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米国行政委員会の年次報告：中共当局は法輪功を迫害している（一）
—2008年中国の人権に関する年次報告の概要
（明慧日本）アメリカ国会の中国に関する議会・行政委員会（U.S. Congressional-Executive Commission on China）は最近、2008年中国の人権状況に関する年次報告を発表した。報告は、過去一年間、中国共産党当局は引き続き法輪功、人権活動家、チベット人らを弾圧し、陳情する人々を不法に監禁し、メディアをコントロールして、国家法律を執行することと程遠い強権、独裁政治を続けていると述べた。
この報告書は初めて、中共の法輪功への迫害を「任務」とする迫害専門機構「610弁公室」に言及しし、中共の法輪功を迫害する政策と具体的執行状況、及び北京オリンピック開催前と期間中、法輪功を計画的、組織的に迫害していた事実を述べた。
「610弁公室」は国家法律の上にある機構である
報告書には、1999年6月、元国家主席の江沢民と政治局委員の羅干らが結託して、国家法律の上に位置する「610弁公室」という不法機関を設立した。この「610弁公室」の使命は法輪功を撲滅することであり、1999年7月20日から全国的に法輪功への迫害を開始した。1990年代、中国全土で数千万の人々が法輪功を修煉していた。中共当局が絶え間なく迫害を強めても、現在まだ数千万を超える人々が法輪功の修煉を続けている。
北京オリンピック開催前、中共は法輪功への迫害を強化していた
2008年北京オリンピック開催の数か月前から、中共当局は9年間続けてきた法輪功への迫害をさらに強化していた。中共警察は大勢の法輪功修煉者を拘束し、監禁した。しかし、迫害を強化しながらも、実際当局は刑務所と労働教養所での虐待と拷問を認めないと対外的に表明していた。2007年9月、中共政治局委員の周永康（当時は公安部長）は全国の公安と警察に対して、中共の第十七回党大会およびオリンピック前に、法輪功と「海外敵対勢力」を強く弾圧せよと命じした。1999年7月に中共が法輪功を迫害し始めてから現在まで、数十万人の法輪功修煉者が監禁され、迫害を受けている。
中共政権関係のネットでは定期的に法輪功が拘束された情報を公開し、さらにある省や市など地方機関では法輪功を「通報」した密告者に五千元（730ドル相当）の奨励金を支給されるというケースまである。
今年7月、中共のメディアは、新疆で25名の法輪功修煉者が逮捕され、七つの資料点が破壊されたと報道した。
2007年、安徽省頴上県政府によると、13名の法輪功修煉者が当局によって監禁されているという。
同じ時期、四川省米易県の記録では、厳密弾圧運動の一環として、この県だけで62名の法輪功修煉者が拘禁されているという。法輪功修煉者やその親族の情報によると、オリンピック前の2007年12月〜翌年の2008年6月の間、全国で8027名の法輪功修煉者が強制連行され、監禁された。国際アナリストの話によると、中国全土の労働教養所に監禁されている人の半分が法輪功修煉者だという。
法輪功の情報源によると、少なくとも20万人の法輪功修煉者が労働教養所や刑務所に監禁されているという。2008年４月まで、アメリカの法輪功修煉者が持っている記録によると、３千人以上の修煉者が中共の迫害によって死亡した。また、1999年から６万３千件の虐待と拷問の案件が確認されているという。2000年〜2005年の間、国連の拷問調査員が収集した案件によると、法輪功修煉者が虐待された案件が全体の66％を占めるという。
同委員会の2006年報告書では、中共政権の法輪功修煉者に対する迫害は「市民的及び政治的権利に関する国際規約（ ICCPR ）」に違反していると書かれている。
「610弁公室」は法輪功迫害の中心役を担う
中共当局が公開している政府書類にも、「610弁公室」が法輪功の迫害に中心的役割をになっていることが詳しく紹介されている。「610弁公室」が設立されてから、法輪功への迫害を主要な目標としながら、その他の宗教団体、気功団体へ広がっていることを中共当局も認めている。
2008年６月、南京市が公開し公安条例には、「610弁公室」という組織は「法輪功との戦いを組織し、指揮権を握る先鋒」と書かれている。「『610弁公室』の責任は重大な案件を調査する時の指揮を握ること、法輪功の活動や組織者を調査すること、情報収集すること、都市の公安の勢力を派遣して調整すること、法輪功及び他の気功団体をコントロールすること、懲罰することなど核心的な役割を担っている」とはっきり明記されている。
（続く）
2008年12月20日
（中国語：http://www.minghui.ca/mh/articles/2008/12/20/191928.html）
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