて、中国語ができなくても、本当に他人を思う心があれば、同じように「三退」を進め、衆生を救い済度することができると悟りました。

 中国人たちに新聞と真相VCDを配るため、私は「ニイハオ」、「あなたに差し上げます」、「法輪大法好」などの、簡単な中国語を覚えました。中国人に真相を伝えるため、私はまた真相VCDの作り方も覚えました。私は自分の貯金で大量のCDディスクを購入し、「九評共産党」、「風雨天地行」、「未来に告げる」などの中共の邪悪な本質を暴露し、法輪功の真相を伝えるVCDを作り、中国人に配り、彼らが真相を知り邪悪な中共から脱退するよう手助けしました。

 今私は、衆生を救い済度する時間があまりないように感じています(法を正す時間がますます速くなっているからです)。私は毎日の一分の時間でも切り詰めて、頭でどのようにして三つのことをよりよく実行できるかを思考しています。仕事中、家庭の中で、近所の人との付き合いの中で、車の中あるいはどこかの場所に行っても、私は「真善忍」に基づいて自分を律するようにしています。生活の中で、私の身の上に起きたすべての事が自分の修煉あるいは衆生を救い済度する一つのチャンスであり、町の中で出会った一人一人に対して、真相を伝える時間がなくても必ずチラシを渡し、あるいは善意を持って彼らを手助けしたりして、将来彼らに真相を伝えるための基礎作りをします。仕事が終わって家に帰るまでの時間を利用して、私はスペイン語と中国語の大紀元を配ったり、署名を集めたりしています。

 最初の頃は家から結構離れた場所で署名を集めていましたが、徐々に、恥ずかしさという執着心と恐れる心を一層一層捨て去り、私は家の近所でも署名を集めるようになりました。その後は家族と同僚、またその後は同じ建物に住む近隣の人たちからも署名を集めました。しかし署名集めと真相を伝えることにおいて、私にはまだまだ幾層もの執着心がありますが、多くの衆生を救い済度できることを嬉しく思います。私は毎日仕事に行くときも、かばんの中に署名用紙と真相資料を入れており、署名を集めると同時にこの機会を利用して公園の煉功に誘ったりもしています。基本的に毎日、私はこれらを続けています。毎回パソコンの前に座るときは、必ず大法の事をするためです。

 ある日、私は法を実証する仕事をしており、家で印刷をしないといけませんでした。しかし、妨害が発生し、プリンタは30分修理しても動いてくれないのです。私はまだ妨害だとは気がつかず、どうそれを克服すればよいのかも分かりませんでした。ちょうどそのとき発正念の音楽が鳴り、発正念が終わってもまだどうしたら良いか分かりませんでした。しかし、このまま時間を無駄にするわけにはいきません。明慧ネットを開き、気のまま中国大陸の弟子が書いた文章を一つ選んで読みましたが、その弟子は仕事の後に他の弟子のために故障したプリンタを修理したときの出来事を書いていました。ある日、彼女は今まで触ったことのない機種のプリンタを修理することになり、その日は時間も遅く、どう修理したら良いかも分からなかったので、プリンタを全部解体することにしたそうです。しかし彼女も自信が全くなく、元通りにできるかどうか不安でした。全く知らない機種だったので、ちょっとした掃除をしてからすぐ元通りに組み立てたそうです。まるで師父がドライバーをもってねじの一つ一つを戻してくださったようで、彼女自身はそれらのねじをどこから取ったのか全く覚えていなかったそうです。組み立て直して電源を入れるともう正常になっていたそうです。この文章を読み終えたとき、私のパソコンの画面になぜか対話ウィンドウが現れたので、「OK」をクリックすると、なんとプリンタが動き始めたのでした。これが大法の神秘なところなのです。私たちが精進しているときは師父が導いてくださるのです。

 今年の8月、私は同修と一緒にバロセロナに行き、ユーテルサット社が中共の圧力によって新唐人のテレビ放送を中断した事件に関する記者会見を行い、ユーテルサット社の筆頭株主らに真相を伝えました。凱旋門の前で、私たちは往来する人々に真相チラシを配り、署名を集めました。昼頃になり往来する人が減りましたが、私は消極的に人が来て署名してくれるのを待つのではなく、人が多いところに行き、人々に真相を伝えました。私は人々が皆善良な一面があり、一部の人はただ現実の利益に駆使され、麻痺され冷淡になっているのだと分かりました。また一部の人は、中共の虚言とそれが作り出したいわゆる繁栄の虚像に惑わされているのです。私たちが真相を伝えるときに恐れる心と恥ずかしさを捨て、無私無我の純粋な心をもって真相を相手に伝えるとき、ほとんどの人が署名で私たちを支持してくれ、中共の恥知らずな行為を譴責するのでした。取材に来ていた記者は、真相が分かり、同じように新唐人のために署名をしてくれました。

 ユーテルサット社の筆頭株主である某社の数人の株主は休暇で不在でしたが、会えたこの会社の社員全員にチラシを渡し、真相を伝え、署名もたくさん集めました。このことを通じて、私たちが行っているのはユーテルサット社に新唐人の信号回復を求めることだけでなく、その過程において私たちが出会う各社会層と各業界の衆生を救い済度することもできるということを私は悟りました。

 法輪大法を修煉して以来、過去の私の利己的な私心は徐々に解けて消えて行き、心の容量がますます大きくなり、ますます他人のために思うことができるようになりました。毎日とても忙しいのですが、とても充実しています。知らないうちに家庭内の環境も変わってきたことに気がつきました。妻は本来あまり大法を快く思っていませんでしたが、その理由は私が毎日大量の時間を費やして学法、煉功、真相伝えなどをするため、彼女と一緒にいる時間が減るからでした。しかし、私が修煉を通じて利己的な私心や情に対する執着を放棄すると同時に、より多く他人のためを思うようになったとき、私の妻にも変化が現れたのでした。朝5時の学法、煉功や発正念を始めたばかりの頃は、妻が怒るのではないかと心配していました(当時は結婚したばかりだった)。しかし、徐々に、妻は私のスケジュールを受け入れるようになり、愚痴をこぼすこともなくなりました。私が新聞発行に出かけるときには彼女を連れて行くこともあります。ある日、私たちは他の地方に洪法に行くことになり、私は地元の新聞をまだ配る暇がなく、新聞を車に積んだまま置いていました。私は妻にもしよかったら新聞を配ってほしいと言い残しましたが、彼女が配りに行くとは思っていませんでした。しかし、数日後に家に帰った時、私は妻が新聞を全部配ったことに気がつきました。しかも帰って来たその日は、一緒にテレビを見ようとか町に出かけようなどの要求もなく、私と一緒に次の大紀元新聞を配りに行ったのでした。まさに師父が言われたように「佛光が普く照らすと、礼儀が圓明になる」(『転法輪』)ということです。

 法輪大法は私が一生探し求めてやっと辿り着いた宇宙大法であります。私は師父の按配してくださった修煉の道を堅実に歩み、三つのことをしっかり行い、師父を安心させたいと思います。

 師父、ありがとうございます! 皆さん、ありがとうございます!

 (完)

 (2008年欧州法会での体験発表)

 2008年12月12日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2008/12/5/190962.html