死神と時間を競う—他空間で人類が淘汰される全過程(二) 文/中国大陸の大法弟子
(明慧日本)しばらくすると、私はもう一つの淘汰される直前の世界に入りました。そこでも同じように、人々はさまざまな方法で、これから起きようとする天災を知りました。同時に、彼らは前の世界の人々と同じように、致命的な間違いを犯しました。それは、彼らは自分自身で自分を救えると思っていたことです。人間は必ず天に勝てると思っていたことが間違っていたのです。大きな災いが来る直前、人々は忙しくしてさまざまな防御策を取っていました。人々は、街頭でマイクを持っている指揮官の指示のもとで動いていました。そこで私は、ただちにこの人たちを救わなければ、という勇気がわいてきました。もし、前の世界が淘汰されたのは、あまりもの速さのため自分が何もできなかった状況下で起きたというならば、この世界の命はまだ救う時間があるのだと私は思いました。時間は短いのですが、私は救えるぶんだけ救わなければと思い、マイクを手にしました。しかし残念だったのは、人々が私を妨害し始めました。私は、ステージの上に立って指揮を取っている人の邪魔をしていると思われていたのです。しかし、私は周りからの妨害をものともせず、何とかしてマイクを持っている人の前に駆けつけました。私は人々に、災いが来る時は「法輪大法はすばらしい」と唱えれば必ず救われるということを知らせたかったのです。そうすれば、前の世界の人々のような結末にはならないと伝えたかったのです。しかし、さらに残念なことに、マイクを持っていた人が、私が持っていたマイクを取り戻し、警備の人を呼んできて私を追い出そうとしていました。周りの人々も怒り、指で私をさしながら、自分達の大事な時間を無駄にしたと叫んでいました。そこで私は、マイクを持っている人に対して、「このようにすれば、すべての人があなたのせいで死んでしまいます。皆があなたを憎むでしょう」と言いました。しかし、その人は何とも思わず、マイクを渡してくれませんでした。私は自分を押さえている人を払い、大きな声で「災いが間もなくやってきます。命がほしければ、必ず『法輪大法はすばらしい』と叫んでください」と、私は繰り返し叫びました。ステージの上の人も、続けて防御の指示をしていました。同時に人々に対して、私がデタラメな事を言っているので聞かないように、と言っていました。そこで人々は、いろいろな視線で私を見てきました。私に同情する人、憤りを隠せない人、私をあざ笑う人、いろいろな人がいましたが、私はこれらを全く気にしませんでした。その時、空の片隅に赤い雲が見えました。それは、大淘汰の前兆です。私はさらに焦りだし、人々の群れに対して、「災いが来たら『法輪大法はすばらしい』と叫んでください」と大きな声で叫びました。しかし、私の声は小さく、聞く人はほとんどいませんでした。私はどの群れに対して叫んでも、周りの雑音によってかき消されてしまいました。私の心は、再び後悔の気持ちがわきあがり、なぜもっと早く彼らに伝えなかったのだろう、今となって何人救えるのだろう、と思いました。しかし、災いはまさに私が考えている瞬間に起きました。同じように、空から大きな三つの滝が落ちてきました。津波のように遠くから滝がやって来ました。人々はこの災いをあまりにも軽く見すぎました。単純に大自然の災いだと思っていたのですが、この天地創造のような大きな滝を見て、叫びながら逃げ回っていました。しかし、これはまさに神が人間を淘汰するためにもたらしたものです。水の力は非常に強く、至る所は衝撃によってすべてが消えてなくなりました。続けて、私はさらに驚く場面が現れました。神が現れたのです。この空間では、まさか神が直接人間を淘汰しています。神が水の上を歩き、水を操り、命のある所に水を流しました。その後、たくさんの命が消えました。さらに、もう一つの水のかたまりを人の多い所に流し、そこの命を消してから、さらにまた別の人の多い所に水を流していました。人間は全く逃げる余地はありません。このようにして、水は大多数の命を飲み込んで消え去っていきました。残された人々は驚き、震えながらこのすべてを目にしました。人々は、自分がこの天から降り注いで来た水から生き逃れることができたことを喜んでいたちょうどその時、二回目の淘汰がやって来ました。空から無数の翼の生えた獣がおりて来ました。獣たちを見ると、私はただちに何が起きるか分かりました。私は大きな声で人々に対して「早く走れ!逃げろ!」と叫びましたが、間に合いませんでした。獣たちは、人々に対して口から火を噴き出しました。ただちに世界は火の世界になりました。至る所から鳴き声が聞こえて来ました。私はひざまずいて大きな声で泣き出しました。自分の無力さに泣き出しました。続いて、雷を司る神が現れました。青色の雷を放ち、火の中で苦しんでいた人々は強力な雷に電撃されて死にました。大地に焼き焦げた死体がたくさんありました。焼き殺されたのか、電撃されて死んだのかすら区別がつきません。
ちょうどこの時、私にとって忘れがたい場面を見ました。ある人が、火から逃れようとして鉄の柵を乗り越えようとしていました。まさに柵の上に乗った時、雷の火柱がこの男性に向かって落ちて来ました。私はただちに「やめて!」と叫んだ瞬間、この男性は電撃され、けいれんしているのが見えました。この男性が聞こえるかどうかにかかわらず、私は一縷の希望を抱いて、「早く『法輪大法好(法輪大法は素晴らしい)』と叫びなさい」と言いました。続いて、この男性の口は断続的に「法、輪、大、法、好」と動きました。続いて、私は驚かされました。男性の体で燃えていた火がただちに消えました。男性はうろたえていましたが、服についていた火はすべて消えたのです。男性はまだ自分が生きていることに驚き、泣きながら大きな声で「法輪大法はすばらしい」と叫びました。
どうやら、この一瞬のシーンを多くの人が見たようで、ただちに人々は大きな声で「法輪大法はすばらしい」と叫びだしました。声は遠くから近くになり、ただちにたくさんの人々が一斉に叫びだしました。このとき、火は消え、雷も止まりました。その時、空から大きなスクリーンがおりてきて、さきほど起きたすべての事が流されていました。生き残ったすべての人々はこのスクリーンを囲み、真剣に見ていました。神がどのように人間を淘汰したのか、人々がどのように大法に済度されたのかを見ていました。最後まで見終えた人々はひざまずき、真心をもって「法輪大法はすばらしい」と唱えました。続いて、万物の更新が始まりました。
まだこのような場面をたくさん見ましたが、はっきりとは覚えていません。唯一心に刻まれたのは、衆生が淘汰された時の悲しさと悔しさでした。そして、自分が早く真相を伝えていなかったことが原因で、人々が救われなかったことの悔しさでした。正法はまだ終わっていません。これらのことはすべて挽回するチャンスがあります。私達はこれらの衆生を救う唯一の希望です。この天地をも震わす大淘汰がこの世界にやって来る前に、必ず一分一秒たりとも大切にして衆生を救いましょう。決して残念なことが自分の身に起きないように、同修たちよ、時間を大切にして頑張りましょう!
(完)
2009年1月12日
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2009/1/2/192791.html)
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